Date: Tue, 15 May 2001 12:03:17 +0900 Subject: 全学座談会開催のお知らせ 全学座談会開催のお知らせ 2001年5月15日 北海道大学構成員各位 北大ネットワーク世話人 法人化による国立大学再構築に向けた検討作業が一つの山場を迎え、各国立大 学当局は法人化準備に取り組んでいましたが、5月11日の国会での小泉首相 答弁を受け、文部科学省は国立大学民営化・地方移管化の検討を開始したと報 ぜられました。独立行政法人化・地方移管化・民営化等の功罪を現時点で見定 めることは容易ではありませんが、同様の政策を実施したニュージーランドの 実地調査報告(*1)を見ると、日本の学術研究・高等教育体制への影響のマイナ ス面の深さ広がりは想像を超えたものとなることも予想されます。 北大では3月末に評議会の下に設置された法人化問題検討WGは毎週議論を重 ね、既に報告書の作成段階に入っています。しかし、民営化・地方移管化等の 方針が浮上した今、議事要旨等に見られるような、長期的展望を欠いた技術的 議論だけでは、事態に対処できないのではないでしょうか。 昨年5月26日の文部大臣あいさつにあった方針が根底から変更された以上、 それに応えた昨年6月の国立大学協会合意は無効となったと言えるでしょう。 国立大学協会は調査検討会議への参加協力を止め、対症療法ではない真の改革 案を日本社会に呈示し、独法化・民営化の是非を日本社会に問うことが急務と なりました。 期待・楽観・悲観・怖れ・諦念・無関心などの結果としての沈黙は、法人化是 認の意思表示として解釈され兼ねません。種々の見方・考え方・立場について 教職員・院生・学生等がインフォーマルに話し合うことが何よりも必要ではな いでしょうか。 そこで北大ネットワーク世話人有志は「全学座談会」を企画しました。法人化 問題検討WG委員である藤田正一副学長と太田原高昭農学研究科長に個人とし てご参加頂き、国立大学再構築の新しい動きの功と罪について、率直な意見交 換をしたいと思います。 日時:平成13年5月18日午後6時30分〜午後8時30分 場所:学術交流会館第2会議室 進行: 1) 北大ネットワーク:法人化問題概説 2) 意見交換 参考資料:法人化問題検討WG議事要旨・配付資料 (*1)独立行政法人国立環境研究所長 大井 玄/東京大学教授 大塚 柳太郎 「 ニュ−ジ−ランドの行政改革と高等教育および科学研究への影響予備調査 報告」http://www.ac-net.org/doc/00c/nz.shtml 連絡先: 服部 昭仁 農学研究科(tel) 3881 e-mail: hattori@anim.agr.hokudai.ac.jp |