==> 国立大学独立行政法人化の諸問題
藤田氏からのメールへの返事

藤田氏への私信(1999.12.27)

==>藤田氏から回答(2000.1.27)
To: Tokiyasu Fujita 
From: Toru Tsujishita 
Subject: Re: 公開質問状

藤田宙靖 様

ご多忙中、ご返事を再度頂きありがとうございます。

お答えをお待ちしておりますが、
尋常ならぬ御忙しさは想像に難くありません。

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「改革には痛みが必要」ということを、痛みを受ける恐れがない方が平気でいう昨今
です。強者がnoblesse obligeを忘れ弱者へのいたわりを忘れるとき、強者は存在理
由を失います。大学が強者の立場に立ち続け(たまたま)弱い立場にいる存在に無関
心で冷淡であれば、大学が今回と同様の弱い立場に立たされたとき、社会は無関心で
あり冷淡になるでしょう。独立行政法人化問題は大学が noblesse oblige に目覚める
最後の<好機>なのだと私は個人的に考えています。と同時に、今回目覚めないなら
ば大学は存在理由を究極的に失ってしまう、そう考えています。その意味で危機なの
だと思います。

ともかく、大学が自らの意思で独立行政法人化の道を選んだという形を取ることだけ
は避けなければいけません。押し切られるとしても、あくまで政治家と官僚が自分の
都合で強引にやったこと、国民も無思慮に面白がって賛成したことであって、大学が
望んだことではないという跡が明確に残らなければ、独立行政法人化大学が将来どん
底に落ちたとき、自業自得ということに過ぎませんから、誰一人国民は見向きもしな
いでしょう。

この点で、藤田様のされている「大学のための」ご努力は長期的な見地からみれば間
違っていると私には思われます。

辻下 徹