京都新聞 2007.4.20 朝刊
学校法人立命館(京都市中京区)が、理事長と総長の退任慰労金(退職 金)を二倍に増やすことを三月末の理事会で決めていたことが二十日、 分かった。 施行は昨年十二月末からとし、今年一月に理事長を退任した川本八 郎相談役(72)には、慰労金として従来の六千万円から一億二千万円 に倍増して支払われたという。異例の高額慰労金支払に対し、一部 の教職員から批判の声が出ている。 立命館などによると、理事長や総長の退任慰労金は定年退職前の期 間は1年当たり 百万円、退職後は同五百万円と計算する規定だった。 今回の改定で、各二百万円と一千万円に倍増した。 今回の改定について、立命館は、「多くの附属校」などを設置、運 営するようになり、理事長や総長の責任が重くなった。その職務に ふさわしいように変更した」(広報課)としている。 一方、立命館教職員組合には、教職員から「教職員は一時金を一ヶ 月カットされて生活が苦しいのに」「学費の値上げは毎年、行って いるの問題だ」などの声が寄せられるているという。