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メッセージ112:
立命館教員ネットから立命館学園教職員組合連合への要請
平成18年8月11日
立命館学園教職員組合連合
執行委員長 木田 融男 殿
APU常勤講師を支援する
立命館教員ネットワーク
http://ac-net.org/rtm-net

公 開 要 請 書

今年3月末に雇止めとなったAPU日本語常勤講師が,5月に、大分地裁に地位保全仮処分の申立をされました。公開されている諸文書や諸証言から、この申立は正当なものであると判断した立命館大学おより立命館アジア太平洋大学の教員有志が、キャンパスや学部を越えて連絡をとりあって支援活動に取組んでいましたが、7月12日に有志19名(現在22名)は、立命館学園の全教員に対し「APU常勤講師を支援する立命館教員ネットーワーク」(以下、立命館教員ネット)への参加を呼びかけるとともに、立命館の種々の支援を呼び掛けました。

出来るだけ早い段階に和解を実現し、当該常勤講師が大学教員として充実した教育・研究生活を再開できることが何よりも重要である、と私たちは考えております。そのためには、立命館の理事の方々の多くが、この事件の真相を知り、立命館学園とご自身の名誉とのために、和解に向けて努力されるようになることが不可欠です。

私たちは、理事会(および各理事)に、事件の基本情報および和解の重要性を直接に伝える予定ですが、理事会と種々の交渉の場を持っておられる貴組合にも、ぜひ、この裁判を以下の点で支援することを検討しただきたく、お願い申しあげます。

  1. 問題の広報。

    裁判が行われていることと、それにはどのような背景があるか、公開されている情報だけでも組合員に伝えてただきたい。

  2. 組合員毎の判断で支援するよう呼びかけ。

    事件の詳細を知れば個人的に支援したいと考える組合員も多いと思いますので、たとえ組合として支援するかどうか決断しておられないとしても、支援運動が行われていることを組合員に伝えていただきたい。特に、大分地裁への署名運動(*1)と、裁判支援カンパ運動(*2)の存在を周知していただきたい。また、われわれ立命館教員ネットが行っている、当該常勤講師の生活支援のカンパ運動(*3)についても伝えていただきたい。

    • (*1) http://university.sub.jp/apu/saiban/
    • (*2) 郵便振替 
      口座記号番号:01750ー5ー75138
      加入者名:大分地域労働組合 APU分会
    • (*3) 滋賀銀行 南草津駅前支店
      普通預金口座 633143 加入者名:立命館教員ネット
  3. 組合として独自に調査。

    組合としての情報網を用いて独自に調査し、組合として吟味し、少なくとも組合員には判断を伝えていただきたい。

  4. 組合として支援。

    (3) の結果、法人側に非があると組合として判断されましたら、積極的に支援する決断をされますよう切望します。今回の問題は、専任教職員を構成員とする貴組合連合の課題ではないとお考えかもしれませんが、今回の事件が放置されれば、専任・非専任を問わず全教職員の最も基本的な権利が立命館学園全体で弱体化する懸念があります。どうぞ、組合の原点に戻って本格的な支援を決断をされることを願っております。

  5. 理事会へ和解を働きかける。

    (3)の調査結果に基き、この裁判で争うことが立命館にとって有害無益であると理事会を説得していただきたい。万が一、雇用継続が可能であると説明した人達を処分するような「似而非解決」を理事会が提示するような場合には、組合連合の存亡をかけて、真の解決が得られるまで最後まで戦っていただきたく思います。

貴組合連合も、支援に向けた諸準備を水面下で進めておられることとは存じますが、支持の姿勢を組織として一刻も早く具体化され、立命館学園という巨大な組織と対峙している当該常勤講師の支援に取り組まれますことを願っております。