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総合科学技術会議での白川英樹議員発言集


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評価専門調査会(第10回)議事録(案)2001.12.19
総合科学技術会議評価専門調査会(第11回2002.3.25)配付資料一覧

【白川議員】 第2期科学技術基本計画では、全文を読まれないために、2つの誤解を与え たことを反省すべきである。その一つは重点化を強調する意図が基礎研究の切 捨てに、もう一つはノーベル賞の受賞数30 人が結果というより目的として捉え られたことである。

このようなことが大綱的指針でも起こらないようにするために、本解説書の位置付けを明確にすることが重要である。

第13回総合科学技術会議議事録(案)2001.12.25

【白川議員】 前回にも申し上げましたけれども、教育研究基盤校費の重要性について、もう一度述べ させていただきたいと思います。

この中には、教育、研究及び大学という3つの区分がありますが、この10年間以上で、 大学院生の増加というのは非常に大きいものがありまして、ほぼこの数年間で毎年6%ぐ らい増加をしているわけです。

もともと、この教育研究基盤校費というのは、学生数、あるいは教官数当たりというこ とになっていますけれども、14年度予算案を見ますと、前年度と同じになっています。 本来ですと、科学技術の最も基礎になる部分の研究費、あるいは教育費が全く伸びなかっ たというのが大変残念で、平成15年度には是非このことを考慮して予算を組んでいただ きたいと考えております。

【遠山議員】 御指摘の趣旨はよくわかります。確かに、この経費が国立大学等におけます日常的な教 育研究活動実施に不可欠なものということは私も同感です。

一方、競争的資金が大幅に伸びる中で、ほぼ要求どおりの前年度と同額を確保できたこ とを、私は関係議員の御支援によるものと、大変感謝いたしております。


【白川議員】  ITER計画に参加、誘致することについて、最終判断をするために、もう少し考慮し なければならない点を2つ述べたいと思います。

 1つは、資料5−1「ITER計画に対する考え方」の4ページ目の最後のイの部分に 書いてあることですが、国内核融合研究について考慮するということです。それは資料5 −2の2ページ、今、桑原議員から説明がありました核融合研究における各種方式の比較 です。日本は科学技術に関して非常に競争的環境に乏しいと言われていながら、日本では この方式全部を競争してやっている、非常に競争力のあるところです。そういうところで、 トカマクが一番進んでいるからということで、ITER計画に取り上げられたわけですけ れども、それに本当に集中していいものかどうかという点には懸念があります。すべてを 競争するというわけには、資金の関係でいかないかもしれませんけれども、その点を十分 に考慮してほしいというのが1点。

それから、2点目は、先ほど井村議員からお話がありましたイギリスでの早期実現計画 の提案ですけれども、具体的にはどこが可能だからということは余り示されていない。資 料5−1にも書かれてありますように、この研究というのは50年、100年を見なけれ ば電力として実現できないということでありますから、じっくり考えなければいけない。 その間にエネルギーをどうするかということが非常に問題なわけです。

端的に言いますと、ITER計画というのは、太陽の中で起こっている核融合を地上に 持ってくるということですけれども、その間に最大限に活用すべき、科学技術上、資金を 投入して研究すべきことの最も大切なところは、現に太陽から降りそそいでいるエネルギ ーで、それをもっともっと有効に活用するための資源を投入すべきであるという、2つの 前提に立って判断をしていただきたいものだと考えております。

第12回総合科学技術会議議事録(案)2001.11.28
【白川議員】 資料1−1の2ページの基礎研究の推進について、基礎研究の重要性についてお話しを したいと思います。

昨年の私の受賞に続いて、今年も野依先生がノーベル化学賞を受賞され、いずれも、基 礎研究であり、応用に発展をしているということで、日本の科学技術が世界に認められ、 大変うれしいニュースでした。私自身で言いますと、受賞のきっかけとなった研究は、よ く調べてみますと31歳、野依先生のお話によると、野依先生は28歳で、いずれも大学 院を終えて助手になって間もなくのことです。

そういう萠芽的な研究が、どういうお金でできたのか考えてみますと、助手の立場です から、教授がいただいている講座費、つまり、その当時で言うと教官当積算校費、現在で は教育研究基盤校費というふうに名前が変わっておりますが、その教官当積算校費から出 ていました。これはプロジェクト研究でもないし、競争的な資金からでもない、こういう 自由な発想の下に自発的に使えるお金で研究が行われてきたということは非常に重要であ って、その点を強調したいと思います。

そういうところで、萠芽的な研究が行われてきたということで、教官当積算校費が非常 に限られている、十分ではないので、今後も教育研究基盤校費については十分に配慮をし ていただきたいと思っております。

それと同時に、若い人に責任を持たせる、金も出すけれども、責任も持ってもらうこと が大切であって、そういうことを強調したいです。

総合科学技術会議 第六回2001.8.31 評価専門調査会議事録案
【白川議員】 「評価実施主体、研究者及び評価者の責務」のところにある、研究者のところについて述べたい。ここで述べていることは、あまりにも当たり前のことであり、研究者にとってやや失礼である。また何も新しいことではないので、そのようなことを指針に書く必要があるのか。また、大綱的指針である割には表現に品位がない。たとえこの文章が必要だとしても、表現を工夫した方がよいのでないか。