==> 国立大学独立行政法人化の諸問題

文部省審議機関創設報道へのコメント


Date: Thu, 6 Jul 2000 22:26:27 +0900
From: watayu@sc.niigata-u.ac.jp (Yuichi WATANABE)
Subject: [reform:02978] To he-forum 1085
To: reform@ed.niigata-u.ac.jp

◇大学の「質」向上目指し新たな審議機関創設へ◇ 
朝日新聞ニュース速報

引用部分−−−−−−−−−−−−−−−− 
 文部省は、日本の大学や大学院が教育や研究活動をどのように進
めていくべきか、幅広い立場から検討する新たな審議機関を創設す
る方針を固めた。(中略)
 新機関では、基礎研究など派手さはないが重要な分野の学部や学
科、講座について、「企業との産学連携が進まない」「学生に人気
がない」などの理由で廃止するような動きがあれば、再考するよう
大学側に勧告する役割も考えられている。
引用終わり −−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 誰もが思ったことでしょうが、この記事を見て直ちに感じた事を
発言します。

 
1)独立法人になれば、産業に関係ない=「儲けにならない」分野の縮小が起こり
かねない事態が起きてくるという我々の懸念を、文部省がみずから認めたことになる。

2)上の項目のような事態が起こることは、法人が身を守る(善し悪しをここでは
問わない)ための緊急避難的なものである。

 学生に人気のない分野を維持するというのは、財源がキチンと確保されてこ
そ成り立つこと、不安定な財源で、その維持を強要するのは、「危険な場所に
追い込んでおいて、そこが住み辛いから、安全な場所に身を移そうとしたら、
そこに移るのはまかりならぬという強制発動を行うのと同じ事である。

 そのような学科を出た学生に企業がソッポをむき、大学の学部長や評議員が
泊まり込みで会社巡りをさせられる(今そのような事が現実に行われている)
だけですまなくなって、「もっと努力をせい」などと、教育研究そっちのけの
状況にさせられた場合、最大の犠牲者は学生と教官であろう。

★ ここで、行政改革の初歩として、出された以下の文書を想起しておこう。
(官邸HP)

引用−−−−−−−−−−−−
まず何よりも、国民の統治客体意識、行政への依存体質を背景に、行政が国民
生活の様々な分野に過剰に介入していなかったかに、根本的反省を加える必要
がある。徹底的な規制の撤廃と緩和を断行し、民間にゆだねるべきはゆだね、
また、地方公共団体の行う地方自治への国の関与を減らさなければならない。
「公共性の空間」は、決して中央の「官」の独占物ではないということを、改
革の最も基本的な前提として再認識しなければならない。
−−−−−−−−−−−−−−−−

依存など、大学がしようと思わないのに、行政が過剰に介入し[官」の支
配を昔とは比較にならないほど強めようとしているのが、現在の;

 「独法組織の制度化→その後に生じてくるであろう害への繕い行動」

  と言わざるを得ない。

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