財政制度等審議会 財政制度分科会
法制・公企業会計部会及び公企業会計小委員会合同会議 議事次第
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/gijiroku/zaiseif141030.htm
独立行政法人会計基準の見直しに関する中間論点整理について
2002.10.30
(抜粋)
〔 松元総務課長 〕 事務局ということではないのですけれども、一昨年、特
殊法人の会計基準、検討会がスタートしましたときに、検討に参加させていただ
きまして、ここまでいろいろ検討が進んでこられたかなということで、関係され
た方々、本当にご苦労で、特に会田先生、大変ご苦労されておられることかと思
いますが。
先ほど来、伺っておりますけれども、やはり独立行政法人の会計基準をつくっ
ていくというので、1つ、レベルが違う話に入ってきているのかなという印象を
非常に受けております。できるだけ簡明にわかりやすくという、先ほどからのお
話がありますけれども、恐らく、そんなにすっきりしたものにならないかもしれ
ない。
それは、どうしてそうなのかというのを、恐らく説明していくことが必要になっ
てくるのかと。これは安藤委員の方からご指摘がありました、現行の財務諸表に
加えて、新たな財務書類をつくるという、この点に関連してくるのでありますけ
れども、要するに、公会計、一般の公会計というのは事前の、国会での予算統制、
予算をつくって、予算どおりやっていますかというのをチェックする会計なのに
対して、企業会計は事後の会計、決算して、それが適正かどうか、それで配当し
ますという、事前の会計と事後の会計という大きな違いがある。ですから、予算
統制の観点から、国会の予算どおりやっていますよというのはつくりますけれど
も、それは、普通の人が見るとわかりにくいので、事後の会計と同じ基準でつくっ
て、それで事後チェックをして、不効率がないかチェックしましょうという、こ
の2つのことを、ある意味でいうとやらせようというので、特殊法人の会計基準、
あるいは特会の会計基準というのが、現行の財務諸表に加えて、新たな財務書類
についてつくられるという形になっている。
それに対して、独立行政法人は、これも考え方が事前統制から事後統制にとい
う考え方で独立行政法人がつくられた。3年とか5年の中期財政計画をつくりま
して、それに基づいて、毎年、運営費交付金が基本的に定額、もちろん効率化係
数みたいな話というのはありますけれども、基本的には毎年の予算統制ではない
と。そういう中で効率性をチェックしていこう。これは民間の事後の会計と基本
的に一緒ではないかということでできてきている。
しかしながら、それぞれの独立行政法人によりますけれども、毎年の予算統制、
補助金をもらうと、どうしても毎年の予算統制という面が出てきます。そういっ
たこととか、いろいろな面で完全に事後の会計だけでいいというわけにいかない、
事前の会計の根っこも、根っこという表現がいいかどうかはわかりませんが、そ
ういうものを引っ張ってきている。その部分については、どうしても特殊性が出
てきてしまうという、そういった話なのではないのかなと。
ですから、恐らく、最後でき上がったときに、やはりそういったことから特殊
性がありますよと説明せざるを得ないという面が出てくるのかな。ちょっとそん
な気がしておりまして、公会計と企業会計の基本的な違いというか、その辺がわ
かっていただくように、最後説明していく必要があるのではないのか、ちょっと
感想めいた話になりますが、若干申し上げさせていただいたわけでございます。
〔 泉澤委員 〕 では、感想ということでお聞き願いたいと思います。
この独立行政法人の会計基準は、今もお話がありましたけれども、民間の会計
とパブリックの会計が融合ということで、ですから、国民から見ると、実はわかっ
たようでわからない会計かもしれないということでは、会計基準もさることなが
ら、ディスクローズの仕方ですね。これをひとつ、将来的には、いかに理解され
やすいかということでの情報をどうやって出していくかということも、将来的に
はよく検討しなければいけないことなのかなと。
そういう点と、もう1つ、今、途中のお話であったのですが、民間の企業会計
であれば、会計慣行斟酌というような大前提を置かれまして、それによっていろ
いろな判断なり処理をしていきましょうということがあるのですが、今回、民間
とパブリックが融合というようなことなものですから、なかなかそういう土壌が、
1つはとれないということで、やはり先行独法においても、さまざまな個々の段
階において、いろいろな検討課題がたくさん出ておるものですから、会計基準を
一応でき上がった後に、まだ具体的な細かい点についても、相当詰めないと、来
年10月以降、現場が大混乱ということも考えられるなと。
感想でございます。
〔 岡本委員 〕 岡本でございます。先行独法のときに、ちょっと事務局的な
ことをやらせていただいた観点から、ちょっと感想を述べさせていただきたいの
ですけれども。
今回の特殊法人からの移行する独立行政法人というのは、まさしく非常に多様
性があるということと、もう1つは、非常に気になっているのは、感想ですけれ
ども、政策との関係というものが非常に先行独法とは違った意味合いがあるとい
うことですので、会計の検討はしておるのですが、会計の検討だけにとどまらな
い、前提条件が非常に難しい問題があると思います。高木先生は、それを量的に
こなせるというふうに言われたかもしれませんが、ひょっとしたら質的な問題も、
やはり検討しなければいけない問題と、前提条件としてはあるという中で、会田
先生がご苦労されているというふうに思います。
そこが、やっぱり区分経理の問題ですとか、国との、政策との関係と、独立行
政法人におけるマネジメントとは何だという議論が、会計の背後に見え隠れして
いるというのが非常に難しい問題だなと。それを2カ月でやれということになっ
ておるので、やらざるを得ないとは思うのですけれども、そうすると、会計的に、
例えば安藤先生などもそうなのかもしれません、会計的に、ちょっと説明がつか
ない部分というのが、結果として出てきたときに、では、会計基準としてどう説
明をするかというのが、非常に難しいなという問題が残っているというふうに思
います。
すみません、感想みたいなことで大変恐縮なのですけれども。
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