==> 国立大学独立行政法人化の諸問題
国大協特別委専連 0521文書

国立大学法人化の1つのありうる枠組の通則法への埋め込み

未定稿。2001.5.25。御意見はtujisita@geocities.co.jpへ。

独立行政法人通則法

      独立行政法人通則法
目次
  第一章 総則
  第一節 通則(第一条−第十一条)    
  第二節 独立行政法人評価委員会(第十二条)
  第三節 設立(第十三条−第十七条)  
  第二章 役員及び職員(第十八条−第二十六条)  
 第三章 業務運営 
  第一節 業務(第二十七条・第二十八条)
    第二節 中期目標等(第二十九条−第三十五条)        
 第四章 財務及び会計(第三十六条−第五十条)  
 第五章 人事管理
    第一節 特定独立行政法人(第五十一条−第六十条)    
    第二節 特定独立行政法人以外の独立行政法人(第六十一条−第六十三条)        
 第六章 雑則(第六十四条−第六十八条)        
 第七章 罰則(第六十九条−第七十二条)        
  附則

   第一章 総則
    第一節 通則
 (目的等)
第一条 この法律は、独立行政法人の運営の基本その他の制度の基本となる共通の事項を定め、各独立行政
 法人の名称、目的、業務の範囲等に関する事項を定める法律(以下「個別法」という。)と相まって、独
 立行政法人制度の確立並びに独立行政法人が公共上の見地から行う事務及び事業の確実な実施を図り、も
 って国民生活の安定及び社会経済の健全な発展に資することを目的とする。

2 各独立行政法人の組織、運営及び管理については、個別法に定めるもののほか、この法律の定めるとこ
 ろによる。

 (定義)
第二条 この法律において「独立行政法人」とは、国民生活及び社会経済の安定等の公共上の見地から確実
 に実施されることが必要な事務及び事業であって、国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもの
 のうち、民間の主体にゆだねた場合には必ずしも実施されないおそれがあるもの又は一の主体に独占して
 行わせることが必要であるものを効率的かつ効果的に行わせることを目的として、この法律及び個別法の
 定めるところにより設立される法人をいう。

2 この法律において「特定独立行政法人」とは、独立行政法人のうち、その業務の停滞が国民生活又は社
 会経済の安定に直接かつ著しい支障を及ぼすと認められるものその他当該独立行政法人の目的、業務の性
 質等を総合的に勘案して、その役員及び職員に国家公務員の身分を与えることが必要と認められるものと
 して個別法で定めるものをいう。



  (業務の公共性、透明性及び自主性)
第三条 独立行政法人は、その行う事務及び事業が国民生活及び社会経済の安定等の公共上の見地から確実
 に実施されることが必要なものであることにかんがみ、適正かつ効率的にその業務を運営するよう努めな
 ければならない。

2 独立行政法人は、この法律の定めるところによりその業務の内容を公表すること等を通じて、その組織
 及び運営の状況を国民に明らかにするよう努めなければならない。

	*I-10) アカウンタビリティ:国立大学法人は、一定様式により毎年、業務と経
	理を国民に対して公開しなければならない。

	*IV-3) 大学財務の原則:国立大学法人の財務についてほ、教育研究活動の自主
	性を維持し、納税者たる国民の信託に応えられる内部統制制度を確立し、透明
	性の確保と説明責任が果たせる会計制度の構築を図る。


3 この法律及び個別法の運用に当たっては、独立行政法人の業務運営における自主性は、十分配慮されな
 ければならない。

	*II-10) 運営等の改善に関する事項:教育研究以外の財務内容や業務運営等の
	改善に関する事項の記載等に際しては、教育研究活動の質の維持及び向上に支
	障が生じないよう特段の配慮をすることとする。


 (名称)
第四条 各独立行政法人の名称は、個別法で定める。

I-3) 名称:総称は国立大学法人とし、各大学は国立大学法人○○大学と称する。


 (目的)
第五条 各独立行政法人の目的は、第二条第一項の目的の範囲内で、個別法で定める。

	*I-6)法人の目的:国立大学法人は、広く、学術・文化の向上と国民の福祉に
	貢献することを目的とする。また、各国立大学法人は、その個性に応じて、高
	度の学術研究、大学院教育、国の科学技術・人材養成計画の達成、個人の能力
	に応じた均等な学部教育機会の提供、地域の教育・学術文化・産業・医療への
	貢献を行うことを目的とする。

	*II-1) 大学の理念等;各大学は長期的な視野に立った目標(理念・目標)を策定し、
	公表する。

 (法人格)
第六条 独立行政法人は、法人とする。

 (事務所)
第七条 各独立行政法人は、主たる事務所を個別法で定める地に置く。
2 独立行政法人は、必要な地に従たる事務所を置くことができる。

 (財産的基礎)
第八条 独立行政法人は、その業務を確実に実施するために必要な資本金その他の財産的基礎を有しなけれ
 ばならない。

	*IV-1)国立大学法人の財政基盤:大学法人の教育研究活動の高度化を促進する
	ため、科学研究費をはじめとした競争的研究資金の拡充を図ると同時に、基盤
	的な教育研究活動を維持するため、国は中長期的に安定した財政基盤を形成す
	る。

	*IV-4)法人の収入構造:国立大学法人の教育研究活動は、出資、運営費交付金、
	施設費等の国からの財政資金、授業料や病院収入をはじめとした自己収入等を
	基礎として形成する。
	
	*IV-12) 外部資金:寄付金をはじめとした外部調達資金等自らの努力により
	獲得した資金については、積立を含め管理運用等に関する自主性が確保できる
	ようにする。
	
	*IV-13) 地方公共団体の寄付:地方公共団体から各国立大学法人への寄付を可
	能にする。
	
	*IV-16) 国立大学法人の出資:国立大学法人は、TLO等に出資を行うことができるようにする。


2 政府は、その業務を確実に実施させるために必要があると認めるときは、個別法で定めるところにより
 、各独立行政法人に出資することができる。

	*IV-8)土地建物等:国は各国立大学が現在使用している土地建物を、各国立大
	学法人に現物出資または無償使用させる。
	
	*IV-9) 施設費:国は、施設の維持管理・更新等を図るため計画等に基づいて
	施設費を各国立大学法人に措置する。
	
	*IV-14) 寄付金等の税制:寄付金等の税制について優遇措置を維持拡充する。
	
	*IV-15)特別会計借入債務返済:国立学校特別会計が抱える財政融資資金から
	の借入債務返済については、借入を行った附属病院を有する各国立大学法人が
	使途特定自己収入によって計画的に共同機関等を通じて返済する。その際、研
	究活動等に支障をもたらさないよう臨床部門を含めた人的、財務的措置が図ら
	れる仕組みとする。


 (登記)
第九条 独立行政法人は、政令で定めるところにより、登記しなければならない。

2 前項の規定により登記しなければならない事項は、登記の後でなければ、これをもって第三者に対抗す
 ることができない。

 (名称の使用制限)
第十条  独立行政法人でない者は、その名称中に、独立行政法人という文字を用いてはならない。


 (民法の準用)
第十一条 民法(明治二十九年法律第八十九号)第四十四条及び第五十条の規定は、独立行政法人について
 準用する。



第二節 独立行政法人評価委員会

  (独立行政法人評価委員会)
第十二条 独立行政法人の主務省(当該独立行政法人を所管する内閣府又は各省をいう。以下同じ。)に、
 その所管に係る独立行政法人に関する事務を処理させるため、独立行政法人評価委員会(以下「評価委員
 会」という。)を置く。

2 評価委員会は、次に掲げる事務をつかさどる。

 一 独立行政法人の業務の実績に関する評価に関すること。

	*II-15)大学評価委員会の事後評価:大学評価委員会の行う事後評価は、大学
	あるいは部局レベルでの中期目標の達成度、重要事項の履行水準及び財務等の
	義務の適正な執行等について、種々の評価軸から多面的に行われなければなら
	ない。

 二 その他この法律又は個別法によりその権限に属させられた事項を処理すること。

3 前項に定めるもののほか、評価委員会の組織、所掌事務及び委員その他の職員その他評価委員会に関し
 必要な事項については、政令で定める。

	*II-13) 文部科学省・大学評価委員会:大学における教育研究の特性を踏まえ、
	文部科学省に置く評価委員会(大学評価委員会)は、大学評価に相応しい組織
	とする。
	*II-14) 大学評価委員会の評価原則・構成:大学評価委員会は、評価の項目、
	基準、方法、プロセスなどについて、公正で透明な評価の実施に努めることと
	する。大学評価委員会の委員となる有識者には、大学における教育研究等につ
	いて専門的知見を有する国立大学等の者を選任することができる。

        第三節 設立
 (設立の手続)
第十三条 各独立行政法人の設立に関する手続については、個別法に特別の定めがある場合を除くほか、こ
 の節の定めるところによる。

	*I-4)法人化の方法:移行時点の国立大学(大学院大学・短期大学を含む)を
	「国立大学法人法」(代替案;「国立大学法」または「国立大学法人特例法」)
	によって直接に法人化する。

  (法人の長及び監事となるべき者)

第十四条 主務大臣は、独立行政法人の長(以下「法人の長」という。)となるべき者及び監事となるべき
 者を指名する。

2 前項の規定により指名された法人の長又は監事となるべき者は、独立行政法人の成立の時において、こ
  の法律の規定により、それぞれ法人の長又は監事に任命されたものとする。

3 第二十条第一項の規定は、第一項の法人の長となるべき者の指名について準用する。

 (設立委員)
第十五条 主務大臣は、設立委員を命じて、独立行政法人の設立に関する事務を処理させる。

2 設立委員は、独立行政法人の設立の準備を完了したときは、遅滞なく、その旨を主務大臣に届け出ると
 ともに、その事務を前条第一項の規定により指名された法人の長となるべき者に引き継がなければならな
 い。


 (設立の登記)
第十六条 第十四条第一項の規定により指名された法人の長となるべき者は、前条第二項の規定による事務
  の引継ぎを受けたときは、遅滞なく、政令で定めるところにより、設立の登記をしなければならない。

第十七条 独立行政法人は、設立の登記をすることによって成立する。


   第二章 役員及び職員

	*I-9) 法人の基本規則:各国立大学法人は、法人の「基本規則」を定め、文部
	科学大臣に届け出るとともに、これを登記する。法人の「基本規則」には、法
	人名、所在地、法人の目的、教育研究の業務・組織、役員(付:役員選考基準)
	等を記載するものとする。
	
	*I-15) 運営組織:国立大学法人の管理運営の組織として、役員組織(役員会)、
	評議会運営諮問会議、教授会を置く。また、必要に応じて部局長会議を置くこ
	とが出来る。(注)

 (役員)
第十八条  各独立行政法人に、個別法で定めるところにより、役員として、法人の長一人及び監事を置く。

2 各独立行政法人には、前項に規定する役員のほか、個別法で定めるところにより、他の役員を置くこと
 ができる。

	*I-13) 役員:法人の役員を、法人の長(学長)と監事の他、法人の長(学長)
	が指名し評議会が承認する副学長(「教授である学長補佐職」―若干名)等と
	する。法人の長は、役員に副学長以外の、例えば事務職員のトップ、学外から
	の適任者などを加えることができる。また常勤の役員の他に、非常勤の役員を
	置くことができる。

3 各独立行政法人の法人の長の名称、前項に規定する役員の名称及び定数並びに監事の定数は、個別法で
  定める。


 (役員の職務及び権限)
第十九条  法人の長は、独立行政法人を代表し、その業務を総理する。

	*I-11) 法人の長:法人の長を学長とする。法人の長(学長)を、法人の業務を
	掌り(最終意思決定を含む)職員を統督する、法人の責任者であり、代表者と
	する。

	*I-19) 運営諮問会議:運営諮問会議は学長が指名する学外の有識者によって構
	成し、大学運営の重要事項について学長の諮問に応じて助言・勧告する。(注)

	*I-20)諮問事項:運営諮問会議の諮問事項は、大学の基本計画に関する事項、
	評価に関する事項、学長の選考基準・方法に関する事項、給与水準に関する事
	項、組織の改編に関する事項、その他大学の運営に関する重要事項とする。
	(注)

	*I-21)評議会:評議会を法人の審議機関とする。評議会の主宰者及び議長を法
	人の長である学長とする。                       ’

	*I-22)評議会の構成:評議会を、学長、副学長、学長が指名する教員、部局選
	出の教授(部局長等)によって構成する。(注)

	*I-23)評議会の審議事項:評議会の審議事項を、(1)学長の選考、解任請求、
	教員の懲戒、教員人事の基本方針、(2)法人の予算および決算、(3)教育研究等
	の運営の基本方針、(4)学生の身分、(5)法人の目標評価方針、その他法人の運
	営に関する重要事項とする。役員組織は、これらの事項に関し必要に応じて議
	案を提出する。(注)

	*I-25)
	部局人事:研究科長・学部長・研究所長等の部局長の選考は、当該教授会の議
	に基づき、法人の長(学長)が行う。教授・助教授・講師・助手等の教員の任
	用・昇進にかかる選考は、評議会の議によって学長が定める全学的な基準・方
	針により、教授会の議に基づき、法人の長(学長)が行う。


2 個別法で定める役員(法人の長を除く。)は、法人の長の定めるところにより、法人の長に事故がある
 ときはその職務を代理し、法人の長が欠員のときはその職務を行う。

3  前条第二項の規定により置かれる役員の職務及び権限は、個別法で定める。

	*I-16) 法人化に伴う権限・責任:法人化に伴う大学の権限と責任の拡大(予
	算・定員の学内配分、給与水準決定、事務職員人事等)は、基本的には役員組
	織(役員会)で担うものとする。

	*I-17) 役員組織:役員組織(役員会)を、法人の長(学長)および、副学長そ
	の他法人の長(学長)が指名する役員(監事を除く)によって構成し、学長が統
	括する法人の執行機関とする。役員組織は法人の業務について企案し執行にあ
	たるが、運営の基本にかかわる重要事項については、評議会に提案し、評議会
	の議を経るものとする。

	*I-18) 役員の分担:役員組織(役員会)を構成する副学長らの役員は、例えば、
	総務企画、学務、研究、財務、労務等の任務を分担して担当し、法人の長(学
	長)を助けこれと連帯して責任を負う。役員は担当事務を指揮する。役員の分
	担と事務組織については法人において定める。

	*III-24) 学内配置調整システム:学内における中長期的な人事計画の策定と
	組織別の教職員の配置等(人件費管理を含む)の調整を行う仕組を設ける。

4 監事は、独立行政法人の業務を監査する。

	*I-14) 監事:役員のうち監事は、法人の業務の監査に当たる。監事は複数と
	し、文部科学大臣が任命する。そのうち1名は大学について高い識見を有する
	学外者のうちから文部科学大臣が指名する。

5  監事は、監査の結果に基づき、必要があると認めるときは、法人の長又は主務大臣に意見を提出するこ
 とができる。

 (役員の任命)
第二十条  法人の長は、次に掲げる者のうちから、主務大臣が任命する。
 一 当該独立行政法人が行う事務及び事業に関して高度な知識及び経験を有する者
 二 前号に掲げる者のほか、当該独立行政法人が行う事務及び事業を適正かつ効率的に運営することがで
  きる者

	*III-7)学長の任命:学長は、評議会での選考を経た後に、文部科学大臣が任命する。
	
	*III-8) 学長の任期:学長の任期については、各大学が定める。再任の可否に
	ついても同様とする。

2 監事は、主務大臣が任命する。

3  第十八条第二項の規定により置かれる役員は、第一項各号に掲げる者のうちから、法人の長が任命する。

4  法人の長は、前項の規定により役員を任命したときは、遅滞なく、主務大臣に届け出るとともに、これ
 を公表しなければならない。


 (役員の任期)
第二十一条  役員の任期は、個別法で定める。ただし、補欠の役員の任期は、前任者の残任期間とする。

	*III-8) 学長の任期:学長の任期については、各大学が定める。再任の可否に
	ついても同様とする。
	
	*III-12) 役員の任期:学長・監事を除く役人の任期は、学長の任期にしたがう。

2  役員は、再任されることができる。

 (役員の欠格条項)
第二十二条 政府又は地方公共団体の職員(非常勤の者を除く。)は、役員となることができない。

 (役員の解任)
第二十三条 主務大臣又は法人の長は、それぞれその任命に係る役員が前条の規定により役員となることが
 できない者に該当するに至ったときは、その役員を解任しなければならない。

	*III-9) 学長の解任:法人の長としての学長が適切でないとされる場合には、
	一定の要件の下で、任命権者は、評議会の審査等の手続きを経た上で、解任す
	ることができる。

2 主務大臣又は法人の長は、それぞれその任命に係る役員が次の各号の一に該当するとき、その他役員た
 るに適しないと認めるときは、その役員を解任することができる。
 一 心身の故障のため職務の遂行に堪えないと認められるとき。
 二 職務上の義務違反があるとき。

	*III-11) 役員の任免:学長・監事を除く役員の任免は学長が行う。任免の手続
	は、各大学で定める。

3 前項に規定するもののほか、主務大臣又は法人の長は、それぞれその任命に係る役員(監事を除く。)
 の職務の執行が適当でないため当該独立行政法人の業務の実績が悪化した場合であって、その役員に引き
 続き当該職務を行わせることが適切でないと認めるときは、その役員を解任することができる。

4 法人の長は、前二項の規定によりその任命に係る役員を解任したときは、遅滞なく、主務大臣に届け出
 るとともに、これを公表しなければならない。


 (代表権の制限)
第二十四条  独立行政法人と法人の長その他の代表権を有する役員との利益が相反する事項については、こ
 れらの者は、代表権を有しない。この場合には、監事が当該独立行政法人を代表する。

  (代理人の選任)
第二十五条 法人の長その他の代表権を有する役員は、当該独立行政法人の代表権を有しない役員又は職員
 のうちから、当該独立行政法人の業務の一部に関し一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する代
 理人を選任することができる。

 (職員の任命)
第二十六条 独立行政法人の職員は、法人の長が任命する。

	*III-14)教授人事:研究科長・学部長・研究所長等の部局長の選考は、当該教
	授会の議に基づき、法人の長(学長)が行う。教授・助教授・講師・助手等の
	任用・昇進にかかる選考は、評議会の議によって学長が定める全学的な基準・
	方針により、教授会の議に基づき、法人の長(学長)が行う。(再)教員の任免
	に関しては、教育公務員特例法の精神と考え方を取り入れ、かつ、大学全体の
	人事方針の下で、専門性を有する部局の考えが尊重されるような制度とする。
	
	*III-15) 教員の任期制・公募制:内外の優れた研究者の採用が可能になるよ
	う、教員の職務内容(教育、研究、大学の管理運営等)に適切に対応した弾力
	的で透明性の高い制度とし、教員人事の流動性を高めるために、任期制及び公
	募制を積極的に導入する。
	
	*III-16)教員以外の職員の任免等:事務職員など教員以外の法人の職員の任免
	は、法人の長(学長)が行う。(再)専門性に基づく職種・待遇を可能にするた
	めに、選考採用の範囲を広げるとともに、人事交流を推進する。
	
	*III-17)移行措置:現在、大学間等を移動している一部の事務職員については、
	当分の間、人事交流の推進を図る仕組を検討する。


   第三章 業務運営


    第一節 業務
 (業務の範囲)
第二十七条 各独立行政法人の業務の範囲は、個別法で定める。

 (業務方法書)
第二十八条  独立行政法人は、業務開始の際、業務方法書を作成し、主務大臣の認可を受けなければならな
 い。これを変更しようとするときも、同様とする。

2  前項の業務方法書に記載すべき事項は、主務省令(当該独立行政法人を所管する内閣府又は各省の内閣
 府令又は省令をいう。以下同じ。)で定める。

3  主務大臣は、第一項の認可をしようとするときは、あらかじめ、評価委員会の意見を聴かなければなら
 ない。

4 独立行政法人は、第一項の認可を受けたときは、遅滞なく、その業務方法書を公表しなければならない。


        第二節  中期目標等
 (中期目標)
第二十九条  主務大臣は、三年以上五年以下の期間において独立行政法人が達成すべき業務運営に関する目
 標(以下「中期目標」という。)を定め、これを当該独立行政法人に指示するとともに、公表しなければ
 ならない。これを変更したときも、同様とする。

	*II-3) 中期目標・中期計画の策定:中期目標は大学が申請し、文部科学大臣
	が認可する。(代替案:中期目標は、大学の申請を踏まえて、文部科学大臣が
	定める。)大学は中期目標を実現する具体的計画を中期計画として作成し、文
	部科学大臣に申請する。文部科学大臣は、これを審査し認可する。
	
	*II-4) 目標・計画の期間:中期目標・中期計画は大学が掲げる理念・目標に
	沿って、4年から6年の期間で作成する。
	
	*II-7) 日標・計画の記載方針:中期目標は、主として大きな方向性を示す内
	容とし、中期計画には、予算の根拠として必要な事項や法令に定める事項の他、
	大学の社会に対する意思表示として、中期目標を実現するための数値目標や目
	標時期を含む具体的な内容を記載する。
	
	*II-8)目標の共通性・個性:中期目標は、全大学に共通する内容を基本としつ
	つ、各大学ごとの特色を踏まえ、一層の個性化を促進するよう工夫する。

2  中期目標においては、次に掲げる事項について定めるものとする。

	*II-2)大学の重点目標:大学はそれを踏まえ、中期目標・中期計画の期間を越
	えて特に重点的に取り組む事柄について、中期目標で言及する。
	
	*II-6) 目標の全学性・計画の部局性:中期目標には、原則として全学的な内
	容を記載し、各部局ごとの内容は中期計画の中で記載する。

 一 中期目標の期間(前項の期間の範囲内で主務大臣が定める期間をいう。以下同じ。)

  二  業務運営の効率化に関する事項

 三 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項

	*II-5)設定目標の内容:中期目標は、各大学における教育研究の高度化、活性
	化に資するとともに、社会からの要請にも適切に対応した内容とする。

 四  財務内容の改善に関する事項

 五 その他業務運営に関する重要事項

	*I-29) 下部組織の改廃:研究科・学部・研究所等に属する専攻・学科・研究
	部門・講座等については、中長期的な学生数・教員数に変化がない限り、各大
	学において再編改組を行うことができる。しかし、この再編改組については、
	中期的な目標・計画に掲げ事後評価を受けなければならない。

	*II-9)目標・計画の記載事項:目標・計画における記載項目は、新規事業分・
	教育研究や管理運営等について改革・改善を図るべき項目の外、大学の業務運
	営の根幹として継続的に維持すべき事項、競争的経費の項目等、重要な事項と
	する。

3  主務大臣は、中期目標を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、評価委員会の意見を
 聴かなければならない。

 (中期計画)
第三十条 独立行政法人は、前条第一項の指示を受けたときは、中期目標に基づき、主務省令で定めるとこ
 ろにより、当該中期目標を達成するための計画(以下「中期計画」という。)を作成し、主務大臣の認可
 を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。

	*II-6) 目標の全学性・計画の部局性:中期目標には、原則として全学的な内
	容を記載し、各部局ごとの内容は中期計画の中で記載する。
	
	*II-7) 日標・計画の記載方針:中期目標は、主として大きな方向性を示す内
	容とし、中期計画には、予算の根拠として必要な事項や法令に定める事項の他、
	大学の社会に対する意思表示として、中期目標を実現するための数値目標や目
	標時期を含む具体的な内容を記載する。


2  中期計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。

  一  業務運営の効率化に関する目標を達成するためとるべき措置

 二 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置

  三  予算(人件費の見積りを含む。)、収支計画及び資金計画
	
	*I-27) 中期計画と予算措置:中長期的な学生数・教員数の増減および設備の
	改廃をともなう研究教育組織の新設・改組・廃止等については、文部科学大臣
	が各法人(大学)が申請する中期目標・中期計画を審査し認可するところによ
	り、予算措置を行うものとする。
	
	*II-11) 基盤的教育研究経費;予算(人件費、物件費等)、収支計画及び資金
	化計画等は一括して記載する。
	
	*II-22) 基盤的教育研究経費の算定:基盤的教育研究経費は外形標準的に定め
	ることとするが、外形が何かについては慎重な検討を要する。
	
	*III-23) 人事管理:大学が教育研究を担う特殊性を有する組織であることを
	踏まえ、人員(人件費)の管理に関しては、短期的な視点でなく、中長期的計
	画に沿って行う。
	
	*IV-2)使途・運用の裁量性:教育研究活動の自主性を維持するため、財政資金
	の使途について国立大学法人の裁量権を確保する。
	
	*IV-6)運営費交付金の構成:運営費交付金は、政策的運営費交付金と外形標準
	的に決まる基盤的運営費交付金によって構成する。なお、災害等臨時的支出に
	ついては別途措置する。
	
	*IV-7)基盤的運営費交付金の算定要素:基盤的運営費交付金の算定に当たって
	は、収入・支出両面において各国立大学法人の業務内容、財務構造、規模等の
	違いが反映される算定方式、算定要素を導入する。


  四  短期借入金の限度額

	*IV-10)国立大学法人共同機関:今後の施設整備や法人の運営を円滑かつ着実
	に進めるため、財政融資資金等からの借入を行う共同機関の設置を検討する。

  五  重要な財産を譲渡し、又は担保に供しようとするときは、その計画

  六  剰余金の使途

	*IV-2)使途・運用の裁量性:教育研究活動の自主性を維持するため、財政資金
	の使途について国立大学法人の裁量権を確保する。
	
 七 その他主務省令で定める業務運営に関する事項

	*I-28)基本組織等の改廃:このうち法人(大学)の新設・廃止は、法律に定め
	る。研究科・学部・研究所・付属病院等の新設・改廃は、政令または文部科学
	省令に定める。
	
	*I-29) 下部組織の改廃:研究科・学部・研究所等に属する専攻・学科・研究
	部門・講座等については、中長期的な学生数・教員数に変化がない限り、各大
	学において再編改組を行うことができる。しかし、この再編改組については、
	中期的な目標・計画に掲げ事後評価を受けなければならない。
	
	*IV-15)特別会計借入債務返済:国立学校特別会計が抱える財政融資資金から
	の借入債務返済については、借入を行った附属病院を有する各国立大学法人が
	使途特定自己収入によって計画的に共同機関等を通じて返済する。その際、研
	究活動等に支障をもたらさないよう臨床部門を含めた人的、財務的措置が図ら
	れる仕組みとする。
	
3  主務大臣は、第一項の認可をしようとするときは、あらかじめ、評価委員会の意見を聴かなければなら
 ない。


4 主務大臣は、第一項の認可をした中期計画が前条第二項第二号から第五号までに掲げる事項の適正かつ
 確実な実施上不適当となったと認めるときは、その中期計画を変更すべきことを命ずることができる。

	*II-12)中期日棟・中期計画の見直し:大学の教育研究が非定量的かつ常に変
	化していく性格を有しているものであるところから、中期日標・中期計画の内
	容は、必要に応じて期間中にも弾力的に見直すことができるものとする。

5 独立行政法人は、第一項の認可を受けたときは、遅滞なく、その中期計画を公表しなければならない。


 (年度計画)
第三十一条 独立行政法人は、毎事業年度の開始前に、前条第一項の認可を受けた中期計画に基づき、主務
 省令で定めるところにより、その事業年度の業務運営に関する計画(次項において「年度計画」という。
 )を定め、これを主務大臣に届け出るとともに、公表しなければならない。これを変更したときも、同様
 とする。

2  独立行政法人の最初の事業年度の年度計画については、前項中「毎事業年度の開始前に、前条第一項の
 認可を受けた」とあるのは、「その成立後最初の中期計画について前条第一項の認可を受けた後遅滞なく
 、その」とする。


 (各事業年度に係る業務の実績に関する評価)

第三十二条 独立行政法人は、主務省令で定めるところにより、各事業年度における業務の実績について、
 評価委員会の評価を受けなければならない。

2 前項の評価は、当該事業年度における中期計画の実施状況の調査をし、及び分析をし、並びにこれらの
 調査及び分析の結果を考慮して当該事業年度における業務の実績の全体について総合的な評定をして、行
 わなければならない。

3 評価委員会は、第一項の評価を行ったときは、遅滞なく、当該独立行政法人及び政令で定める審議会(
 以下「審議会」という。)に対して、その評価の結果を通知しなければならない。この場合において、評
 価委員会は、必要があると認めるときは、当該独立行政法人に対し、業務運営の改善その他の勧告をする
 ことができる。

	*II-16)異議申し立て:大学評価委員会は最終の評価結果を決定する前に、そ
	の案を大学に示して異議などの申し立てを聞き、必要に応じ修正する過程を経
	なければならない。

4 評価委員会は、前項の規定による通知を行ったときは、遅滞なく、その通知に係る事項(同項後段の規
 定による勧告をした場合にあっては、その通知に係る事項及びその勧告の内容)を公表しなければならな
 い。

5 審議会は、第三項の規定により通知された評価の結果について、必要があると認めるときは、当該評価
 委員会に対し、意見を述べることができる。


  (中期目標に係る事業報告書)
第三十三条 独立行政法人は、中期目標の期間の終了後三月以内に、主務省令で定めるところにより、当該
 中期目標に係る事業報告書を主務大臣に提出するとともに、これを公表しなければならない。


 (中期目標に係る業務の実績に関する評価)
第三十四条 独立行政法人は、主務省令で定めるところにより、中期目標の期間における業務の実績につい
 て、評価委員会の評価を受けなければならない。

2 前項の評価は、当該中期目標の期間における中期目標の達成状況の調査をし、及び分析をし、並びにこ
 れらの調査及び分析の結果を考慮して当該中期目標の期間における業務の実績の全体について総合的な評
 定をして、行わなければならない。   

	*II-15)大学評価委員会の事後評価:大学評価委員会の行う事後評価は、大学
	あるいは部局レベルでの中期目標の達成度、重要事項の履行水準及び財務等の
	義務の適正な執行等について、種々の評価軸から多面的に行われなければなら
	ない。

	*II-17) 第三者評価の尊重:大学評価委員会は教育研究に係る事項については、
	大学評価・学位授与機構、その他の機関の行う評価結果を尊重する。

	*II-18) 自己点検評価の尊重:大学評価・学位授与機構、その他の機関の行う
	評価においては、大学の個性や、大学の教育研究活動の多様性・長期性に配慮
	するために、各大学が実施する自己点検・評価などを尊重する。

3 第三十二条第三項から第五項までの規定は、第一項の評価について準用する。

 (中期目標の期間の終了時の検討)

第三十五条 主務大臣は、独立行政法人の中期目標の期間の終了時において、当該独立行政法人の業務を継
 続させる必要性、組織の在り方その他その組織及び業務の全般にわたる検討を行い、その結果に基づき、
 所要の措置を講ずるものとする。

	*I-29) 下部組織の改廃:研究科・学部・研究所等に属する専攻・学科・研究
	部門・講座等については、中長期的な学生数・教員数に変化がない限り、各大
	学において再編改組を行うことができる。しかし、この再編改組については、
	中期的な目標・計画に掲げ事後評価を受けなければならない。
	
	*II-20) 評価結果の予算配分への反映:評価結果は、大学の活性化に資するよ
	うな方法で、次期中期目標・中期計画において運営費交付金(政策的経費)の
	配分に反映させる。
	
	*II-21) 反映方法の検討:評価結果の予算配分への適正な反映の方法と手続き
	については、さらに検討する。


2 主務大臣は、前項の規定による検討を行うに当たっては、評価委員会の意見を聴かなければならない。

3 審議会は、独立行政法人の中期目標の期間の終了時において、当該独立行政法人の主要な事務及び事業
 の改廃に関し、主務大臣に勧告することができる。


   第四章 財務及び会計
 (事業年度)
第三十六条 独立行政法人の事業年度は、毎年四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終わる。

2  独立行政法人の最初の事業年度は、前項の規定にかかわらず、その成立の日に始まり、翌年の三月三十
 一日(一月一日から三月三十一日までの間に成立した独立行政法人にあっては、その年の三月三十一日)
 に終わるものとする。



 (企業会計原則)
第三十七条 独立行政法人の会計は、主務省令で定めるところにより、原則として企業会計原則によるもの
 とする。

	*IV-17) 会計基準:国立大学法人の教育研究機能の特殊性を踏まえると共に、
	各法人ごとの運営形態や業務内容の違いを踏まえ弾力的な取り扱いができるよ
	うに会計基準を設定する。

 (財務諸表等)
第三十八条  独立行政法人は、毎事業年度、貸借対照表、損益計算書、利益の処分又は損失の処理に関する
 書類その他主務省令で定める書類及びこれらの附属明細書(以下「財務諸表」という。)を作成し、当該
 事業年度の終了後三月以内に主務大臣に提出し、その承認を受けなければならない。

2 独立行政法人は、前項の規定により財務諸表を主務大臣に提出するときは、これに当該事業年度の事業
 報告書及び予算の区分に従い作成した決算報告書を添え、並びに財務諸表及び決算報告書に関する監事の
 意見(次条の規定により会計監査人の監査を受けなければならない独立行政法人にあっては、監事及び会
 計監査人の意見。以下同じ。)を付けなければならない。

3 主務大臣は、第一項の規定により財務諸表を承認しようとするときは、あらかじめ、評価委員会の意見
 を聴かなければならない。

4 独立行政法人は、第一項の規定による主務大臣の承認を受けたときは、遅滞なく、財務諸表を官報に公
 告し、かつ、財務諸表並びに第二項の事業報告書、決算報告書及び監事の意見を記載した書面を、各事務
 所に備えて置き、主務省令で定める期間、一般の閲覧に供しなければならない。



 (会計監査人の監査)
第三十九条 独立行政法人(その資本の額その他の経営の規模が政令で定める基準に達しない独立行政法人
 を除く。)は、財務諸表、事業報告書(会計に関する部分に限る。)及び決算報告書について、監事の監
 査のほか、会計監査人の監査を受けなければならない。


 (会計監査人の選任)
第四十条 会計監査人は、主務大臣が選任する。


 (会計監査人の資格)
第四十一条 株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律(昭和四十九年法律第二十二号)第四条(
 第二項第二号を除く。)の規定は、第三十九条の会計監査人について準用する。この場合において、同法
 第四条第二項第一号中「第二条」とあるのは、「独立行政法人通則法第三十九条」と読み替えるものとす
 る。

 (会計監査人の任期)
第四十二条 会計監査人の任期は、その選任の日以後最初に終了する事業年度の財務諸表についての主務大
 臣の第三十八条第一項の承認の時までとする。

 (会計監査人の解任)
第四十三条 主務大臣は、会計監査人が次の各号の一に該当するときは、その会計監査人を解任することが
 できる。
 一 職務上の義務に違反し、又は職務を怠ったとき。
 二 会計監査人たるにふさわしくない非行があったとき。
 三 心身の故障のため、職務の遂行に支障があり、又はこれに堪えないとき。

  (利益及び損失の処理)
第四十四条  独立行政法人は、毎事業年度、損益計算において利益を生じたときは、前事業年度から繰り越
  した損失をうめ、なお残余があるときは、その残余の額は、積立金として整理しなければならない。ただ
 し、第三項の規定により同項の使途に充てる場合は、この限りでない。

2  独立行政法人は、毎事業年度、損益計算において損失を生じたときは、前項の規定による積立金を減額
 して整理し、なお不足があるときは、その不足額は、繰越欠損金として整理しなければならない。

3  独立行政法人は、第一項に規定する残余があるときは、主務大臣の承認を受けて、その残余の額の全部
 又は一部を第三十条第一項の認可を受けた中期計画(同項後段の規定による変更の認可を受けたときは、
 その変更後のもの。以下単に「中期計画」という。)の同条第二項第六号の剰余金の使途に充てることが
 できる。

4  主務大臣は、前項の規定による承認をしようとするときは、あらかじめ、評価委員会の意見を聴かなけ
 ればならない。

5  第一項の規定による積立金の処分については、個別法で定める。
 (借入金等)

第四十五条  独立行政法人は、中期計画の第三十条第二項第四号の短期借入金の限度額の範囲内で、短期借
 入金をすることができる。ただし、やむを得ない事由があるものとして主務大臣の認可を受けた場合は、
 当該限度額を超えて短期借入金をすることができる。

2  前項の規定による短期借入金は、当該事業年度内に償還しなければならない。ただし、資金の不足のた
  め償還することができないときは、その償還することができない金額に限り、主務大臣の認可を受けて、
  これを借り換えることができる。

3  前項ただし書の規定により借り換えた短期借入金は、一年以内に償還しなければならない。

4  主務大臣は、第一項ただし書又は第二項ただし書の規定による認可をしようとするときは、あらかじめ
 、評価委員会の意見を聴かなければならない。

5  独立行政法人は、個別法に別段の定めがある場合を除くほか、長期借入金及び債券発行をすることがで
 きない。


 (財源措置)
第四十六条 政府は、予算の範囲内において、独立行政法人に対し、その業務の財源に充てるために必要な
 金額の全部又は一部に相当する金額を交付することができる。

	*I-27) 中期計画と予算措置:中長期的な学生数・教員数の増減および設備の
	改廃をともなう研究教育組織の新設・改組・廃止等については、文部科学大臣
	が各法人(大学)が申請する中期目標・中期計画を審査し認可するところによ
	り、予算措置を行うものとする。
	
	*IV-1)国立大学法人の財政基盤:大学法人の教育研究活動の高度化を促進する
	ため、科学研究費をはじめとした競争的研究資金の拡充を図ると同時に、基盤
	的な教育研究活動を維持するため、国は中長期的に安定した財政基盤を形成す
	る。
	
	*IV-5) 運営費交付金:国は、透明性を確保しつつ中期計画等を基礎として運
	営費交付金を各国立大学法人に措置する。

 (余裕金の運用)
第四十七条  独立行政法人は、次の方法による場合を除くほか、業務上の余裕金を運用してはならない。
  一  国債、地方債、政府保証債(その元本の償還及び利息の支払について政府が保証する債券をいう。)
  その他主務大臣の指定する有価証券の取得

  二  銀行その他主務大臣の指定する金融機関への預金又は郵便貯金

  三  信託業務を営む銀行又は信託会社への金銭信託



 (財産の処分等の制限)

第四十八条  独立行政法人は、主務省令で定める重要な財産を譲渡し、又は担保に供しようとするときは、
 主務大臣の認可を受けなければならない。ただし、中期計画において第三十条第二項第五号の計画を定め
 た場合であって、その計画に従って当該重要な財産を譲渡し、又は担保に供するときは、この限りでない。

2 主務大臣は、前項の規定による認可をしようとするときは、あらかじめ、評価委員会の意見を聴かなけ
 ればならない。

 (会計規程)
第四十九条 独立行政法人は、業務開始の際、会計に関する事項について規程を定め、これを主務大臣に届
 け出なければならない。これを変更したときも、同様とする。
  (主務省令への委任)
第五十条 この法律及びこれに基づく政令に規定するもののほか、独立行政法人の財務及び会計に関し必要
 な事項は、主務省令で定める。


   第五章 人事管理
    第一節 特定独立行政法人
 (役員及び職員の身分)
第五十一条 特定独立行政法人の役員及び職員は、国家公務員とする。

  (役員の報酬等)
第五十二条 特定独立行政法人の役員に対する報酬及び退職手当(以下「報酬等」という。)は、その役員
 の業績が考慮されるものでなければならない。

2 特定独立行政法人は、その役員に対する報酬等の支給の基準を定め、これを主務大臣に届け出るととも
 に、公表しなければならない。これを変更したときも、同様とする。

3 前項の報酬等の支給の基準は、国家公務員の給与、民間企業の役員の報酬等、当該特定独立行政法人の
 業務の実績及び中期計画の第三十条第二項第三号の人件費の見積りその他の事情を考慮して定められなけ
 ればならない。

	*I-27) 中期計画と予算措置:中長期的な学生数・教員数の増減および設備の
	改廃をともなう研究教育組織の新設・改組・廃止等については、文部科学大臣
	が各法人(大学)が申請する中期目標・中期計画を審査し認可するところによ
	り、予算措置を行うものとする。


  (評価委員会の意見の申出)
第五十三条 主務大臣は、前条第二項の規定による届出があったときは、その届出に係る報酬等の支給の基
 準を評価委員会に通知するものとする。

2 評価委員会は、前項の規定による通知を受けたときは、その通知に係る報酬等の支給の基準が社会一般
 の情勢に適合したものであるかどうかについて、主務大臣に対し、意見を申し出ることができる。


 (役員の服務)
第五十四条 特定独立行政法人の役員(以下この条から第五十六条までにおいて単に「役員」という。)は
 、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。

2 役員は、在任中、政党その他の政治的団体の役員となり、又は積極的に政治運動をしてはならない。

3 役員(非常勤の者を除く。次項において同じ。)は、在任中、任命権者の承認のある場合を除くほか、
 報酬を得て他の職務に従事し、又は営利事業を営み、その他金銭上の利益を目的とする業務を行ってはな
 らない。

4 役員は、離職後二年間は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下「営利企業」と
 いう。)の地位で、その離職前五年間に在職していた特定独立行政法人又は人事院規則で定める国の機関
 と密接な関係にあるものに就くことを承諾し、又は就いてはならない。ただし、人事院規則の定めるとこ
 ろにより、任命権者の申出により人事院の承認を得た場合は、この限りでない。
 (役員の災害補償)

第五十五条 役員の公務上の災害又は通勤による災害に対する補償及び公務上の災害又は通勤による災害を
 受けた役員に対する福祉事業については、特定独立行政法人の職員の例による。

 (役員に係る労働者災害補償保険法の適用除外)
第五十六条 労働者災害補償保険法(昭和二十二年法律第五十号)の規定は、役員には適用しない。

 (職員の給与)

	*I-16) 法人化に伴う権限・責任:法人化に伴う大学の権限と責任の拡大(予
	算・定員の学内配分、給与水準決定、事務職員人事等)は、基本的には役員組
	織(役員会)で担うものとする。

第五十七条 特定独立行政法人の職員の給与は、その職務の内容と責任に応ずるものであり、かつ、職員が
 発揮した能率が考慮されるものでなければならない。

	*III-18)給与体系:教職員の潜在的な能力が発揮されるように、成果・業績を
	反映した給与体系とする。そのために、職務の性質及び個人の成果・業績を評
	価するための制度を設ける。

2 特定独立行政法人は、その職員の給与の支給の基準を定め、これを主務大臣に届け出るとともに、公表
 しなければならない。これを変更したときも、同様とする。

	*III-19) 給与基準:具体的な給与基準は各大学において決定する。(その場
	合、各大学における給与決定に資するような給与モデルの作成を検討する。)


3 前項の給与の支給の基準は、一般職の職員の給与に関する法律(昭和二十五年法律第九十五号)の適用
 を受ける国家公務員の給与、民間企業の従業員の給与、当該特定独立行政法人の業務の実績及び中期計画
 の第三十条第二項第三号の人件費の見積りその他の事情を考慮して定められなければならない。

 (職員の勤務時間等)
第五十八条 特定独立行政法人は、その職員の勤務時間、休憩、休日及び休暇について規程を定め、これを
 主務大臣に届け出るとともに、公表しなければならない。これを変更したときも、同様とする。

	*III-21) 服務・勤務時間等:教員の服務、勤務時間等は各大学において決定
	する。この場合、勤務時間管理の在り方を弾力的なものとするとともに、各大
	学において多様な勤務形態を認めることが可能となるような制度とする。

2 前項の規程は、一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律(平成六年法律第三十三号)の適用を受
 ける国家公務員の勤務条件その他の事情を考慮したものでなければならない。

 (職員に係る他の法律の適用除外等)
第五十九条 次に掲げる法律の規定は、特定独立行政法人の職員(以下この条において単に「職員」という
 。)には適用しない。
  一 労働者災害補償保険法の規定

  二 国家公務員法(昭和二十二年法律第百二十号)第十八条、第二十八条(第一項前段を除く。)、第二
  十九条から第三十二条まで、第六十二条から第七十条まで、第七十二条第二項及び第三項、第七十五条
  第二項並びに第百六条の規定

  三 国家公務員の寒冷地手当に関する法律(昭和二十四年法律第二百号)の規定

  四 一般職の職員の給与に関する法律の規定

  五 国家公務員の職階制に関する法律(昭和二十五年法律第百八十号)の規定

  六 国家公務員の育児休業等に関する法律(平成三年法律第百九号)第五条第二項、第七条の二、第八条
v  及び第十一条の規定

  七 一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の規定

2 職員に関する国家公務員法の適用については、同法第二条第六項中「政府」とあるのは「独立行政法人
 通則法第二条第二項に規定する特定独立行政法人(以下「特定独立行政法人」という。)」と、同条第七
 項中「政府又はその機関」とあるのは「特定独立行政法人」と、同法第六十条第一項中「場合には、人事
 院の承認を得て」とあるのは「場合には」と、「により人事院の承認を得て」とあるのは「により」と、
 同法第七十二条第一項中「その所轄庁の長」とあるのは「当該職員の勤務する特定独立行政法人の長」と
 、同法第七十八条第四号中「官制」とあるのは「組織」と、同法第八十条第四項中「給与準則」とあるの
 は「独立行政法人通則法第五十七条第二項に規定する給与の支給の基準」と、同法第八十一条の二第二項
 各号中「人事院規則で」とあるのは「特定独立行政法人の長が」と、同法第八十一条の三第二項中「とき
 は、人事院の承認を得て」とあるのは「ときは」と、同法第百条第二項中「、所轄庁の長」とあるのは「
 、当該職員の勤務する特定独立行政法人の長」と、「の所轄庁の長」とあるのは「の属する特定独立行政
 法人の長」と、同法第百一条第一項中「政府」とあるのは「当該職員の勤務する特定独立行政法人」と、
 同条第二項中「官庁」とあるのは「特定独立行政法人」と、同法第百三条第三項中「所轄庁の長」とある
 のは「当該職員の勤務し、又は勤務していた特定独立行政法人の長」と、同法第百四条中「内閣総理大臣
 及びその職員の所轄庁の長」とあるのは「当該職員の勤務する特定独立行政法人の長」とする。

3 職員に関する国際機関等に派遣される一般職の国家公務員の処遇等に関する法律(昭和四十五年法律第
 百十七号)第五条及び第六条第三項の規定の適用については、同法第五条第一項中「俸給、扶養手当、調
 整手当、研究員調整手当、住居手当、期末手当及び期末特別手当のそれぞれ百分の百以内」とあるのは「
 給与」と、同条第二項中「人事院規則(派遣職員が検察官の俸給等に関する法律(昭和二十三年法律第七
 十六号)の適用を受ける職員である場合にあつては、同法第三条第一項に規定する準則)」とあるのは「
 独立行政法人通則法第五十七条第二項に規定する給与の支給の基準」と、同法第六条第三項中「国は」と
 あるのは「独立行政法人通則法第二条第二項に規定する特定独立行政法人は」とする。

4 職員に関する労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第十二条第三項第四号及び第三十九条第七項
 の規定の適用については、同法第十二条第三項第四号中「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う
 労働者の福祉に関する法律(平成三年法律第七十六号)第二条第一号」とあるのは「国家公務員の育児休
 業等に関する法律(平成三年法律第百九号)第三条第一項」と、「同条第二号」とあるのは「育児休業、
 介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(平成三年法律第七十六号)第二条第二号
 」と、同法第三十九条第七項中「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法
 律第二条第一号」とあるのは「国家公務員の育児休業等に関する法律第三条第一項」と、「同条第二号」
 とあるのは「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律第二条第二号」と
 する。

5 職員に関する船員法(昭和二十二年法律第百号)第七十四条第四項の規定の適用については、同項中「
 育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(平成三年法律第七十六号)第
 二条第一号」とあるのは「国家公務員の育児休業等に関する法律(平成三年法律第百九号)第三条第一項
 」と、「同条第二号」とあるのは「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する
 法律(平成三年法律第七十六号)第二条第二号」とする。

 (国会への報告等)
第六十条 特定独立行政法人は、政令で定めるところにより、毎事業年度、常時勤務に服することを要する
 その職員(国家公務員法第七十九条又は第八十二条の規定による休職又は停職の処分を受けた者、法令の
 規定により職務に専念する義務を免除された者その他の常時勤務に服することを要しない職員で政令で定
 めるものを含む。次項において「常勤職員」という。)の数を主務大臣に報告しなければならない。

2 政府は、毎年、国会に対し、特定独立行政法人の常勤職員の数を報告しなければならない。

    第二節 特定独立行政法人以外の独立行政法人
 (役員の兼職禁止)
第六十一条 特定独立行政法人以外の独立行政法人の役員(非常勤の者を除く。)は、在任中、任命権者の
 承認のある場合を除くほか、営利を目的とする団体の役員となり、又は自ら営利事業に従事してはならな
 い。


 (準用)
第六十二条 第五十二条及び第五十三条の規定は、特定独立行政法人以外の独立行政法人の役員の報酬等に
 ついて準用する。この場合において、第五十二条第三項中「実績及び中期計画の第三十条第二項第三号の
 人件費の見積り」とあるのは、「実績」と読み替えるものとする。

 (職員の給与等)
第六十三条  特定独立行政法人以外の独立行政法人の職員の給与は、その職員の勤務成績が考慮されるもの
 でなければならない。

	*III-18)給与体系:教職員の潜在的な能力が発揮されるように、成果・業績を
	反映した給与体系とする。そのために、職務の性質及び個人の成果・業績を評
	価するための制度を設ける。
	
	*IV-11) 財務制度原則:教職員数等に関する国立大学法人の自主性を確保し、
	成果・業績を反映したインセンティブを持つ人事給与体系を実現する財務制度
	を検討する。

2 特定独立行政法人以外の独立行政法人は、その職員の給与及び退職手当の支給の基準を定め、これを主
 務大臣に届け出るとともに、公表しなければならない。これを変更したときも、同様とする。

3 前項の給与及び退職手当の支給の基準は、当該独立行政法人の業務の実績を考慮し、かつ、社会一般の
 情勢に適合したものとなるように定められなければならない。

   第六章 雑則
 (報告及び検査)
第六十四条 主務大臣は、この法律を施行するため必要があると認めるときは、独立行政法人に対し、その
 業務並びに資産及び債務の状況に関し報告をさせ、又はその職員に、独立行政法人の事務所に立ち入り、
 業務の状況若しくは帳簿、書類その他の必要な物件を検査させることができる。

2 前項の規定により職員が立入検査をする場合には、その身分を示す証明書を携帯し、関係人にこれを提
 示しなければならない。

3 第一項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。

 (違法行為等の是正)
第六十五条 主務大臣は、独立行政法人又はその役員若しくは職員の行為がこの法律、個別法若しくは他の
 法令に違反し、又は違反するおそれがあると認めるときは、当該独立行政法人に対し、当該行為の是正の
 ため必要な措置を講ずることを求めることができる。

2 独立行政法人は、前項の規定による主務大臣の求めがあったときは、速やかに当該行為の是正その他の
 必要と認める措置を講ずるとともに、当該措置の内容を主務大臣に報告しなければならない。

 (解散)
第六十六条 独立行政法人の解散については、別に法律で定める。

	*I-28)基本組織等の改廃:このうち法人(大学)の新設・廃止は、法律に定め
	る。研究科・学部・研究所・付属病院等の新設・改廃は、政令または文部科学
	省令に定める。

 (財務大臣との協議)
第六十七条 主務大臣は、次の場合には、財務大臣に協議しなければならない。

  一 第二十九条第一項の規定により中期目標を定め、又は変更しようとするとき。

	*IV-5) 運営費交付金:国は、透明性を確保しつつ中期計画等を基礎として運
	営費交付金を各国立大学法人に措置する。

 二 第三十条第一項、第四十五条第一項ただし書若しくは第二項ただし書又は第四十八条第一項の規定に
  よる認可をしようとするとき。

 三 第四十四条第三項の規定による承認をしようとするとき。

 四 第四十七条第一号又は第二号の規定による指定をしようとするとき。

 (主務大臣等)
第六十八条 この法律における主務大臣、主務省及び主務省令は、個別法で定める。

    第七章 罰則
第六十九条 次の各号の一に該当する者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
 一 第五十四条第一項の規定に違反して秘密を漏らした者
  二 第五十四条第四項の規定に違反して営利企業の地位に就いた者

第七十条 第六十四条第一項の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は同項の規定による検
 査を拒み、妨げ、若しくは忌避した場合には、その違反行為をした独立行政法人の役員又は職員は、二十
 万円以下の罰金に処する。

第七十一条 次の各号の一に該当する場合には、その違反行為をした独立行政法人の役員は、二十万円以下
 の過料に処する。
  一 この法律の規定により主務大臣の認可又は承認を受けなければならない場合において、その認可又は
  承認を受けなかったとき。
  二 この法律の規定により主務大臣に届出をしなければならない場合において、その届出をせず、又は虚
  偽の届出をしたとき。
  三 この法律の規定により公表をしなければならない場合において、その公表をせず、又は虚偽の公表を
  したとき。
 四 第九条第一項の規定による政令に違反して登記することを怠ったとき。
  五 第三十条第四項の規定による主務大臣の命令に違反したとき。
 六 第三十三条の規定による事業報告書の提出をせず、又は事業報告書に記載すべき事項を記載せず、若
  しくは虚偽の記載をして事業報告書を提出したとき。
 七 第三十八条第四項の規定に違反して財務諸表、事業報告書、決算報告書若しくは監事の意見を記載し
  た書面を備え置かず、又は閲覧に供しなかったとき。
  八 第四十七条の規定に違反して業務上の余裕金を運用したとき。
 九 第六十条第一項又は第六十五条第二項の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をしたとき。
第七十二条 第十条の規定に違反した者は、十万円以下の過料に処する。
      附 則
  (施行期日)
第一条 この法律は、内閣法の一部を改正する法律(平成十一年法律第   号)の施行の日から施行する。
  (名称の使用制限に関する経過措置)
第二条 この法律の施行の際現にその名称中に独立行政法人という文字を用いている者については、第十条
 の規定は、この法律の施行後六月間は、適用しない。
 (政令への委任)
第三条 前条に定めるもののほか、この法律の施行に関し必要な経過措置は、政令で定める。