立命館学園で働く方々へ
Dear colleagues,
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【1】第11回月曜会:7月3日(月曜)午後6時、エポック立命307
『教育研究的観点から中期計画・新財政政策をどう考えるべきか』
【2】UNITAS HOT NEWS No 11 新財政政策概要への某専門家のコメント
【3】立命館アジア太平洋大学の常勤講師「雇い止め」事件の
迅速で公正な地位保全仮処分命令を求めるネット署名開始
http://university.sub.jp/apu/saiban/
【4】常勤講師懇談会(6月21日)での意見の紹介
6/27発行「ふかくさ」No1229
(立命館中学高等学校教職員組合職場新聞)より
【5】立命館学園組合連合の ホームページ創設
http://www.j-union.com/rits-union/html/index.html
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6月21日に常任理事会は中期計画案の全学討議を提起しました。
学園の壮大な展開を目ざす中期計画案をめぐる議論は、立命
館が形成した「外枠」にふさわしい教育と研究の実現、とい
う地味で困難だが最もやりがいある活動に、学園の全力と全
資金を注ぐ方向へ180度転換すべき時は今以外にない、という
大多数の構成員の思いを結集する良い機会と感じます。最後
の機会かもしれません。次回月曜会【1】は中期計画案につい
て議論があります。
なお、前号で、月曜会メーリングリストから転載しました、
憲章案への意見は、古いバージョンでした。お詫びします。
ログ:http://ac-net.org/rtm/No/67 は新しいものに置きな
おしています。主な違いは、次の挿入です:
「学問や教育という息の長い営為に対して、スクラップ・
アンド・ビルド原則がどのようなダメージを与えるか
について各教授会は真剣な議論を行うべきであろう。
参考:「新財政政策」(2006年6月21日 常任理事会)
p. 12 は、スクラップの指標を
『競争力を喪失した教学分野は縮小ないし撤退も避け
られない経営環境にある。たとえば,入学志願者が
入学定員の10倍以下,実質競争倍率が3倍以下,
合格者入試偏差値50以下,入学(予算)定員割れ
の学部・学科等は,縮小・撤退の検討対象になる可
能性がある。』
と、もっぱら、受験者動向のみにおいている。」
このような政策は、立命館大学内に、あるいは、同じ学部内
に、受験生の取り合い合戦をもたらすもので、教員に不毛な
重い活動をもう一つ新たに課すものです。
前便で、「赤字演出」の方法として減価償却費(昨年度は6
6億円でした)のことに触れましたが、某専門家に、UNITAS
HOT NEWS no 11の新財政政策概要へコメントをお願いしまし
た【2】。その中に、収入を過少に見積もるトリックも指摘さ
れています。また、人件費伸び率の過大な見積もりや、固定
資産維持管理費を人件費に組みいれて人件費支出を多く見せ
るトリックなどについても、ある方から教えていただきまし
たので次便でご紹介します。
雇止めにされたAPU常勤講師の地位保全仮処分申立を支援する
ネット署名が始まりました【3】。立命館大学でも支援ネット
ワークが立ちあがる予定です。
6/27発行の「ふかくさ」No1229(立命館中学高等学校教職員
組合職場新聞)に、常勤講師の方々の意見が紹介されていま
した【4】。
立命館教職員組合連合のホームページが創設されました【5】。
多くの資料に組合員以外もアクセスできるような学内オープ
ンなサイトとなることが期待されます。
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【1】第11回月曜会:7月3日(月曜)午後6時、エポック立命307
『教育研究的観点から中期計画・新財政政策をどう考えるべきか』
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([ml-cm-bkcmf 343] より転載)
急なご案内になりましたが,以下の要領で第11回目の月曜会
を開きたいと思います。
中期計画・新財政政策がどうあるべきかを考えることは,今,
大変、重要です。このテーマをかかげ、下記のように月曜会
を開きたいと存じます。どうぞご参集いただきますように、
ご案内いたします。
とき 2006年7月3日(月曜)午後6時ーー
ところ エポック立命307会議室
テーマ 教育研究的観点から中期計画・新財政政策を
どう考えるべきか
月曜会世話人
理工・池田 研介 経営・三浦 正行 経済・藤岡 敦
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【2】UNITAS HOT NEWS No 11 新財政政策概要へのコメント
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某専門家にお願いしコメントをいただきました。許可を得て転
載します。(行頭に縦線がある行は UNITAS HOT NEWS No 11
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/kyousyokuin/uhn/unitashotnews11.htm
より引用)
「2010年の財政試算を見てみると,収入が過少に見積もら
れています。手数料など,2006年度予算ベースで見積もら
れていますが,例年予算ベースは過少であって,決算ではこれ
が当初予算比6割増(2005年度の場合)などとなるわけで
す。補助金収入なども同様に3割増し(同)などとなります。
一番大口の学生生徒納付金でも5%増(同)などとなるわけで
す。帰属収入全体で2割増し(同)などということになります。
2010年度の財政試算はその意味で収入を過少に見積もって
いると思われます。
もちろん減価償却66億円は資金的にはゆとりのはずです。こ
れは理事会も十分認識しているはずです。基本金組入を13%
に抑えるとすれば,2005年度組入は89億円(編註:実際
の組入は24%の166億円)でよかったはずで,そのうち6
6億円が減価償却費でまかなえていた計算になります。帰属収
入の13%で抑えていくとすれば,理事会の言うようにそんな
に支出超過が起こるとは思えません。ですから,年次ごとの,
資金収支,消費収支,貸借対照表の見積もり計算を提出すべき
です。
| (1)検定料に直結する志願者数は立命館大学8~9万人、
| APU7,000人を堅持する
これだけの志願者を見込めば,左記の通り,手数料がそんなに
少ないはずがない。理事会は,ここでも平気で矛盾した数値を
あげているわけです。
| (2)寄付金を経常ベースで30億円(基礎ベースで現状の3倍)
| を達成する
これも校友を大事にすると言うこととセットにしないといけな
いと思います。
| (3)外部研究資金(受託研究、学外共同研究等)を15億円とする
いったい大学の主体性はどこにあるのでしょう。こういう研究
を受託研究も含めて行うという,「こういう研究」というのが
なくて,金額だけを問題にするのはいかがなものでしょう。
| (4)金融ストックを主要私大平均水準に引き上げ資金運用
| 収入10億円を達成する
今の立命館大学の資産運用利回りは0.3%(これは3年大口定期
の金利並です)と極端に少ない。国債利回り(1%余り)並にも
行っていないわけで,国債利回り並に運用すれば,今すぐに10
億円になるはずです。
運用資産が多いのは結構ですが,その積み上げ方が問題です。
他大学の場合,建設が緩やかな場合に運用資産が積み上がるわ
けです。立命館大学も建設を抑制したら,自然に積み上がるは
ずです。
| 「中期計画」期における事業費は政策を具体化する中で精緻
| 化していくこと となりますが、上記の戦略目標を達成し、
| 基本金組入額を帰属収入の13%水準 にすることによって、
| 2007~2010年度には約370億円の事業費を確保できる 見通
| しです。
13%組入という抑制基調でも370億円も積み上がるという
ことですから,今の雰囲気でシャカリキになって締め上げたら,
きっともっとたくさんのお金がたまることになるでしょう。
| なお、中期計画を遂行する具体的な財政計画は、中期計画の
| 確定とより詳細な方針を受けて別途検討することになってい
| ます。
だから,結局13%に抑制しないと言うことを「明言」してい
るわけです。だからシャカリキになってためようとしているわ
けです。
| 立命館学園の金融資産ストック(施設更新資金を含む特定
| 金融資産ストック)は 主要私大と比較して、2/3程度(資
| 産総額比)と低い水準にあります。
建設を急げば,金融資産のストックの積み上げが遅れるのは当
然です。そういう政策を選択したのは理事会です。その責任を
棚上げにするのはいかがなものでしょう。
| 今後の事業投資においては、相対的に乏しいストックを取り
| 崩すことのない経営・財務管理が必要になっています。あわ
| せて、将来の施設設備更新に備えたストックの充実計画を策
| 定し、実行しなければなりません。
|
| こうした条件の下では、多様な財源の確保・拡大が喫緊の課
| 題となります。これまで本学では寄付金を例えばSG奨学金
| のように、取り崩し型で運用していましたが、今後は資産の
| 運用果実で事業展開を行っていくことが課題となります。
| 新寄付政策との連結を前提としつつ、ストックの脆弱性を克
| 服するため、基金寄付をはじめとする長期運用可能資産の拡
| 充、資金運用政策の展開と運用収入の拡大(2010年に、運用
| 収入10億円以上を確保することを基本目標)を はかります。
そこへ行く道筋は示されていない。願望です。あちこちに矛盾
した表現を平気で使っている理事会のことですから,まともに
取り上げにくいように思います。
| 冒頭でご紹介したように、大学をめぐる条件が大きく変化し、
| 学納金の増額に依拠した学園・大学財政の拡大が困難になっ
| ている極めて厳しい環境の中、 新財政政策にもとづく取り
| 組みが十分に進行しなければ、2010年には200億円の 累積
| 支出超過になります。
最初に申し上げたように,こんなことを言って危機感ばかり煽
るのは教職員のフラストレーションがたまるばかりです。もっ
ともっと建設的な表現にしてもらいたいものです。
| 昨年および今次の常任理事会の回答は、財政を長期的な観点
| から見た場合、避けられない政策であると判断しています。
| こういう厳しい財政環境の下で、社会的水準、社会的説明
| 責任に照らして判断した政策であることをご理解ください。
|
| 研究高度化については、2010年までの6ヵ年度、単年度で約
| 11億円を「研究力強化予算」として判断しています。
まともな経営者なら,去年の研究費のための一時金1ヶ月カッ
トで余った資金は供託しておくはずです。その金はいったいど
こに行ったのでしょう。「供託」は当然のはずです。一時金カッ
トに見合った部分がこれだと表記すべきだと思うのですが。
「立命館学園教育研究充実資金引当特定資産」7億8千万円が
それに近いと思うのですが,それならそうといってもらいたい
と思います。というのも,それは04年度末の23億円が05年
度末30.8億円に積み上がっていますから,「供託」部分がある
のかないのかわかりません。「研究高度化推進資金引当特定資
産」が04年度ゼロから05年度末10.4億円ありましたから,
これが一時金カット部分でいずれ,還元するつもりなのでしょ
うか。そうとすれば,これを要求すべきだと思います。
なお「教育研究高度化資金引当特定資産」は04年度79.2億円
だったのが,05年度には26.6億円積み増しされて,05年度
末には106.3億円になっています。
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【3】立命館アジア太平洋大学の常勤講師「雇い止め」事件の
迅速で公正な地位保全仮処分命令を求めるネット署名
http://university.sub.jp/apu/saiban/
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(編註)本日開始されましたが、すでに48名が署名しています。
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【4】常勤講師懇談会(6月21日)での意見の紹介
6/27発行「ふかくさ」No1229
(立命館中学高等学校教職員組合職場新聞)より
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懇談会には6割以上の先生が参加したそうです。紹介されてい
る意見には、給料が公立で努める同じ年の常勤講師よりも少
ない、退職金が出ない、扶養手当が出ない、公立では出る住
宅手当も出ない、という悪条件が指摘されています。しかも、
採用通知が遅く新居の契約ができなかったり、契約内容につ
いて立ち話しで済まされ、雇用条件の全体は正式には提示さ
れないこともあるそうです。しかし、「契約期間は1年で、場
合によっては2 回まで更新されるかもしれません。」という
ことは必ず言われるそうです。
更新確定は年度末ぎりぎりとなることが多く、継続されない
ときは別の職を捜すことができない不安といつも直面してい
ること、また、(採用試験の)勉強ができないほどの過酷な
労働条件下にあること、などを知りました。
APUでも教員酷使の度合が年々進行していますが、多数の
教員が立命館ほど基本的人権を無視されている学校法人は、
余り多くはないかもしれません。(編集人)
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【5】立命館学園組合連合の ホームページ創設
http://www.j-union.com/rits-union/html/index.html
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(編註)大半のページは組合員限定であり、さらに、執行委員
限定のページも多いようです。貴重な情報が多い「ゆにおん」
も、組合員にしか公開されていないとすると、本当に残念で
す。公開を前提とした編集が多くの時間を要し困難な作業で
あることはよく理解していますが、その作業の困難さを帳消
しにするほどの価値はあると思うので、是非、多くの資源を
投入して、多くの情報を、組合員か否かにかかわらず提供を
してほしく思います。
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編集発行人:辻下 徹 Toru Tsujishita ( BKC 教員 )
連絡先:tjst@rtm.ac-net.org