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野路便り Letter from Noji (06-08-23 Wed)
【1】地位保全等仮処分命令申立事件審尋内容要約
【2】APUの健全な発展をねがう市民集会 8.27(日)13:30~ 
【3】衣笠キャンパス労働者代表候補者から選管への問合 (8/7)
【3-1】選管からの回答 8/10
【4】ゼネラルユニオン立命支部ブログ(8/21) :従業員代表選挙のこと
立命館学園で働く方々へ
Dear colleagues,

◇◇   APU常勤講師の地位保全仮処分申立事件の審尋はすでに3
  回行なわれ、次回は9月28日となっています【1】。今週日曜日
  (8月27日)に大分市で支援の市民集会が開催されます【2】。

  立命館教員ネット(http://ac-net.org/rtm-net/)が行っている支
  援カンパは8万円となり目標の6.6%になりました。一口1千円から受
  けつけております。振込先:

     滋賀銀行 南草津駅前支店(店番214)
    普通預金口座 633143 加入者名:立命館教員ネット    

  大学教員は集団を成すことを本能的に厭う種族と思うのですが、
  それを逆手にとられて安価に酷使される動きが広がりはじめてい
  ます。残念なことに、その動きを駆動しているのが、私たちが働
  く立命館の「大胆な」人事政策にほかなりません。この歴史的
  「意義」を持つ人事政策の犠牲となりかけている方をカンパとい
  う実質的方法で支援することは、徒党を成さないドライな連携で
  あり、しかも教育や研究の時間をとられないもので、大学教員向
  きのものではないでしょうか。

  こういう合理的で軽い連携を通し、大学教員の分断化を静かに着
  実に退け、大学教員が活動する場の劣化を防ぐことは、次世代の
  優秀な人達が大学教員という職種を選ぶことを促進するもので、
  それは、日本の学問を進歩させ、日本の高等教育の質を高めるの
  に最も効果的ある努力の一つですので、大学教員の保身的な利己
  的な動きというよりは、大学教員の使命の一つであり義務のよう
  に思います。もっとも、このことは、社会的意義ある職種のいず
  れについても言えることですが。

  そういう連携の実験としても、ぜひ、支援をご検討ください。


◇◇ 野路便り(06-07-24 Mon http://ac-net.org/rtm/No/101、
  06-08-07 Mon http://ac-net.org/rtm/No/108) で、労働者代表選
  出選挙に2つの選管があることを紹介しましたが、その後の経緯
  は、次の文書から少しわかります:立候補者から選管への8/7照会
  【3】、選管の8/10回答【3-1】、および、「第一選管」と「第二
  選管」について考察する記事8/21【4】。いずれもゼネラルユニオ
  ンのブログに掲載されたものです。【3、3-1】は公的文書として
  転載します。【4】については了解を得て転載します。

  【3】の問い合わせは、関心のある教職員であれば誰でも知りたい
  と思うことばかりです。選挙の核心にかかわる重要な情報が未提
  示であるという指摘があった以上、検討の上、全構成員に可及的
  すみやかに回答するのが選管の義務ではないでしょうか。40日後
  に答えます、という回答の仕方には疑問を感じます。
	
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【1】平成18年(ヨ)第49号地位保全等仮処分命令申立事件
    審尋内容要約
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  第1回審尋(2006年6月15日)

    裁判官が原告側に対して、1999年10月24日の説明会でなされ
    た説明の契約に関する法的意味について書面で提出するよう
    求めた。

  第2回審尋(2006年7月14日)

    裁判官が原告側に対して、上記の説明をした者の大学におけ
    る法的地位を書面にて明らかにするよう求めた。

  第3回審尋(2006年8月18日)

    裁判官が、原告側主張(説明者は大学の決定を伝えた使者、
    あるいは説明の権限を委任された代理人である)と法人側主
    張(いずれも否認)を確認し、双方の主張の最終提出期限を
    第4回審尋に先立つ日程に定めた。

  第4回審尋 予定2006年9月28日

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【2】常勤講師を職場にもどせ! 
     APUの健全な発展をねがう市民集会 8.27(日)13:30~ 
 http://university.main.jp/blog3/archives/2006/08/post_1899.html
 詳細:http://university.sub.jp/apu/saiban/apu_syuukai060827.pdf
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  と き  8月27日(日)13:30~
  ところ  大分県ニューライフプラザ (0977-21-8289)

  講演: 「増大する不安定雇用とAPU常勤講師問題(仮題)」
  龍谷大学 脇田滋(しげる)教授

     労働者の働き方が激変。 正社員はドンドン少なくなり、契
     約・パート・派遣などの「有期雇用」しか働く場がない。そ
     して、仕事は継続してあるのに雇止め...なぜ? 
 
 多くの市民・労働者の参加をご案内申し上げます。

    主催:大分県労連、大分地域労組

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【3】衣笠キャンパス候補者から選管への問い合わせ (8/7)
    http://gurits.exblog.jp/4141565/
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  立命館大学衣笠キャンパス
  労働者代表選出選挙管理委員会御中

		       立命館大学 文学部 非常勤講師
		立命館大学衣笠キャンパス労働者代表選挙候補者
    	                       遠藤 礼子

  以下の各点は、一般の選挙で行われていることであり、民主的
  な選挙を行うためには最低限必要なことと思われますが、立命
  館大学衣笠キャンパス労働者代表選挙管理委員会として、どの
  ような見解、予定であるかを、ご回答願います。

  記

  1. 部署別、雇用形態別の有権者数および当選ラインを各候補者に
     明らかにされたい。

  2. 選挙広報、投票、開票、票の集計の具体的な実施方法および、
     それに関して選管としての中立性および、各候補者による
     チェック機能を、どのように確保するのかを、各候補者およ
     び有権者に明らかにされたい。

  3. 選管が行う、選挙ポスター、選挙広報(各候補者の主張を印
     刷したものを全有権者に配布)、立会演説会の実施詳細を、
     各候補者および有権者に明らかにされたい。

  以上

  回答は、2006年8月21日(月)正午までに、ゼネラルユニオン気
  付遠藤礼子宛にfaxいただけますようお願いします。

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【3-1】選管からの回答 8/10
    http://gurits.exblog.jp/4141627/
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  立命館大学文学部非常勤講師
  立命館大学衣笠キャンパス労働者代表選挙候補者
  遠藤 礼子 様

	    立命館大学衣笠キャンパス労働者代表選挙管理委員会


  8月7日付けで配達記録郵便にて送付された3点にわたる要望につ
  いて、選挙管理委員会としては、立候補者、有権者に関係なく
  個別に回答するものではなく、然るべき時期に公示にて知らせ
  るものと考えており、個別に回答は行いません。ご了承くださ
  い。公示は、選挙管理委員会を経て、9月第3週ごろを予定して
  います。

  なお、指摘されている3点については、いずれも重要なものだと
  選挙管理委員会としては認識しております。

  選挙広報については、その方法・時期等について別途、立候補
  者にお知らせします。

  最後に、遠藤礼子氏を責任者に、労働者代表選出のための選挙
  管理委員会を別途に設置し、立候補の受付を公示されました。
  そうした中で同氏が立候補されていますが、この選挙管理委員
  会の現時点の状況(立候補者の有無や選挙日程、選挙管理委員
  会の概要、委員会として機能しているかなど)について8月下旬
  までにお知らせください。労働者代表選出に向けて混乱がない
  ように整理する必要があるためです。ご協力ください。

  						      以上

          立命館大学衣笠キャンパス労働者代表選挙管理委員会


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【4】従業員代表選挙のこと
    ゼネラルユニオン 立命館大学支部 ブログ (2006.8.21) 
    http://gurits.exblog.jp/4141755/
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  立命教職組に聞かれたからというわけでもないが,他からも問
  い合わせがあるので,立命館従業員代表選挙「第一選管」のそ
  の後を報告する.

  その後を理解していただくために,まず,昨年までの事情から
  説明したい.

  従業員の過半数を組織する労組がない場合,従業員代表 (労働
  者代表・過半数代表などとも言う) というものを選出し,協定
  を結ばなければ,残業の命令すらできないというのが,日本の
  労働法の定めである.その他にも,就業規則の制定・改正や,
  派遣の受け入れ期間を延長などにも従業員代表の意見が必要で
  ある.

  立命館大学には,従業員の過半数を組織する労組がない.した
  がって,民主的な方法での従業員代表の選出が必要になってく
  るわけだが,昨年まで数年間行われていたのは「誰もいない夏
  休み中に,3日間立候補の公示をして,対立候補が出なかった場
  合は,投票をせずに自動的に当選」という方法である.それが
  「民主的な選出方法」であるかどうかに,疑義をさしはさむ者
  も多かった.選管は事実上,教職員組合が行っていた.

  (2005年度労働者代表選挙公示 http://gurits.exblog.jp/2444960/ 参照)

  そのため,ゼネラルユニオンは,2005年9月8日,民主的な選挙
  する用意があることを通告し,そのための掲示板等の使用など
  の便宜供与を立命当局に要求したが,立命当局は,回答期限を
  超えた2005年9月21日,「労働者の過半数を代表する者が正当に
  選出されたと認識しております」という回答 を送って,事実上,
  選挙のための便宜供与を拒否してきた.

  そして,この当局からの回答の日は,上記選挙公示が出た翌日
  であり,かくして,2005年度も,それまでと同様の「誰もいな
  い夏休み中に,3日間立候補の公示をして,対立候補が出なかっ
  た場合は,投票をせずに自動的に当選」という方法がとられ,
  実際,対立候補が出ず,投票は行われなった.

  そのような中で,2006年度も,過去数年間と同様に夏休み中に
  ひっそりと投票なしの選挙が行われることが危惧されたため,
  2006年7月1日付けでゼネラルユニオンが中心となって選管をつ
  くり,立候補の受付を始めた.ところが,その後,授業終了直
  前の7月18日,教職組による「第二選管」が作られた.そして,
  授業終了後の21 日から1週間,立候補の受付が行われた.

  このように,選管が2つ出来たことについて,全国国公私立大学
  の事件情報は,「分裂選管」「異様な光景」と解説している.

  しかし,教職組の選管も前年までとは違って,授業期間中に民
  主的に投票を行うということであり,また,授業期間終了後で
  はあったが教えてくれた人がいて,受付期間中に知ることがで
  きたため,著者も立候補し,受け付けられた.

  一方,「第一選管」に対しては,ポスター掲示直後から,当局
  からの介入があった.7月13日付け森島朋三総務部長名で「選挙
  ポスターを7月17日までに剥がせ,剥がさなければこちらで剥が
  して返送する」という内容のファックスが送られ,実際に,7月
  20日付けで,剥がしたポスターが選管あてに郵送された.

  このような当局の妨害の中で苦労を強いられている「第一選管」
  だが,本来必要なのは,「第一選管」であれ「第二選管」であ
  れ,公正で民主的な選挙を行うことである.そもそも,教職員
  組合が,最初から公正で民主的な選挙を行っていたならば,
  「分裂選管」など必要なかったのである.「第二選管」は,い
  まのところ,有権者数や当選ラインといった基本的なことすら
  明らかにしていないため,その民主性を評価をするのはまだ早
  いが,「第二選管」が公正で民主的な選挙を行ってくれるなら,
  「第一選管」の目的も同時に果たされることになるというもの
  である.

  したがって「第一選管」をどうするかは検討中である.「第二選
  管」は「第一選管」があることが,混乱を生じさせると思ってい
  るようだが,別に「第一選管」は「第二選管」の選挙を妨害した
  り邪魔したりする気は毛頭ないので,心配は無用である.

  それにしても,有権者数や当選ラインを投票直前まで公表しない
  というのは,いかがなものでしょうか.

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