|
「この十年、二十年、文部省が推進してきた教育改革は、基本的にまちがいだとぼくは思っている。日本は今、国際社会から孤立している。とくにアジアのなかでの孤立は深刻で、今後、おそらく国際的な場面で目本が立ち行かなくなる可能性は非常に高い。日本はドメスティックで閉鎖的な国になってしまった。その最大の原因は教育にある。子どもの学刀低下や国際的に見た大学のレベルの低さなど、初等中等教育、高等教育を取り巻く状況は厳しい。 とりわけ、ぼくが危機感を持つのは、国際的に見て、日本のいちばん強かった初中教育が崩れてしまったことだ。その一結果、大学においても世界的に通用するような教育がなされなくなっている。昨年来、国立大学の独立行政法人化問題が議論されているが、文部省主導の閉鎖的な教育行政が変わらないかぎり、日本の大学は改革されないのではないだろうか。 ...」 |