国立大学独立行政法人化の諸問題
Source: http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0106/155/15510290061001c.html

第155回国会 文教科学委員会 第1号
平成十四年十月二十九日(火曜日)
   午前十時開会
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   委員氏名
    委員長         大野つや子君
    理 事         仲道 俊哉君
    理 事         小林  元君
    理 事         林  紀子君
                有馬 朗人君
                有村 治子君
                大仁田 厚君
                扇  千景君
                後藤 博子君
                中曽根弘文君
                橋本 聖子君
                岩本  司君
                神本美恵子君
                輿石  東君
                鈴木  寛君
                草川 昭三君
                山本 香苗君
                畑野 君枝君
                西岡 武夫君
                山本 正和君
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   委員の異動
 十月十八日
    辞任         補欠選任
     小林  元君     佐藤 泰介君
     輿石  東君     江本 孟紀君
     鈴木  寛君     山根 隆治君
 十月二十八日
    辞任         補欠選任
     岩本  司君     小林  元君
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  出席者は左のとおり。
    委員長         大野つや子君
    理 事
                仲道 俊哉君
                橋本 聖子君
                佐藤 泰介君
                山本 香苗君
                林  紀子君
    委 員
                有馬 朗人君
                有村 治子君
                大仁田 厚君
                後藤 博子君
                中曽根弘文君
                江本 孟紀君
                神本美恵子君
                小林  元君
                山根 隆治君
                草川 昭三君
                畑野 君枝君
                西岡 武夫君
                山本 正和君
   国務大臣
       文部科学大臣   遠山 敦子君
   副大臣
       文部科学副大臣  河村 建夫君
       文部科学副大臣  渡海紀三朗君
   大臣政務官
       文部科学大臣政
       務官       池坊 保子君
       文部科学大臣政
       務官       大野 松茂君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        巻端 俊兒君
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  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件

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○委員長(大野つや子君) ただいまから文教科学委員会を開会いたします。
 議事に先立ち、一言ごあいさつを申し上げます。
 このたび文教科学委員長に選任されました大野つや子でございます。
 理事及び委員の皆様方の御支援、御協力を賜りまして、公正、円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
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○委員長(大野つや子君) 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、阿南一成君、加納時男君、岩本司君、輿石東君、鈴木寛君及び風間昶君が委員を辞任され、その補欠として久野恒一君、江本孟紀君、佐藤泰介君、山根隆治君、草川昭三君及び私、大野つや子が選任されました。
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○委員長(大野つや子君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(大野つや子君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に橋本聖子君、佐藤泰介君及び山本香苗君を指名いたします。
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○委員長(大野つや子君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(大野つや子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
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○委員長(大野つや子君) この際、遠山文部科学大臣、河村文部科学副大臣、渡海文部科学副大臣、池坊文部科学大臣政務官及び大野文部科学大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。遠山文部科学大臣。
○国務大臣(遠山敦子君) 第百五十五回国会におきまして各般の課題を御審議いただくに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 先般、構造改革を確固たる軌道に乗せていくための新たな体制を構築するため、内閣改造が行われ、私は文部科学大臣として留任することとなりました。小泉内閣においては、経済活性化戦略の柱として、人間力戦略と技術力戦略を掲げております。今後、我が国が真に豊かで成熟した国として発展し、国際的にも貢献していくためには、教育・文化立国と科学技術創造立国の実現を目指した改革を進めていくことが極めて重要であると考えます。
 本年八月には、私から、小泉内閣の人間力戦略ビジョンを提唱いたしました。新しい時代を切り開くたくましい日本人の育成を目指して四つの目標を掲げ、これらを達成するため、教育改革、科学技術・学術の振興、文化、スポーツの振興にわたる総合的、かつ、具体的な施策についてお示ししたところです。
 折しも、本年のノーベル物理学賞を東京大学名誉教授の小柴昌俊氏が、また、ノーベル化学賞を株式会社島津製作所の田中耕一氏が、それぞれ受賞されることとなりました。特に、三年連続で、また、同じ年に物理学賞、化学賞の日本人受賞は初めてのことであり、青少年や研究に携わっている方々を始め国民に自信と希望を与え、我が国全体にとって大きな誇りと励みとなりました。また、科学技術は、我が国のみならず世界の発展を支える原動力であり、科学技術創造立国の実現が重要であること、さらには、明るい未来を創造的に力強く切り開いていく、その担い手は人であり、そのような人を育成するため、教育・文化立国の実現が、我が国の将来にとって大切であることを、強く実感させられました。
 私としても、教育・文化立国と科学技術創造立国の実現を目指し、全力を尽くしてまいる決意を新たにしたところであります。
 また、今国会には、文部科学省所管の特殊法人等改革関連八法案を提出しております。内閣の重要課題である特殊法人等改革、公益法人改革、規制改革等の行政改革や、地方分権、構造改革特区の推進、知的財産の創造、保護、活用などに努めてまいります。
 まず、初めに、教育改革について申し上げます。
 さきに提唱した人間力戦略ビジョンでは、その目指すところとして、新しい時代を切り開くたくましい日本人の育成という視点をお示ししました。これからは、小中学校、高等学校、大学の各学校段階を通じ、このような大きな視点に立って、改革の取組を進め、各段階の教育がそれぞれ十分に機能を発揮し、人間形成の実を上げていくようになることが求められていると考えております。
 文部科学省においては、二十一世紀教育新生プランに基づき、学校が良くなる、教育が変わることが実感できるような教育改革を実現するため、各般の施策を講じてきました。今後は、これを一層推進するとともに、人間力戦略ビジョンに掲げる目標の達成に向けて、国民的課題である教育改革を力強く進めてまいる決意であります。
 また、新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方については、現在、中央教育審議会において検討いただいており、今後、一日中央教育審議会の開催など、国民各層から幅広く御意見を伺いながら、更に議論を深めていただきたいと考えております。
 私は、確かな学力の育成と豊かな心の育成が教育改革の重要な柱であり、一人一人の子供に新世紀を生き抜く力を与える上で極めて大切であると思います。そして、国民の教育水準を高めることこそが日本社会の国際的競争力の基盤となると考えます。
 本年四月から実施されている新学習指導要領のねらいは、子供たちに基礎・基本をしっかりと身に付けさせ、自ら学び考える力などの確かな学力をはぐくむことにあります。このねらいを実現する観点から、教職員定数改善計画を着実に実施し、少人数授業や習熟度別指導などの個に応じたきめ細かな指導を推進するとともに、学力向上フロンティア事業など学力向上を目指した施策を総合的に進めてまいります。また、十年経験者研修制度の来年度からの実施を始め、教えるプロとしての教師の育成を図るとともに、学校施設の耐震補強や改築の推進等に努めてまいります。
 豊かな心の育成に関しては、基本的な規範意識と倫理観、公共心や他者を思いやる心をはぐくむことが重要であり、このため、家庭や地域の教育力の向上、心に響く道徳教育の充実、奉仕・体験活動、読書活動の推進を図ってまいります。また、完全学校週五日制の下での子供たちの様々な活動機会や場の拡大に取り組んでまいります。不登校など子供たちの問題行動等への適切な対応を図るとともに、障害のある児童生徒に対する教育の充実にも努めます。
 さらに、教育委員会の機能の充実強化を図るとともに、義務教育費国庫負担制度については、制度の根幹を今後とも堅持した上で、見直しの具体的な検討を進めてまいります。
 大学については、知の創造と継承がその役割として強く期待されており、教育・文化立国と科学技術創造立国を目指す我が国にとって、知の世紀をリードする大学改革は極めて重要な課題であります。
 このため、本国会に提出した学校教育法改正法案により、大学の設置認可の弾力化、第三者評価制度の導入など大学の質の保証に係る新たなシステムの構築を図るとともに、法科大学院などの専門職大学院制度の創設を目指します。
 さらに、大学の構造改革を推進し、国際競争力に富む個性輝く大学づくりを支援してまいります。中でも、国立大学の法人化については、次期通常国会への関係法案の提出を目指し、具体の制度設計を進めてまいります。また、国立大学の再編・統合を進めるとともに、優れた研究教育拠点を重点支援する二十一世紀COEプログラムを推進いたします。あわせて、大学の教育機能の充実強化を推進するとともに、私立学校の一層の振興や、奨学金の充実に努めてまいります。
 次に、科学技術・学術の振興について申し上げます。
 冒頭で申し上げた今回のノーベル賞受賞は、我が国の研究水準の高さが世界的レベルにあることを示すとともに、独創的で多様な基礎研究の振興と、これを支える科学技術システムの重要性を再認識させるものでした。
 文部科学省としては、政府における研究開発の中核を担う立場にあることを踏まえつつ、社会経済発展の原動力となる知の創造と活用に向け、積極的に取り組んでまいります。
 このため、新たな知を切り開く基礎研究等を推進するための競争的資金の拡充、科学技術・学術の優れた人材の育成、とりわけ豊かな発想を伸ばすことのできる若い世代への多様な研究機会の提供や、産学官のそれぞれのポテンシャルを生かした連携の推進、最先端の研究施設設備等といった研究開発基盤の整備などに一層積極的に取り組んでまいります。また、経済活性化など国家的、社会的課題に大きく寄与するライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料等の研究開発に重点化するとともに、大学発ベンチャーの創出や大学等を核とする知的クラスターの創出、科学技術・理科教育の充実などを図ってまいります。
 さらに、国の存立基盤となる宇宙、原子力、防災、海洋等の研究開発も、積極的な推進が必要です。宇宙開発については、宇宙三機関統合のための法案を今国会に提出しており、事業の徹底的な見直し、合理化を行いつつ進めてまいります。また、原子力については、国民の信頼と安全の確保を大前提として、原子力研究開発の推進に最適な体制を構築すべく原子力二法人統合に向けた検討を精力的に進めるとともに、国際協力によるITER計画への取組など研究開発を進めてまいります。
 第三に、生涯学習、スポーツ、文化の振興について申し上げます。
 人々が生涯にわたり自己実現を図っていくことができるよう、生涯のあらゆる時期に学習機会を選択して学ぶことができ、その学習の成果が適切に評価される生涯学習社会の構築を図ってまいります。
 また、二〇〇二年ワールドカップサッカー大会の成功に象徴されるように、明るく豊かで活力に満ちた社会を形成する上で、スポーツの振興は欠かすことができません。このため、スポーツ振興基本計画に基づき、生涯スポーツ社会の実現や、世界で活躍するトップレベルの競技者の育成、学校の体育・スポーツ活動の充実を図ります。あわせて、子供たちがたくましく生きるための体力や健康を培い、知徳体のバランスの取れた成長を促すため、子供の体力向上や、食に関する指導など健康教育を推進してまいります。
 さらに、文化は、人々に感動や生きる喜びをもたらし、人生を豊かにする上で大きな力となるものです。このため、文化芸術振興基本法等を踏まえ、文化芸術創造プラン(新世紀アーツプラン)を推進するとともに、文化ボランティアのための環境の整備、日本文化の魅力の発見・発信、伝統文化の継承・発展や文化財の保存・活用、著作権保護の充実などの施策を推進し、文化を大切にする社会の実現に努めてまいります。
 最後に、国際化等への対応について申し上げます。
 我が国日本と日本人にとって、国際社会の様々な面において積極的な役割と責任を果たし、世界に信頼されることは、極めて重要な課題です。そこで、教育、文化、科学技術など各般にわたり、開発途上国に対する日本人の心が見える協力に力を入れるとともに、留学生交流を推進します。
 また、英語が使える日本人の育成、教育の情報化、男女共同参画社会の形成、環境教育や人権教育等に努めます。
 以上のほかにも、様々な課題が山積しております。私としましては、国民の強い期待を真摯に受け止め、文部科学行政全般にわたり誠心誠意取り組んでまいる決意ですので、委員各位におかれましても、特段の御理解、御協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
 以上でございます。
○委員長(大野つや子君) 河村文部科学副大臣。
○副大臣(河村建夫君) 皆さん、おはようございます。このたび、小泉内閣改造に伴いまして、文部科学副大臣を拝命いたしました河村建夫でございます。
 本日委員として御在席の中曽根文部大臣の下で総括政務次官、町村文部科学大臣の下で副大臣、そしてこのたび遠山大臣の下で副大臣と、三度目の務めになるわけでございますが、初心に立ち返りまして、ただいま大臣ごあいさつの中で述べられましたような文部科学省所管の諸施策について全力を尽くして、渡海副大臣、また池坊大臣政務官、大野大臣政務官共々、大臣を補佐し、頑張ってまいりたいと、このように考えております。
 特に、小泉内閣におきます構造改革の中で、私は教育改革は極めて大事だと、このように考えておりまして、構造改革の中に教育改革が埋没しないように全力を尽くしていかなきゃならぬと考えておるわけでございますが、そのためにも、どうか参議院文教科学委員会の先生方の御指導、御鞭撻を心からお願いを申し上げる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
○委員長(大野つや子君) 渡海文部科学副大臣。
○副大臣(渡海紀三朗君) おはようございます。 河村副大臣同様、このたびの内閣改造で文部科学副大臣に就任をいたしました渡海紀三朗でございます。
 これも河村副大臣同様でございますが、私は、科学技術庁の政務次官並びに総括政務次官をさせていただいておりまして、今回着任に当たりまして遠山大臣からは、もちろん文部科学行政一般、全般でございますが、特に科学技術・学術、スポーツを主に担当するように、こういう指示をいただいておるところでございます。
 今後とも、教育・文化立国、また科学技術創造立国実現のために努力をしてまいりたいというふうに考えておるところでございまして、参議院文教科学委員会の委員長、また委員の先生方には格別お世話になるわけでございますが、どうぞよろしく御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、ごあいさつに代えさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○委員長(大野つや子君) 池坊文部科学大臣政務官。
○大臣政務官(池坊保子君) 引き続いて大臣政務官のお役をいただきました池坊保子でございます。
 一年十か月と大変長い期間になりましたけれども、先ほど河村副大臣がおっしゃいましたように、花伝書、世阿弥の初心忘るるべからずの気持ちで、最初の就任のときのあの胸のときめきや緊張感や職務に対する情熱、それらのものをいついつまでも持ち続けながらこの文部科学行政に当たってまいりたいと思っておりますので、委員長始め委員の皆様方の御尽力をいただけますよう心よりお願いいたします。
 ありがとうございます。(拍手)
○委員長(大野つや子君) 大野文部科学大臣政務官。
○大臣政務官(大野松茂君) おはようございます。このたび文部科学大臣政務官を拝命いたしました大野松茂でございます。
 新しい時代を切り開くたくましい日本人の育成、そして国力の源となりますところの科学技術の振興は、文部省の持つ大きな使命であると認識をいたしております。
 非力ではございますが、一生懸命頑張ってまいりますので、委員長さん始め委員皆さん方の格別の御指導を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
 ありがとうございます。(拍手)
○委員長(大野つや子君) 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時十九分散会