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『文部科学教育通信』2006年3月27日号 No.144 教育な なめ読み 91 「研究者はコストか」 教育評論家 梨戸 茂史より

「企業で人件費を削減してコストを少なくすることは、製品の原価を安くし競争力を高める。しかし、大学でコストとして人員を削減することは、研究と研究者を養成するための有用な資源を失い、結局は縮小再生産に陥り、大学の滅亡につながる。ドラッカーの考えには、企業を含むあらゆる組織は、社会的な貢献がその存在意義だとする考えがある。そして企業においては、利潤動機ではなく企業の倫理性、価値観の重要性を指摘し、組織の価値観と個人の価値観が一致したとき、人は働く喜び、生きる喜びを覚える、と主張した。まさに大学も同じではないか。」