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メッセージ248:
文科相会見 4/15

平成20年4月15日(火曜日)9時35分〜10時7分文部科学省 記者会見室

記者)

立命館大学で、助成金がもらえなくなる人数が入ってしまったということで、
他学部への転籍を学生に求めていたという話があるのですが、それについて文
部科学省の見解をお聞かせ下さい。

大臣)

実態をしっかりと把握するために、本日、立命館大学が説明に来られるそうで
す。入学定員の超過率が1.4倍を超えた場合は、当該学部への私学助成金が不交
付になるというルールがありまして、余計な話を少しさせて頂くと、我々の頃
は、実は平気で2倍3倍取っていて、こういうことはなかったのです。おそらく、
こういうことの反省なんだろうと思うのですが、今はそういうルールになって
います。昭和48年から、最初は7倍だったそうですが、そこからずっと下げてき
て、今年が1.4倍ということです。大学側がどういう意図でやられたかの詳細を
含めて、担当課でしっかりと聞くことになっているわけですが、基本的に、入
学試験は大学の責任においてやられるわけですから、どういうことでこういう
ことになったのかは、我々としては聞き質さなければいけない。極端に言いま
すと、助成金は要らないということであればこういうこともあるのかなと思い
ますが、やはり学部を転籍するということは、入学試験の際には、学生に対し
て同じ基準で選ぶわけですから、そういったことで問題がないのかどうかといっ
たことも含めて、転籍したことが教育上の合理的な理由があるのかどうか、しっ
かりと問い質したいと思います。もしそれがないとしたら、これは不適切にな
ると考えています。

記者)

その合理的な理由というのは、例えば人数が多すぎて教育施設が使えないとい
うようなことですか。

大臣)

その辺は、必ずしもそれだけで合理的な理由と言えるのかどうかは、議論のあ
るところだと思います。試験の制度からすれば、私個人は、それはあまり合理
的な理由ではないと思います。ただ、助成金はルールがしっかりしていますか
ら、そのルールに基づいてしっかりと行われることになると思います。

記者)

そうすると、今把握されている範囲では合理的な理由は分からないという感じ
でよろしいのでしょうか。

大臣)

そうですね、その辺はきっちりと聞いてみたいと思います。私が直接聞くのは
時間的に無理ですが、やはりそこが一番の問題なのではないでしょうか。