立命館学園で働く方々へ
組合は「ゆにおんNo107」(12/14)で
12月15日の事務折衝で業務協議会開催の日程につ
いて具体的な回答がなければ第2ステージの具体
化をすすめる、具体的には団交の年内実施を要求、
という方針を明記しましたが、一昨日(12/18)の新現職場委員・執
行委員合同会議では、この方針に明確に反する決定( 具体的な日
程の回答がなかったにもかかわらず昨日の副総長交渉に応じ、団
交もストも年内はしない)があったことが昨日発行の「ゆにおん
No108」(12/19)【1-1】に報告されています。15日以降に予想外の
重大な状況変化が発生した、等の重い理由があったかと推測しま
したが、「ゆにおんNo108」は
「12月18 日職場委員・執行委員合同会議で、19 日副総長・
教担理事交渉、そして業務協議会に全力を注ぐことを確
認!」
とあるだけで、昨日の会議の議論の骨子【1-2】を見ても、15日の
事務折衝以後に具体的な状況変化はなかったようです。
なぜ、方針に明白に反する決定が月曜の会議で「確認」されたの
か謎めいています。このように明確に方針に反する決定を明確な
理由もなく行うとすれば、今後の「組合方針」は、理事会にも組
合員にも信用されなくなる、という重大なダメージを伴なうこと
を考えると、組合執行部は説明責任を果していないと感じます。
意見が分れた議題について無記名投票なしに「確認できた」とす
るのは、会議というものの基本ルールを無視しているように感じ
ます。投票手続きを行ったとき、この「確認」は会議で了承され
たかどうか不明と思います。
ところで、ゆにおんNo108 は、巻頭を
組合方針のもとに全組合員が団結し、一丸となることが
この局面を切り開くための必要条件!!
と締め括っています。しかし2大学・4附属校の組合員全体の団結
を最優先することは、状況・関心・価値観等の多様性が組合の意
思決定を困難にし機動性を奪い、効果的運動の展開を困難にしか
ねません。立命館学園組合連合の全組合員が「団結し一丸となる」
ことを必要条件としていることが組合を麻痺させていることは、
この1年でかなり明確になったように思います。
過度に大同団結を求めることは組合を麻痺させ学園のトップダウ
ン体制の樹立に寄与しています。この逆効果を学習し、活動の自
由度が高い立命館大学教職員組合は、独自の判断で率先して単独
行動し、立命館学園の活力を無に帰しかねない学園の経営体制の
形成にブレーキをかける責務から逃避することをやめる時が来て
いるのではないでしょうか。
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【1】(転載) ゆにおん No 108 (12/19発行) より
http://ac-net.org/rtm/f/unionNo108.pdf
( id: rtm, passwd: rtm )
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【1-1】12月15日(金)事務折衝での議論概要
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今回の事務折衝は、12 月7日の教職員決起集会 ( 100名以上の参
加 ) で確認された「理事会に日程を明確にした業務協議会開催の
意思を求める」ことを目的に行いました。
そして、理事会が業務協議会開催の意思を明示しなければ、スト
ライキ・団体交渉を構え、すでに「ゆにおんNo.103,105」で提起
している「第2ステージ」へと運動の舞台を移行するという重い
決意のもとで臨んだのは言うに及びません。何よりも、生徒・学
生と正面から向きあっている限りにおいてすすめなければならな
い教育・研究課題は山積しており、学生の学びと成長のためにも
学生実態から教育課題を正面から取り組み、重い議論のもとでの
政策をすすめ、その延長線上に私たち教職員の労働条件があり、
そのために業務協議会開催を要求、理事会だけではなく教職員が
一丸となって高いコンセンサスを作り出し、学園創造に向けてま
い進する決意で迫りました。
理事会は、組合の基本的姿勢あるいは職場の気分感情含めて理解
はしいているし、業務協議会の開催を否定するものではなく、全
学協議会での議論へと発展させていくためにも教育研究課題含め
て学園課題を前進させるために業務協議会を開催するのは極めて
意味のあるものと答えました。しかし、開催にあたって課題を積
み上げていき、全体で共有すべき課題、論点が明確になったとき
にはじめて開催することになるのであって、現時点では日時を定
めることはできない。19日の副総長交渉でRUの教学課題を詰め
きっていき、他の折衝や事務折衝などで課題を明確にしていくこ
とが重要であるとの発言に留まっていました。
しかし組合は、2007年が新総長の下で中期計画を本格的にすすめ、
RUでは全学協議会で学費議論とともに教育の質の転換を図ると
きであり、教職員が一丸となって理事会とともにすすむことがで
きない状況を理事会がどう認識し、どのように教職員のモチベー
ションを高めようとしているのかを問いたいという教職員の声を
もとに、今こそ学園全体が一丸となって進むためにも業務協議会
の開催を強く要求しました。
私たちの強い要求を受け薬師寺副総長は、業務協議会開催に向け
ては、各交渉・折衝で課題・論点が明確になることが前提ではあ
るが、1月中の開催に向けて準備を開始することを最後に確認し
ました。
これを受けて、四役としては、組合員との約束は、明確な日時が
提示されなければストライキ・団体交渉に進むことも検討すると
しており、ここでは判断せずに職場委員・執行委員のところで判
断したいとして、事務折衝を終えました。
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【1-2】II 職場委員・執行委員合同会議での議論
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12 月18 日の新現職場委員・執行委員合同会議は、副総長の「理
事会は、19 日に開催する副総長・教学担当常務理事交渉での到達
点を前提に、1月中に業務協議会を開催するための準備を約束す
る」という理事会見解に対しての評価と組合の今後の方針につい
て議論をしました。15 日の拡大事務折衝報告と四役としての方針
(副総長交渉に臨む)の提起の下に、新現職場委員、執行委員か
ら以下の述べるような厳しい意見を含め、2 時間30 分におよぶ議
論も結果、私たちは19 日の副総長交渉に臨むという方針を確認し
ました。一部ではありますが、いくつかの意見について簡単に紹
介します。
(理工学部教員)理事会の基本的な姿勢「一時金は終わった」「中
期計画は決まった」の中で、業務協議会をするのでいいのか。ま
た12 月中にスト実施が難しいとの意見もあるようだが、では1 月
だとストはできるのか。
(職員:衣笠4 職場)業務協議会の重要性については一致している
と思う。しかし、業務協議会開催方針はそのままにしながらも、
「中期計画・一時金は終わった」という理事会の姿勢に対して何
らかの意思表示はすべきです。
(経営学部教員)もしストを実施するとしても父母・学生から支持
がもらえる中身にしなくては、意味がない。
(法学部教員)ストは可能な限り避けたいと思う。ストを実施した
としても一時金の問題が解決するわけでもない。私たちの明確な
意思表示は業務協議会で示すべきです。
(理工学部教員)今の発言には反対です。明確な意思表示は昨年す
でに実施済み。そんなこと1 年前から何も変わっていないではな
いか。私でもストはやりたくはないが、ストのほかに私たちに何
ができますか。
(職員:衣笠2 職場)四役の提案の通り、ステップを踏んで業務協
議会に向けて議論を積み上げる必要があります。また議論で勝つ
ためには中期計画の不備を突く必要があります。今の状態でスト
をしたとしても現場がまとまりません。現場の意見を積み上げて
いく必要があります。今の立命はテトリスのように上から課題が
落ちてくるだけ。業務協議会でこれをリセットさせる必要があり
ます。
(職員:衣笠3 職場)先日の決起集会で、最後は業務協議会をやろ
うという話になったと思う。「理事会を圧倒している」という確
信を持たないといけない。しかし当然、制限なき業務協議会の開
催でなくてはいけません。
(理工学部教員)まともな業務協議会をしようと思えば、1 月20 日
までに実施するのは難しいのではないか。新四役への課題の引継
ぎはどうするのか。今の方針をそのまま引き継ぐのか?そうであ
れば、新四役を縛ることにもなる。
(文学部教員)業務協議会を求めていくこと自体はよいが、制限な
き業務協議会にするべきです。また、最近、「業務協議会は昔と
違って信頼できるものでなくなっている」という発言を聞いたの
が気になる。業務協議会の後をどうするのかも考えておく必要が
あると思います。
(理工学部教員)四役の意気込みがすごいと言うことはわかった。
ただ業務協議会に向けたスケジュールの具体性が見えない。
(経営学部教員)四役の提案で進めると言う方向でよいと思います。
しかし、昨年の一時金カット以降、カット以上に立命館学園がこ
れまで培ってきたものが崩壊しつつあるのがとても残念。今日の
困難性を示している。この問題を乗り切るための展望が見えるよ
うにするにはどうしたらよいか。歴史を踏まえ私たちはどのよう
に展開したらよいのか。組合が立命館のあり方や、組織や風土を
変えることを提示しなくてはいけないところまで来ているような
気がします。
(斉藤副委員長)この間、四役は激烈な議論をしながら、執行委員、
職場委員に提起しています。一方でギリギリの局面であり、だか
らこそ力になっているという側面もあります。理事会は組合の動
きはよく見ています。11月末以降理事会は、我々を突き放す議論
は避けています。その分手ごたえを感じています。そして理事会
は19 日の副総長交渉が重要であるということも言っています。た
だ、私たちは業務協議会を大切にしながら一時金を解決していく
方針で臨んでいる。1%でも可能性があればストライキをしない
ということを言っているのではないのです。業務協議会はストラ
イキ回避の骨抜きの方針ではないということを言っておきたい。
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