立命館の理事長、総長の退任慰労金が倍増に ー 関西

朝日新聞京都 2007年04月20日

立命館の理事長、総長の退任慰労金が倍増に


 学校法人立命館(京都市中京区)の理事長と総長の退任時に支給される「退
任慰労金」が、3月の理事会で内規が改定され、従来の倍額に引き上げられた
ことがわかった。昨年12月にさかのぼって適用することも決めたため、今年
1月に退任した前理事長への慰労金が6千万円から1億2千万円になった。立
命館大学教職員組合は「学費が値上げされる中、学生の父母の負担を考えると
遺憾と言わざるを得ない」としている。

 立命館によると、これまでの理事長と総長の退任慰労金は、職員や教員とし
ての定年前は1年につき100万円、定年後は1年につき500万円と定めて
いたが、これを定年前200万円、定年後1千万円と2倍に変更した。

 理事会は理事長のほか常務理事、理事を兼ねる学部長ら約40人で構成。3
月23日に開催され、「施行日」について「06年12月31日付の退任者よ
り適用する」とした。内規の改定については反論は出なかったという。

 関係者によると、理事長を12年間務めて今年1月末に退任した川本八郎氏
(72)=現相談役=へは1億2千万円、総長を8年間務めて昨年12月31
日付で退任した長田豊臣氏(69)=現理事長=へは約4千万円がそれぞれ支
払われたという。

 立命館大学広報課は「学園の拡大で、トップにより重い責任が課せられるよ
うになり、職務にふさわしい慰労金にするよう改定した」と説明している。