回答3 (by 国際関係学部教員)

昨今、マスコミ等で取り上げられているコンプライアンスに関わる事柄は、立命館におけるガバナンスのあり方と密接な関係があるように思います。本アンケートの意図は良くわかりませんが、あえて以下の点について説明を求めたいと思います。

- ○今回のアンケートの意図について教えてください。またどのように活用されるのか具体的に教えていただきたく存じます。

- ○最近は学生実態の全学的議論が弱いように思われます。まずさまざまな教学政策を議論する上で、学生実態の把握などはどのように行われているのでしょうか。

- ○最近、大阪の初芝学園との提携問題について、以下の点について十分な説明をしていただきたいと思います。①初芝学園との提携に関して、どのような経緯で、どこで、どのような議論がなされたのでしょうか。(1)初芝学園に理事長職を含む理事数名が入るとのことですが、これはどこで、どのような議論があって行なわれた行為なのでしょうか。(2)理事派遣の決定はどこで、どのような手続きで行なわれたのでしょうか。(3)こうした理事の派遣のあり方は、「利益相反」や「職務専念義務」との関係で、整合性があるのでしょうか。(4)初芝高校から、関西大学進学コースの生徒を立命館大学で受け入れるとのことですが、これは教学問題であり、事前に教授会で受け入れそれ自体について議論すべき案件かと思います。そもそもどこで、どのような手続きで受け入れ人数をも含めた決定がなされたのでしょうか。

- ○一時金カットと退任慰労金については、組合員をはじめ教職員からの厳しい批判と反発が生じ、理事会と教職員の信頼関係が崩壊したことは周知のことかと思います。特に、退任慰労金に関して、理事会の「ユニタス」に掲載された説明と組合への説明とでは齟齬があるように思われます。この点について、理事会からの十分かつ説得力のある説明を行ってほしいと思います。

- ○退任慰労金の一般理事会への提起について、本来であれば常任理事会を経て提案されるものと思われますが、なぜ先に一般理事会に提案されたのか説明してほしいと思います。

- ○評議員選挙における無効選挙区が出た件に関して、前期に実施された評議員選挙において、職員区で「パワハラ」的とさえ評される活動があったと聞き及んでおります。こうした行為は、現代の日本社会において、社会的に厳しく非難されるべき行為かと思います。この事態について、理事会は十分な説明を行なってほしいと思います。不適切な活動を行なった幹部職員の責任についても、社会的な常識から言って、厳しく問われるべきことかと思います。この点についても、コンプライアンス委員会のお考えをお聞きしたいと思います。

- ○スポーツ系学部について、この案件は各教授会で見直しを含む厳しい意見や意見書が多く出され、慎重に議論を進めるとの説明があったと記憶しています。にもかかわらずで、マスコミに発表され、設置が既定のものとされているのはなぜでしょうか。9月の出された理事長、総長メッセージでは、全学的な丁寧な議論を行なうことが記載されていますが、これとまったく逆行するような行為かと思われます。この点に関して、どこで、どのような議論が行なわれ、マスコミ発表に至ったか説明していただきたいと思います。

- ○カバナンスの基本に関わる点ですが、理事会は、教授会をどのような性格の機関とお考えなのか教えてください。また、立命館における教学優先の原則について、どのようにお考えなのか教えてください。

- ○現行の「総長選任規定」について、これ案文が提案されたとき、撤回を含む多くの厳しい意見が出されました。にもかかわらず、強行されたと記憶しております。なぜそのような行為が行なわれたのか、その理由と一連の経緯を説明してほしいと思います。