北海道新聞 2003年5月11日朝刊

「国立大学法人法案   

教官、学生97%反対 

北大有志ら  電子投票1次集計

国立大学教官の有志グループは十日までに、今国会で審議中の「国立大学法人
法案」の賛否を問う電子投票の第一期(四月二十八日ー五月七日)集計をまと
めた。投票総数は二千九百三十票で、賛成七十九票に対し、反対が二千八百五
十一票で97・3を占めた。山口二郎北大教授ら全国の国立大教官二十四人が
が呼ひかけた。辻下徹北大教授が実施責任者を務め、国立大の教職員や学生ら
を対象にした。

賛否理由(複数回答)で最も多かったのは、賛成が「法案は問題があるが、国
立大の抜本的改革の契機となるから」、反対が「大学が行政と企業に従属し、
憲法と教育基本法が保障する、研究と教育の独立性と公共性が損われるから」。

結果は国会議員に送る。今後は公立大や私立大などに対象を広げ、第二期
(六月十三日まで)を実施する。詳しくは、専用ホームページ
   http://www.ac-net.org/rfr/