ご両親からのお便り(07-10-02)

メッセージを寄せられた方々へ

          サイト管理人より

ご両親からお手紙(2007.10.2付け)を頂きましたので転送いたします。


  すすきの穂が秋風に揺れ、暦をめくりまた10月が廻って来ました。
 もうすぐ3年を終えようとしております。何も変わっていないようですが、
 でも何か少しずつ動いている感じも致します。

  熊本の自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会も立ち上げられ、口頭弁論も8回行
 われました。以前宮川牧師の陳述書を送付致しましたが、今回は私達が所属
 します、直方教会の牧師が意見陳述書を書いてくださいましたので送付して
 おります。
  私達を一番身近でサポートしてくださり、多方面から支えてくださり本当に
 感謝する事ばかりです。送付は了解済みですので、もし良ければ掲載して
 いただくと有り難く思います。

  地球の裏側のアンマンでも少し変化がありました。事件当時アンマンのホ
 テル従業員の方が、テレビで何度も顔を出されていたので、記憶に残ってい
 る方もおられると思いますが、自分のホテルを持ったら KODA HOTEL に
 すると言われていました。
  イラクで支援活動をされている方々にとっては、信頼できる人のようです。
 とても人が良くて正直者で、少々不器用なのかも知れませんが、自分のホテ
 ルを持つ事を目標に頑張っておられました。そして、10月1日にそのホテ
 ルがオープンした事を、ピースオンの方から伝えて頂きました。

  証生がイラクの子供達の写真14枚を手渡し、アンマンに訪れた旅行者に、
 イラクの現実を伝えて下さいとお願いしておりました。その思いを引き継ぎ、
 伝えてくださっている事を嬉しく思っております。私達家族がそのホテルを
 直接見る事は無いかもしれませんが、地球の裏側でも小さな変化が起きてい
 る事を、皆さんにお伝えしたくて御便りを致しました。

  今年も自然の脅威に悩まされた年でしたが、残る3ヶ月余りが、穏やかな
 時の流れで有りますようにと祈るばかりです。

       2007,10,2        香田真澄・節子

  メールにて写真を送付したいと思います。写りが悪く見難いと思いますが,
  雰囲気が伝わればと思います。

意見陳述書は以下のURLで読むことができます:

一節だけご紹介します:

 『香田証生くんは、アンマンで出会った方に、「実際に行って見
    ないと、戦争を語れませんよね」と話したと聞きました。かれ
    の意志が何に、どこに深く根付いているのかは、わたしには分
    かりませんが、かれが「近づこうとしたこと」にこころを傾け
    てゆきたいと思わされています。イラクで何が起こっているか、
    その悲惨さ残虐さを伝える写真展が、ここ直方でも数回開かれ
    ました。その写真を見つめつつ、劣化ウラン弾の被害にあるそ
    の存在を見つめつつ、しかしわたしは、そこにある呼吸を近く
    に感じたいと思ったことは、なかったのではないかと問われま
    す。ところが香田証生くんは、劣化ウラン弾によるこどもたち
    の被害写真を 14枚持っていました。それをクリフホテル従業員
    のサーメルさんにことづけたとのことです。この写真は多くの
    観光客にみられなければならない、と言い残したそうです。写
    真に映るその存在の、呼吸を感じるところまで近づこうとした、
    この証生くんの意志に、わたしは今も深く問われる思いです。』
以下は添付いただきました写真一覧をスキャンたものです:

なお、サーメルさんの KODA HOTEL が10月1日にオープンしたそうです。 NPO法人"PEACE ON"の方からご両親にメールで送られた(コーダホテルとサーメ ルさんの)スナップ写真を転送頂きました:


以下にコーダホテルの写真数枚があります:

http://ac-net.org/appeal/8/koda_hotel.html