通信ログ
国公立大学通信 2003.03.**(木)

--[kd 03-04-17] -------------------------------------------------------
[0] 本日の国大協法人化特別委員会への「臨時総会開催」を求める要請行動
[1] 意見広告賛同者は4月16日現在650名。第一次締め切りは4月20日.
[2] 国会情勢速報 No.8 2003.4.16
[3] 国会審議4/16午前の部傍聴記録
[4] 衆議院文部科学委員会4/16ビデオライブラリー
[5] 一橋大学大学院社会学研究科教授会の意見  2003.4.9
[6] 山形大学理学部教授会から学長への要望書 2003.4.14
[7] 東京大学大学院理学研究科・理学部の要望書 2003.4.15
[8] 島根大学教職員組合 意見広告 2003.4.14
[9] 全国大学高専職員組合意見広告2003.4.4
[10] (お便り紹介)富山医科薬科大学H.T.氏へ
[11] 「毎日新聞」記者ノート「こんな文科省はいらない」2003.3.31
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◇本日は、国立大学協会法人化特別委員会が開催されます。法案概要と「最終
報告」との違いはない断じたこの委員会でも、法案と「最終報告」との本質的
な違いは無視できないはずです。委員である学長の方々には、ぜひ、国立大学
協会総会の開催を決断して頂きたいと願っています.交流連絡会が要請行動
[0] を企画しています。多くの方が参加し、委員である学長の方々に真剣な議
論を呼びかけて頂ければと思います。

◇文部科学委員会の質疑の様子はインターネットで中継され、録画をいつでも
見ることができます[4]。すべてを見終わっていないのですが、国立大学関係
者の目線での質疑も多く、とても力付けられる思いがします。

◇意見広告への賛同者は昨晩11時の段階で650名です[1]。意見広告の会
事務局から賛同者への連絡には「本日の国会審議の過程にも、すでにこの「意
見広告」運動は、重大な影響を及ぼしています。国会での働きかけの中で、高
額の賛同金を支払ってまでこの法案に強く反対する人々(皆様方のこと)の存
在を、強くアピールすることが出来たからです。国会審議では、この法案は重
要法案扱いになり、連休前の早期採決は避けられる見通しです。」とありまし
た。

◇東京大学大学院理学研究科が要望書[7]を政府に提出し、一橋大学大学院社
会学研究科が意見書[5]を公表しました。山形大学理学部教授会も学長への質
問書を決議しています。先日紹介しました週間新潮の櫻井よし子氏記事を筆頭
としマスメディでも国立大学法人法案への批判が高まっています。

◇昨日の富山医科薬科大学のHT氏への質問[10]が寄せられましたので、転載さ
せて頂きました。HT氏への賛同意見もありましたがHT氏同様に「自分たち
が良い学長を選べばよい」という趣旨のことを言われているので、法案の内容
がいまなお周知されていないことがわかります。国立大学法人でも「自分たち
が学長を選ぶ」システムは理論的には可能ですが、そのシステムを採用する権
限は教員にはありません。国立大学法人制度の下で現行のような選挙システム
が存続する可能性は現実にはないことを前提として検討すべきだと思います。
                                                            (編集人)

発行人からのお詫び:配信停止連絡への対応が遅れる場合があります。3日を
経ても配信されている以場合には恐縮ですが再度ご連絡ください。

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[0] 本日4/17の国大協法人化特別委員会への「臨時総会開催」を求める要請行動:
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/030411kouryukai74.html
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/web030410syutkennetoseimei.html
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【4.17国大協「法人化特別委員会」要請行動】

日時:4月17日(木) 午後2時30分〜3時
場所:東京ガーデンパレス(〒113-0034 東京都文京区湯島1-7-5)前
要請行動スローガン:
 (1)国大協「法人化特別委員会」を法案了承の場にするな。
 (2)国大協執行部は2月24日理事会を踏まえて臨時総会を直ちに開催し、
    法案反対の意思を決定せよ。

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[1] 意見広告賛同者は4月16日現在650名。第一次締め切りは4月20日.   
http://grape.c.u-tokyo.ac.jp/~hachisu/houjinka/
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4/16現在の呼びかけ人:(北大)辻下徹 中尾繁 渡邊信久 (東北大)
川本隆史 (群馬大)近藤義臣 (埼玉大)暉峻淑子 (千葉大)小沢弘明 
栗田禎子 佐藤和夫 三宅晶子 南塚信吾  (千葉短大)佐分利豊 (一橋
大)鵜飼哲 (東大)飯山賢治 伊藤正直 浦辺徹郎 小野擴邦 姜尚中 神
野志隆光 空閑重則 小林正彦 小森陽一 近藤成一 高橋哲哉 田端博邦 
野村剛史 蜂巣泉 平尾公彦 増田一夫 (東外大)岩崎稔 中田敏男 (新
潟大)世取山洋介 (富山大)浜本伸治 (金沢大)鈴木恒雄 (名大)池内
了 植田健男 小林邦彦 高部鉄子 森英樹 (京大) 池田浩士 岡真理 
駒込武 斎藤恭司 間宮陽介 池田浩士 (大阪大) 富山一郎 (松山大)
大内裕和 (愛媛大)赤間道夫 (大分大)中野昌宏 (佐賀大)豊島耕一 
(琉球大) 永井實 賀数清孝
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郵便口座 『「法人法案」事務局』  00190−9−702697 
住所:153-0041目黒区駒場3-8-1東京大学教養学部14号館「法人法案」事務局

To: houjinka@magellan.c.u-tokyo.ac.jp,campaign@sbp.fp.a.u-tokyo.ac.jp
  氏名     「漢字」   
 氏名     「ひらがな」  
 所属機関   「無し」でも結構です。
 連絡先住所  
 醵金の口数  「何口」   定職を持たない方は「何千円」
 氏名掲載の希望  有 無

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[2] 国立大学法人法案阻止・教育基本法改悪阻止  国会情勢速報No.8 2003.4.16
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/web030416kokaijouho8.htm
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独立行政法人反対首都圏ネットワーク事務局/独立行政法人問題千葉大学情報
分析センター事務局:共同編集

4月16日文科委員会、第1回目審議始まる

◎16日午前9時より衆議院文科委員会が開催され、審議が開始されました。
質問に立った議員は、山口壮(民主)、藤村修(自由)、青山丘(自民)、小
渕(自民)、大石尚子(民主)、佐藤公治(自由)、石井郁子(共産)、山内
恵子(社民)の各氏です。40名用の席をはるかにこえる80名が傍聴に詰め
かけ、質疑を見守りました。また、昼休みには、東京国公・共同行動委員会の
請願デモが100名の参加で行われました。質疑のポイントは追ってお知らせ
します。

次回は23日、参考人質疑

◎23日は午後1時から4名の参考人(与党推薦2名、野党推薦2名)を招致。
1〜2時:4参考人の意見陳述(1人15分)

2〜3時45分:7会派から各1名が参考人に質疑(1人15分)

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[4] 衆議院文部科学委員会4/16ビデオライブラリー
http://www.shugiintv.go.jp/top_frame.cfm
RealPlayer:
http://www.shugiintv.go.jp/rm.ram?deli_id=20269&media_type=rb

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[5] 一橋大学大学院社会学研究科教授会の意見  2003.4.9
http://www.soc.hit-u.ac.jp/news/dokuhoka/dokuhoka030409.html

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[6] 山形大学理学部教授会から学長への要望書 2003.4.14
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/net/web030416yamagata99.html

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[7] 東京大学大学院理学研究科・理学部の要望書 2003.4.15
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/web0304toudairigakubu.html

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[8] 島根大学教職員組合 意見広告 2003.4.14
http://sula0043.soc.shimane-u.ac.jp/kumiai/ikenkoukoku.JPG

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[9] 全国大学高専職員組合意見広告2003.4.4
http://www.zendaikyo.or.jp/dokuhouka/zendaikyo/03-4-4ikenkoukoku.pdf

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[10] (お便り紹介)富山医科薬科大学H.T.氏へ
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「国立大学の教員です。
本日の通信[5]を読んで、富山医科薬科大学の方に、お知らせしたく思います。

> ・・・とくに、教育も研究もしない教官が若干名いるので、そういった方たち
> は他の教官のやる気を失わせるだけでなく、トラブルを起こして我々が本来行
> なうべき教育・研究の邪魔をします。独法化になれば、少なくともやる気のな
> い方を辞めさせることができます。・・・

 私も半年くらい前まで、全く同様のことも考え、独法化すべきであると考えて
 おりました。しかし、若干名以外の"全て"の教員は、

> ・・・今まで我々が行なってきた無駄な事務処理が減って、委員会に出席する
> 回数も減り、教育・研究に費やす時間が増える・・・

 のでしょうか?我が大学では、独法化に向けて事務職員の削減が大幅になされ
 ているようです。というのは、これまで3年雇用などといって雇ってきた職員
 は、独法化後には正規の職員として雇用しなければ、労働基準法違反となるか
 らではないかと思います。つまり、独法化後に文科省から配布される運営費等
 は今より増えるはずがありませんから、大学として何か特色を出そうと「高給
 取り」の教員を配置しようなど考えれば、まず非常勤事務職員を削減しておく
 ことは当然のことです。その結果だと考えていますが、我が大学の全学部・全
 教員に、校費支払いの全ての伝票処理が義務付けられました。webで細かい操作
 をしなければならないので、たいへん疲れます。高齢の教員には、非常な負担
 であり、見るに見かねて若手の我々が手助けしなければならなくなると思いま
 す。

 今の私には、あなたの述べられておられることは、大学教員の1%にも満たな
 い方々にしかあてはまらないことであろうと思います。名古屋大学では、研究
 に専念してよろしいという教員を選定したそうですが、たしか10名でした。
 1%にも満たない教員の元気が、大学全体の活性化に結びつくとは、全く考え
 られません。また、学長を選ぶのは教員であると仰せですが、富山医科薬科大
 学の独法化後の学長選考規定のようなものも、そのようになっておられるので
 しょうか?不思議ですね。本学では、構成員の「意向聴取」投票も危なくなっ
 ています。2月の文科省の学長への説明会で、「学長選考会議」の位置づけと
 意向投票について述べられています。

 若干名の、教育も研究もしない方を教員として採用すべしとしたのは、教授会
 ではないのでしょうか?ならば、その教授会の責任を曖昧にしたまま、お上の
 「英断」に期待するというのは、如何なものでしょう?また、事務関係云々に
 ついては、実際に現場の(全国を渡り歩く高級の方ではなく)事務の方々に話を
 聞かれてみては如何でしょう。私が聞いたところでは、「天下りが増えて、事
 務員削減、事務の量も増える」、これが現場の事務方のほぼ統一した見解です。

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[11] 「毎日新聞」記者ノート「こんな文科省はいらない」2003.3.31
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/web030414mainiti89.html

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編集発行人:辻下 徹 tjst@ac-net.org
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