==> 国立大学独立行政法人化の諸問題
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調査検討会議メンバーの個人責任

豊島 耕一

Thu, 28 Feb 2002 18:12:44 +0900

佐賀大学の豊島です.調査検討会議メンバーの個人責任を明らかにすることを提案
します.

 少なくとも国大協からのメンバーは,調査検討会議での最終案への賛否,そして
その中の個別の項目ごとの賛否を公表すべきです.これは,公務員としての,そし
て各大学の代表としての,国民と大学社会への最低限のアカウンタビリティーです.

 教授会や評議会で行われる悪しき風習の一つに,見かけのコンセンサスと言うの
があります.議決において採決をとらず,仮に反対意見があった場合でも議長の「ご
了承願います」の言葉で「可決」にしてしまうのです.このようなやり方は批判派
を自認する人たちにも隠れ家を提供しています.つまり,「仮に自分が反対しても
止められなかっただろう」という,バーチャルな言い訳です*.教授会でもそうで
すが,このようなやり方を政府の審議会で許すような事があってはなりません.議
題に対して異議を持つのであれば,仮に少数かも知れなくても採決を求めるべきで
す.少数かどうかは採決してみないと分からないのですから.採決での明確な意志
表示によって,個人としての責任のひとまずの完結がなされるのです.

 大学においては,学部や教室が非民主的で,そのような異端の態度を取ることが
難しいという弁解もあるかも知れません.そのような言い訳が許されるかどうかは
ケースバイケースでしょう.しかし,文部科学省の審議会ではそのような言い訳は
成り立ちません.メンバーは社会的地位や権威もあり,しかも大学社会を代表する
人たちです.独法化を自らの手で提案してしまうという,いわば歴史的な「オウン
ゴール」の瞬間が近づいていますが,この決定に対しては調査検討会議のメンバー
はすべて個人としての責任を負わなければならないのです.

 是非とも,全大教や各単組,科学者会議など,大学の自治に責任を負うべき諸団
体は,調査検討会議での,いわば「記名投票」を要求していただきたいと思います.

*多数決が非民主的で,たとえ見せかけでも「コンセンサス」が民主的だという信
仰,あるいは反対意見の「自重」が良いことだというおかしな信仰もたしかに存在
します.反対者に拒否権があるわけではないのですから,何も自重する必要もない
のです.

840-8502 佐賀市本庄町1
佐賀大学理工学部  豊島耕一
toyo@cc.saga-u.ac.jp
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