「なぜなら、イラクは出口のない泥沼だからだ」
カレル・V・ウォルフレン「アメリカからの「独立」が日本人を幸福にする」
実業之日本社, 2003.12.18, ISBN 4-408-32202-4.
・・・・・・大規模な戦争は時代遅れだということは、日本人が第二次世界大戦以降、心の底から感じてきたことだ。それだけに、日本政府がアメリカのイラク占領を支援するために自衛隊を派遣すると約束したのは、実に皮肉である。
日本の人々は、イラクに兵士を送っているほかのすべての国が、悲惨な結果をもたらすこの間違った企てに参加する愚かしさを理解するときーーそれは近いうちにやってくるはずだーーまで、自衛隊のイラク派遣が先送りされ、為政者たちがこの約束をすっかり忘れてくれることを、ただ願うだけだ。イラクへの自衛隊派遣という約束を破ることは、日本の国益に大いにかなっているのである。
なぜなら、イラクは出口のない泥沼だからだ。・・・・・・
参考:
Creative Space における抜粋(2003.12.21)
cf: カレル・ヴァン・ウォルフレン(鈴木主税訳)
人間を幸福にしない日本というシステム
新潮OH!文庫 ISBN 4-10-290008, 2000.10.10刊. (抜粋)
tjst
|1月13日
|URL:http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000454.html
|イラク戦争
, 荒廃の諸相
, 国際問題
, 日本国憲法と教育基本法の改正問題