通信ログ
Subject: [kd 03-07-11] 財政制度等審議会「授業料もしっかり取りなさい」
国公私立大学通信 2003.07.11(金)
--[kd 03-07-11 目次]--------------------------------------------
[1] 7/9 5:52 am 長谷川浩司:親愛なる参議院議員各位へ
(国立大学法人化法案反対の弁、Cc: 衆議院議員各位)
[2] 7/9 12:30 am 国立大学法人法案に対する議員別投票結果
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/vote/156/156-0709-v001.htm
[3] 7/9 NHKあすを読む 早川信夫解説委員「国立大学法人化への課題」
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/web030710NHK-asuwoyomu.html
(cf: 福岡県在住の国立大学教員からNHKへの質問書7/14:
http://ac-net.org/kd/03/715.html#[2])
[4] 7/10 ドクター桜井の日本診療〜272号 03.7.10:
7/11:予算委員会で国立大学法人化について首相に質問
http://www.uranus.dti.ne.jp/~sakurai/
[5] 6/4 平成16年度予算編成の基本的考え方について(素案) より
「(国立大学法人は)経営責任がある以上は、授業料もしっかり取りなさい」
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/gijiroku/zaiseic150604.htm
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[1] 7/9 長谷川浩司:親愛なる参議院議員各位へ
(国立大学法人化法案反対の弁、Cc: 衆議院議員各位)
Date: Wed, 09 Jul 2003 05:52:17 +0900
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御多忙中失礼いたします。
今般の国立大学法人化法案に関して、遅きに失しつつも、なお以下のような意
見を考慮の上、議事に臨んでいただければ幸いです。それは
今回の法制は、日本における文明の寿命を縮めるものである
ということに集約できると思います。
今回の法制はかならずしも教育研究の経験がなく、それゆえこの方面に明るく
ない、文科省はじめ各省庁(含宮内庁)の官僚の天下りを数百人規模で大学に招
くことが明文化されているに等しいものです。このような大学運営の方針を直
接左右する人々は、すくなくとも何らかの(名誉学位でない)学位を持った者で
あってしかるべきであると信じて疑いません。
2000 年前の古代アレキサンドリアにおいては、カエサル配下の槍持ちが図書
館長に任命されたことが、後代に至るまで悔まれる人類の知的財産の放擲につ
ながりました。その後西洋社会が数百年にわたる「中世暗黒時代」に甘んじた
ことは御案内の通りです。すでに文部科学省主導による教育課程変更と教養部
の廃止とにより、大学初年級の教育が大きく弱体化していることは、これと平
行して銘記されるべきです。
日本という社会が、今後も世界の知的活動において名誉ある地位を得ようとし
るならば、その経済活動の規模に比例する知的自由が提供されなくてはなりま
せん。しかるに今回の国立大学法人化法案において大学が新たに得る自由度は
無きに等しく、役員会や経営協議会の名の下に行なわれるであろう中央官僚の
支配により、これまでも国立大学に幾分かでも認められてきた自由を恩着せが
ましくするにすぎません。
これらがなければ保たれたであろう人類の知識の拠点が失なわれたという点で、
アレキサンドリアの図書館の風化、古代中国における焚書坑儒、そして近年の
文化大革命やサッチャーリズム改革は、人類の歴史における大きな汚点です。
わが同僚の信頼すべき内閣府講演(2003年4月2日)によれば、こうした
汚点に匹敵する大学の制度改革を促している我が国現在の経済的困難(長期不
況)は、大学からのベンチャーの多少で解決できるようなものでなく、よりマ
クロな日銀の金融政策の誤りによるものです。このような視点を提供し得なかっ
たマスコミの構成員が大学出身者である点においては、大学は確かに改革の余
地があると考えられますが、こうした観点ははたして国会の議論の視野に入っ
ておりますでしょうか。両院における議事の至らなさを考えるとき、私にはそ
うは思われません。逆に、政府日銀をはじめとする中央権力の圧倒的な影響下
に国立大学を従わせ、正当な批判力を日本から失わせるものであると思います。
少なくとも、追従を是とする者が優位となる状況を大学に生むことは間違いな
いと思います。
私はまた、すでに廃止が決まった育英会の奨学金なしで今日の研究生活を営む
ことができなかった者としても、今後の地方の公教育の衰退を憂慮さざるを得
ません。出身地の*****代議士が健康であれば、こうした論点をぜひとも
交したかったと思いますが、残念ながら同議員はクモ膜下出血という致命的な
病を得、奇しくも私の父親と同じ病で同じ病院に入院しました。その病院の医
師たちとも親しく議論をさせていただきましたが、彼らと共通の認識として、
こうした医療や教育をはじめとする社会の基盤・万人に対する福祉のあり方が
現在の政治体制では充分に考慮されていないと思います。むしろ恣意的な資源
配分の偏りが促進されていると思います。
今期国会の延長がなければそもそも廃案になってしかるべき、国立大学の廃止
ともいえる法案であります。延長国会も、血税を使うものである以上、イラク
支援ばかりでなく、国民生活のおよぶ諸方面にひとしく配慮していただきたく
存じます。それははじめに戻りますが、現在の経済状況のみを(しかも誤った
認識によって)考慮するのでなく、将来にわたる我が国の知的基盤を担保して
いただくものでなくてはてはならないと存じます。現在の経済状況の下では、
国立大学の基盤をあやうくすることは、必ずや公立・私立すべての設置形態に
おける大学活動をあやうくする誘惑につながると思います。
少なくとも以上の論点をご高配いただき、今後の日本における知的活動が、歴
史に鑑みて恥ずべきものに堕すことのないよう、国民の代表としての叡知ある
対応をしていただきたく、本会議での逐条審議をも視野に入れ、今般の法案審
議をお考えください。
一国民として、歴史に恥ずべき名を留めることのないよう、我が国民主政治の
代表諸兄に注意を喚起しつつ、国会を注視したいと思います。少なくとも首相
の答弁を含む議論と、参議院の良識を示すに足る、党議拘束を離れた記名によ
る採決を強く要求したいと思います。
以上後世に恥ずべき世代とされることを望まぬ一員として、敬具
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長谷川浩司@東北大学大学院理学研究科数学専攻
Koji Hasegawa at Mathematical Institute, Tohoku University, Sendai JAPAN
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[2] 7/9 国立大学法人法案に対する議員別投票結果
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/vote/156/156-0709-v001.htm
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#(与党9名(自民・保守7名、公明2名)が棄権。しかし、野党6名(民主
党3名,国会改革連絡会1名、社会民主党・護憲連合1名)も棄権。)
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案件名:日程第1 国立大学法人法案(内閣提出、衆議院送付)
投票総数 232 賛成票 131 反対票 101
# 〇が賛成、●が反対
自由民主党・保守新党(116名) 賛成票 109 反対票 0
○阿南 一成 ○阿部 正俊 ○愛知 治郎 ○青木 幹雄
○荒井 正吾 ○有馬 朗人 ○有村 治子 井上 吉夫
○泉 信也 ○市川 一朗 ○入澤 肇 ○岩井 國臣
○岩城 光英 ○岩永 浩美 ○上杉 光弘 ○上野 公成
○魚住 汎英 ○小野 清子 ○尾辻 秀久 ○大島 慶久
○大仁田 厚 ○大野 つや子 ○太田 豊秋 ○扇 千景
○岡田 広 ○加治屋 義人 ○加藤 紀文 加納 時男
○狩野 安 ○景山 俊太郎 ○柏村 武昭 ○片山 虎之助
○金田 勝年 ○亀井 郁夫 ○河本 英典 ○木村 仁
○岸 宏一 ○北岡 秀二 ○久世 公堯 ○沓掛 哲男
○国井 正幸 ○小泉 顕雄 小斉平 敏文 ○小林 温
○後藤 博子 ○鴻池 祥肇 ○近藤 剛 ○佐々木 知子
○佐藤 昭郎 ○佐藤 泰三 ○斉藤 滋宣 ○斎藤 十朗
○桜井 新 ○山東 昭子 ○清水 嘉与子 ○清水 達雄
○椎名 一保 ○陣内 孝雄 ○鈴木 政二 ○世耕 弘成
○関谷 勝嗣 ○田浦 直 ○田中 直紀 ○田村 公平
○田村 耕太郎 ○伊達 忠一 ○竹山 裕 ○武見 敬三
○谷川 秀善 段本 幸男 ○月原 茂皓 ○常田 享詳
○鶴保 庸介 ○中川 義雄 ○中島 啓雄 ○中島 眞人
○中曽根 弘文 ○中原 爽 ○仲道 俊哉 西田 吉宏
○西銘 順志郎 ○野上 浩太郎 ○野沢 太三 ○野間 赳
○南野 知惠子 ○橋本 聖子 ○服部 三男雄 ○林 芳正
○日出 英輔 ○福島 啓史郎 ○藤井 基之 保坂 三蔵
○真鍋 賢二 ○舛添 要一 ○松谷 蒼一郎 ○松田 岩夫
○松村 龍二 ○松山 政司 ○三浦 一水 ○溝手 顕正
○宮崎 秀樹 ○森下 博之 ○森田 次夫 ○森元 恒雄
○森山 裕 ○矢野 哲朗 ○山内 俊夫 ○山崎 力
○山崎 正昭 ○山下 英利 ○山下 善彦 ○山本 一太
吉田 博美 ○吉村 剛太郎 ○若林 正俊 ○脇 雅史
民主党・新緑風会( 60名) 賛成票 0 反対票 57
●浅尾 慶一郎 ●朝日 俊弘 伊藤 基隆 ●池口 修次
●今泉 昭 ●岩本 司 ●海野 徹 ●江田 五月
●江本 孟紀 小川 勝也 ●小川 敏夫 ●大塚 耕平
●岡崎 トミ子 ●勝木 健司 ●神本 美恵子 ●川橋 幸子
●木俣 佳丈 ●北澤 俊美 ●郡司 彰 ●小林 元
●輿石 東 ●佐藤 泰介 ●佐藤 道夫 ●佐藤 雄平
●齋藤 勁 ●櫻井 充 ●榛葉 賀津也 ●鈴木 寛
●高嶋 良充 ●高橋 千秋 ●谷 博之 谷林 正昭
●千葉 景子 ●ツルネン マルテイ ●辻 泰弘 ●角田 義一
●内藤 正光 ●直嶋 正行 ●中島 章夫 ●信田 邦雄
●羽田 雄一郎 ●長谷川 清 ●平田 健二 ●広中 和歌子
●福山 哲郎 ●藤井 俊男 ●藤原 正司 ●堀 利和
●本田 良一 ●松井 孝治 ●円 より子 ●峰崎 直樹
●簗瀬 進 ●柳田 稔 ●山下 八洲夫 ●山根 隆治
●山本 孝史 ●和田 ひろ子 ●若林 秀樹 ●藁科 滿治
公明党( 24名) 賛成票 22 反対票 0
○荒木 清寛 ○魚住 裕一郎 ○加藤 修一 ○風間 昶
○草川 昭三 ○木庭 健太郎 ○沢 たまき ○白浜 一良
高野 博師 ○続 訓弘 ○鶴岡 洋 遠山 清彦
○浜田 卓二郎 ○浜四津 敏子 ○日笠 勝之 ○弘友 和夫
○福本 潤一 ○松 あきら ○森本 晃司 ○山口 那津男
○山下 栄一 ○山本 香苗 ○山本 保 ○渡辺 孝男
日本共産党( 20名) 賛成票 0 反対票 20
●井上 哲士 ●井上 美代 ●池田 幹幸 ●市田 忠義
●岩佐 恵美 ●緒方 靖夫 ●大沢 辰美 ●紙 智子
●小池 晃 ●小泉 親司 ●小林 美恵子 ●大門 実紀史
●富樫 練三 ●西山 登紀子 ●畑野 君枝 ●八田 ひろ子
●林 紀子 ●宮本 岳志 ●吉岡 吉典 ●吉川 春子
国会改革連絡会(自由党・無所属の会( 14名) 賛成票 0 反対票 13
●岩本 荘太 ●大江 康弘 ●島袋 宗康 田名部 匡省
●田村 秀昭 ●高橋 紀世子 ●西岡 武夫 ●平野 貞夫
●平野 達男 ●広野 ただし ●松岡 滿壽男 ●森 ゆうこ
●山本 正和 ●渡辺 秀央
社会民主党・護憲連合( 6名) 賛成票 0 反対票 5
●大脇 雅子 ●大田 昌秀 ●田 英夫 ●福島 瑞穂
渕上 貞雄 ●又市 征治
各派に属しない議員( 7名) 賛成票 0 反対票 6
●大渕 絹子 倉田 寛之 ●黒岩 宇洋 ●椎名 素夫
●中村 敦夫 ●西川 きよし ●本岡 昭次
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[3] 7/9 NHKあすを読む 早川信夫解説委員「国立大学法人化への課題」
http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/web030710NHK-asuwoyomu.html
(cf: 福岡県在住の国立大学教員からNHKへの質問書7/14:
http://ac-net.org/kd/03/715.html#[2])
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来年4月から、全国の国立大学を国の組織から切り離
して、国立大学法人という新たな組織に移行させるため
の法案が、今日国会で成立しました。審議の終盤で、大
学への国の関与が強まるのではないかとする反対論がに
わかに高まりまして、難産の末の法案成立でした。今夜
は、9カ月後に迫りました国立大学の法人化の課題につ
いて考えたいと思います。
国立大学の法人化は、国の行政組織の一部にすぎなかっ
た国立大学が、大学ごとに法人として独立した存在にな
ります。これまでは、自治は認めつつも、国立大学全体
の舵取りは国がめんどうをみてきました。保護者頼みで
自分の足で歩かない大学を、自分の責任で歩かせ、たく
ましく育てようというものです。お金の使い道について
縛りが緩められまして、そのかわり大学ごとに収支が問
われます。自分でやりくりしなければなりませんけれど
も、自分で儲けたお金は使えるようになります。そのた
めに、国がああしろこうしろという、いわば事前関与型
から、事後チェック方式に改めるとしているのが大きな
特徴です。
法案審議が参議院に舞台を移してから、大学の自治を
認めるというのは建前にすぎず、本音は国の関与を強め
ることではないかという議論が高まりました。大学が作
ることになっています6年間の中期目標と中期計画をめ
ぐって、文部科学省が法案審議前から各大学に作成を指
示したではないか、そうだとすると事前関与にあたるの
ではないか、という追及がなされました。文部科学省は、
大学側からの求めに応じて参考資料を作っただけで、指
示をしたわけではないと答弁しましたけれども、野党側
はこれに納得しませんで、審議は一時中断しました。そ
の後遠山文部科学大臣が、国会審議前に文部科学省が資
料を作成したことが指示ととられたことですとか、その
ことが国会軽視にあたると指摘されたことにたいしまし
て、お詫びをして収拾が図られました。結局与党の賛成
多数で可決されました。
国立大学法人とはどういうものなのか、改めてみてい
きたいと思います。一つは学長権限の大幅な強化です。
学長を中心にした役員会が予算や組織といった重要な事
項を決定いたします。役員会は学長と学長が任命した理
事からなります。教授会の決定をとおさなければ何も決
まらないという方式を改めますことで、大学は議論ばか
りで改革が進まないと批判されてきたことに応えようと
いうわけです。役員会を支えるために経営面は経営協議
会、教育研究の面は教育研究評議会という組織が設けら
れます。
二つめは外部パワーの導入です。経営面で学長を支え
る経営協議会には、学外の有識者を半数以上、また役員
会にも必ず学外者を入れることを求めています。大学が
苦手としています財務や労務といった面に外部の専門家
を招きいれることで、活性化をねらっています。
三つめですけれども、能力主義の徹底です。そのため
に教職員は非公務員とするとしています。公務員という
縛りがとれますことで、外国人を学長にすることもでき
ますし、教授がビジネスマンを兼ねるといったこともで
きるようになります。
四つめですけれども、国会で大きな議論となった、事
後チェック方式への移行ということです。大学はみずか
らどういう大学を目指すのか、6年間の中期目標と中期
計画を立てて、これをもとに最終的に文部科学大臣が決
定します。この計画にもとづきまして、予算が配分され
ます。そして6年後、目標と計画がどれだけ達成されて
いるのか、第三者評価機関によりまして評価がなされま
して、その結果に応じてその次の予算配分が決まります。
これによって国際的に競争力のある大学をつくろうと
いうのですけれども、国会審議で浮かび上がってきまし
たのは、文部科学省による大学への介入という古くて新
しい議論です。
ひとつは中期目標や中期計画の作成をつうじて大学の
自治に口出しをしてくるのではないかという心配です。
大臣が中期目標を示し中期計画を認可するという、文部
科学省の縛りがはずれていないことが重くのしかかって
います。中期計画にもとづいて国から交付される運営費
が左右されるからです。中期計画は10月に設けられます
予定の第三者評価機関の評価を受けることになっている
のですけれども、どういった基準になるのかがまだはっ
きりしません。予算に絡んできますので、大学にとって
は気が気でありません。
もうひとつは、人事をつうじた介入への心配です。法
律によって、大学によって役員会を構成する理事の数が
2人から8人と決められまして、その数は合計406人にな
ります。外部の人材を登用するという法律の建前が、官
僚の天下りポストになって介入につながるのではないか
と心配する声が上がっています。これらの心配に、どう
いった対応が求められるのでしょうか。三点挙げたいと
思います。
まず第一ですけれども、情報の透明性の確保です。文
部科学省の介入の危惧を解消するためには、情報をでき
る限りオープンにすることです。中期計画を評価する第
三者機関が、どういった基準で大学ごとの評価をしたの
か、その議論についての情報公開が求められます。文部
科学省は大学が出してきた原案と議事録は公開するとし
ていますけれども、原案のどこがどういう理由で変わっ
たのかを明らかにする努力を求めたいと思います。また
公の席ではない、いわば机の下で指導が行われないよう
に、大学側から不服を申し立てられる場、あるいは堂々
と反論できる場が必要かもしれません。
第二ですけれども、これまでもこの時間で繰り返し述
べてきたことなんですけれども、大学が一体となった取
り組みの必要性です。国立大学の学長の中には、教職員
の抵抗感があまりに強くて、来年4月のスタートに間に
合わせるのがやっとだ、学内の一体感をつくるのはそれ
からだ、といった声も聞かれます。そんなことをいって
いる段階ではないように思います。事務職員が大学を教
授たちと同じように動かしているのだと意識できるよう
にすることが必要です。有能な事務職員を教授並みに遇
することが考えられます。
第三の点ですけれども、誰のために改革するのかとい
うことを再確認することです。どうもこれまでの議論は、
大学関係者にとっての大学をどうするかにとどまってい
るように感じます。大学にとって顧客となります学生と
その父母、そして地域のニーズをどうくみ上げるかを考
えてほしいと思います。学長の中には法人化したら授業
料を値上げしなければならないと考える人もいるようで
す。授業料値上げといったことは、軽々しく口にしてほ
しくありません。どうしてもという場合には、その根拠
を示して堂々と説明する責任が問われます。万一そうい
う事態がおきたときには値上げをした分だけよい授業を
するのだと覚悟を求めたいと思います。
国会審議の影響で、6月をめどとしていました大学ご
との中期目標と中期計画の作成はこれからになります。
いかに準備をしてきたとはいいましても、作業の遅れが
気になるところです。私立大学の幹部の中には、国立大
学のなかに法人化への抵抗感が強いことを、自立への恐
怖によるものだと指摘する声さえあります。いきなり私
立大学にされるわけでもないのに、なぜそんなに騒ぐの
かということになるのでしょう。大学同士の競争の時代
が幕を開けます。これからの取り組み方次第で、来年4
月に大きな差がつくことになります。あと9カ月、残さ
れた時間を考えますと、大学にとっての真価の問われる
夏になりそうです。それでは今夜はこれで失礼します。
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[4] 7/10 ドクター桜井の日本診療〜272号 03.7.10:
7/11:予算委員会で国立大学法人化について首相に質問
http://www.uranus.dti.ne.jp/~sakurai/
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◇戦いは始まったばかり
昨日「国立大学法人法」が成立した。日本の高等教育を崩壊さ
せるような悪法だが、文部科学省の役人から見れば、自分たちの
権限は強化され、天下り先を確保できたのだから、省益を守ると
いう当初の目的を達成することができ、こんなにめでたい事はな
いだろう。しかし、これでおしまいではない。私は、戦いは始ま
ったばかりだと思っている。
私の事務所にも、一昨日から昨日にかけて、多くの方からこの
法案に反対するようにという趣旨のメールが送られてきた。しか
し、今日「国公私立大学通信」が最終号を迎えたように、反対運
動の火は消えたように、メールは殆ど来なくなった。しかし皆さ
ん考えていただきたいことがある。法律が成立したからそれでお
しまいでは、結局官僚政治を終わらすことはできないのである。
では、どうすればいいのだろうか。私は大きく二つの方法があ
ると考えている。一つは政権交代を実現することである。民主党
にも様々な問題があることは承知しているが、しかし、私達は政
権を取れば、この法律の内容を大幅に修正するつもりである。後
は関係者の判断である。もう一つは、文部科学省の圧力に対して、
徹底的に内部告発することである。実態を知ることができれば、
委員会でも追及できる。この法案審議の最後に来て、関係者のネ
ットワークができ、大きな力になってきた。これをさらに広げて、
自分たちの自主独立を勝ち取ろうではないか。
私は明日予算委員会で質問に立つ。そこで、この問題について
取り上げるつもりだ。明日だけではない。事あるごとに、この問
題を取り上げていきたい。資源のない我が国にとって、大げさか
もしれないが、人材育成は国の存亡がかかっているのだから。皆
さん、あきらめないで、一緒に戦っていきませんか。
最後に、明日の予算委員会で質問に立ちます。国立大学法人法
以外に、小泉内閣の経済運営について質問する予定です。地域の
中小企業、金融機関の方々が苦労されていますが、その方々の代
弁者になれればと思っています。予定では、午後一時六分からで
す。NHKのTV中継がありますので、時間のある方はごらんいただき
たいと思います。
参議院議員・医師 桜井充
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★国会で総理に質問します!
参議院予算委員会で櫻井充が総理をはじめ各大臣に質問いたし
ます。詳細は下記の通りです。テレビで生中継(NHK)いたし
ますので、是非ご覧下さい。また、インターネット生中継もござ
いますので、そちらでもご覧頂けますのでよろしくお願いいたし
ます。
日時:平成15年7月11日(金)13:06〜14:06
質問内容:
経済・金融問題(りそな問題、不良債権処理など)、
国立大学への文科省の介入、イラク戦争など
国会中継ホームページアドレス
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frame/joho1.htm
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[5] 6/4 平成16年度予算編成の基本的考え方について(素案) より
「(国立大学法人は)経営責任がある以上は、授業料もしっかり取りなさい」
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http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseic/c150604a.pdf
平成16年度予算編成の基本的考え方について(素案)
平成1 5 年6 月日 財政制度等審議会
2003 年6 月4 日(水)素案審議用
4.文教・科学技術(1) 文教予算② 高等教育
高等教育に対する公的支援については、国立大学に対する財政措置や私学助成
等の既存の支援策を見直し、国公私を通じた競争原理に基づく支援へシフトさ
せる必要がある。
また、平成16年4月に予定されている国立大学の法人化に当たっては、いわ
ゆる「PLAN−DO−SEE」の考え方を十分踏まえつつ、市場原理・競争
原理の下で、各大学が自らの経営判断に基づいて自律的運営ができるようにす
るとともに、客観的かつ厳格な事後評価により重点的な支援が可能となるよう
な制度設計を行うべきである。こうした考え方を踏まえ、学生納付金について
は、学部別授業料を含め各大学の自主的な判断に基づく設定を可能とすべきで
あり、運営費交付金の算定の基礎となる学生納付金の水準に関しては、受益者
負担の徹底、自己収入確保の努力を踏まえて設定する必要がある。
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http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/gijiroku/zaiseic150604.htm
財政制度等審議会 財政制度分科会
歳出合理化部会及び財政構造改革部会合同部会 議事次第
平成15年6月4日(水)14:00〜16:03
【田近委員】では、最初に、4の文教・科学予算の説明をさせていただきま
す。・・・「高等教育」については、国公私の間の競争原理、それから、来年、
平成16年4月から国立大学が法人化されます。それに伴って、きちんと経営し
ろというと同時に、最後のパラグラフは、各大学が自主的な判断に基づいて授
業料を集める。その際、「運営費交付金の算定の基礎となる学生納付金」授業
料ですね、「の水準に関しては、受益者負担の徹底、自己収入確保の努力を踏
まえて設定する必要がある。」、経営責任がある以上は、授業料もしっかり取
りなさい。ただ、しっかり取ったところが割を食うようなことはないようにし
なさいということです。
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配信停止連絡:Subject欄に以下を記載してメールを発行人までお送りください。
配信停止連絡は
no-kd
配信停止るアドレスが、連絡状の発信アドレスと異る場合は
no-kd-1
二度目の配信停止連絡の場合は、
no-kd-2
登録等:http://ac-net.org/kd/a.html
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編集発行人:辻下 徹 tjst@ac-net.org
国公立大学通信ログ:http://ac-net.org/kd
転載・転送歓迎。ただし URL "http://ac-net.org/kd" を併記してください。
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