Date: Wed, 13 Feb 2002 09:19:17 +0900
To: tujisita-kd-020213m@math.sci.hokudai.ac.jp
From: Toru Tsujishita 
Subject: [kd 02-02-13] 国大協意見他/転送「知的好奇心ではなく、考える葦として」

--[begin kd 020213 目次]----------------------------------------------
[1]文科省調査検討会議連絡調整委員会第6回(2002.2.7)資料アドレス
[2]資料(3)「国大協意見の補足説明について」テキスト版
[3]転送「知的好奇心ではなく、考える葦として」
----------------------------------------------------------------------
凡例:ハンドル名は、今後の引用、再発言の場合の便宜のために管理者が付け
たもの。♯で始まる文は管理者が挿入したもの。
--[end kd 020213 目次]------------------------------------------------


--[begin kd 020213-1]-------------------------------------------------
文科省調査検討会議連絡調整委員会第6回(2002.2.7) 資料アドレス
---------------------------------------
国立大学等の独立行政法人化に関する調査検討会議「連絡調整委員会」(第6回)
(平成14年2月7日)

(1) 国立大学法人の職員の身分(PDFファイル)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/socho/agency/j140207-1.pdf

(2) 承継職員に対する措置(PDFファイル)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/socho/agency/j140207-2.pdf

(3) 「新しい『国立大学法人』像について(中間報告)」に対する国大協意見の
補足説明について(PDFファイル)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/socho/agency/j140207-3.pdf

(4) 学長選考のパターン(例)(PDFファイル)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/socho/agency/j140207-4.pdf

(5) 今後の大学共同利用機関の在り方等について(報告)(PDFファイル)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/socho/agency/j140207-5.pdf
--[end kd 020213-1]-------------------------------------------------


--[begin kd 020213-2]-------------------------------------------------
資料(3)「国大協意見の補足説明について」テキスト版
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/socho/agency/j140207-3.pdf
----------------------------------------------------------------------

                                                 国大協総11号 
                                                 平成14年2月4日

文部科学省高等教育局大学課長
 合 田 隆 史  殿

               国立大学協会設置形態検討特別委員会

                   委 員 長   石  弘 光

去る1月25日に開催された国立大学等の独立行政法人化に関する調査検討会議「連絡
調整委員会」において「教職員の身分の扱い」に関する審議の中で、標記の意見中「8.
学長・教員等の人事」について述べている部分の真意についてのお尋ねがありました。
 このことについて、本協会の意見原案を取りまとめた立場から、別紙のとおり補足説明
をさせていただきますので、よろしくお取り計らいくださるようお願いします。


(別紙)

[既に提出している国大協意見]

8.学長・教員等の人事

教員等の任免等については、・・・(略)、学長、副学長、学部長や教員の選考・任免等
は、国が設置者・管理者である大学の教育研究職の特質に鑑み、基本点を法律(例えば、
「国立大学法人法」)に定めることが適切である。(以下略)

[この意見についての補足説明]

1.この意見の趣旨は、制度設計において、仮に教員の身分が非公務員型になったとして
も、国が設置者・管理者である大学においては「学問の自由」を担保する仕組みとして、
教員人事に関する最小限の基本的事項は、各法人の就業規則等内部規則に委ねるのでは
なく、実質的な設置者たる国民全体の意思の表現として、法律の形で明確に規定される
べき旨を述べたものである。

2.なお、法律で規定すべき任免上の特質については、学長とそれ以外の役職員とは区別
して考える必要のあることは当然の前提としている。
--[end kd 020213-2]-------------------------------------------------



--[begin kd 020213-3]-------------------------------------------------
Date: Sat, 09 Feb 2002
Subject: 知的好奇心ではなく、考える葦として
From: C (国立大学付属病院教員)

♯[kd 02-02-09-2] <国内外頭脳流出の危機・・・>の投稿者より
♯[kd 02-02-09-1] [知的好奇心という言葉・・・]に関連するコメント

知的好奇心により運営される大学病院をあなたは受診しますか?命や体を任せ
ますか?

ありえない話です。HIV訴訟やかつてのスモンや水俣病、もっと古い話では森
永砒素ミルク事件等などで、企業側について提灯論文やら鑑定を沢山書いた大
学人は結局責任をとりましたか?。とってませんよね。でもいろんなところで、
知られていることです。先般は有名な中坊弁護士の連載が朝日新聞にありまし
た。こんな無反省、無自覚な我々に社会は好奇心とやらで自分の体を研究させ、
挙句に費用まで出してくれるとは思えません。結局、政府系!の巨大独立法人
のみが生き残るでしょう。

え?それは病院だけの話でしょ?
そうかな。そんな無責任なところの教育を父兄は信用するかな?。
いくら大学教授の先生がTVで何かコメントしても評論家!として信用してもら
えませんね。
就職先の企業は信用するかな?。信用しないから企業で鍛えた方がいいとかい
われて大学院卒の評判よくないのでしょ?。
そしてしまいに我々教員は学生にさえ世間知らずの専門バカ呼ばわりされるは
めになる。(でも今となっては、そこまでいえる学生を育てられなくさえなっ
てしまった?。)

だから少し問題意識のある方は知的危機感から研究をされている方もおられる
でしょうし、もっと強い方は知的絶望感から研究をされている方もおられるで
しょう。

大学の存在意義は知的好奇心にまかせて行動するのではではなく、考える葦と
して有ることにあります。葦は自ら移動することもできず、水が枯れればその
個体も枯れます。葦が考えることは葦にはなんの利益もありません。本当は葦
のような弱い存在である人間が考えることによって、人間の存在意義があるの
です。これがそのまま社会における大学の存在なのです。もし日本の社会が文
明とか文化を持つのであるとしたら。

葦に足をつけて餌を探せといっても無理ですよね。

PS)だから逆に餌を探せる現業部門(大学病院など)は分離し独立行政法人に
なるべきです。

--[end kd 020213-3]---------------------------------------------------

 
 
----------------------------------------------------------------------
連絡等は以下を Subject 欄に記して(引用符「"」は不要)管理者へ
 配信停止:"unsub kd"
 転送等で受信された方の直接配信申込:"sub kd"
 配信希望の情報・意見・提言等:"[kd]・・・"(・・・はタイトル等適当に)
匿名希望の場合は明記してください。
----------------------------------------------------------------------
管理者:辻下 徹 tujisita@math.sci.hokudai.ac.jp   (配信数:9164)
関連ページ:http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh
----------------------------------------------------------------------