立命館学園で働く方々へ Dear colleagues, ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【1】(転載)業務協議会直前決起集会 7/18 【2】APU常勤講師を支援する立命館教員ネットワーク参加者21名統計 【3】(ネット署名からの転載)立命での経験から(他大学特任教員) 【4】ゆにおん No 64 (7/11) 学園財政Q&Aより(2):減価償却 【5】(紹介)"between apu & me" My Absentee Ballot 2006.7.13 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◇◇ 前便で,雇止め規定のある非正規雇用システムは学校法人の 発展に有害だと書きましたが、その導入は、人件費を圧縮して事 業費を捻出する財政政策の下での教学側の「苦渋の決断」であっ た場合もあるそうです、もちろん、苦渋なしに積極的に導入した 場合もあるそうですが。 また、契約職員制度はBKC開校をきっかけに導入され、それが 運営を改善し人件費も圧縮できる理想的システムだと「上級職員」 が理事会に伝えたため、現場では種々の問題が認識されていたに もかかわらず衣笠にも広がり、やがて他の私大にも広がっていっ たそうです。しかし、職員の過半数が3年程度で入れかわり、生 きた経験の蓄積が行われず、現場は前方性健忘症に陥っていると 推測される一方、上層部は過去の成功体験に囚われている現状で は、組織としての全般的機能低下は止処がなくなるようで心配で す。 ◇◇ 業務協議会が明日(7月19日)に開催されるようです 【1】。今度も括弧付の「業務協議会」(理事長と総長は欠席、参 加者は執行委員のみ)になるようです。公式の交渉形態である団 体交渉の実現に向けて取りくみ、スト権は批准されましたので、 在学生に迷惑がかからないオープンユニバーシティ日のスト等を 検討するなど、組合の原点に忠実であってほしい、と思います、 一組合員として。 ◇◇ APU常勤講師を支援する教員ネット参加者はまだ21名ですが、 年齢分布が一様であることは意外でした【2】。多くの方が参加さ れますように。 ◇◇「学園財政Q&A」に、減価償却のからくりと「意義」がわかり やすく説明されています。既存施設の改修・更新だけでなく新規 投資資金も、現在の立命の財政状況では、減価償却費(年66億 円)だけで十分確保できることがわかります【4】。ぜひ、ご一読 を。 ◇◇ APU留学生のブログで、APU同窓会役員選任への批判記 事【5】がありました。その批判は、立命館の総長選任新システム にも妥当するように思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【1】(転載)業務協議会直前決起集会全組合員のチカラを結集し、 一時金一ヶ月カットを撤回しよう!! http://www.j-union.com/rits-union/html/index_s.html ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー びわこ・くさつキャンパス 日 時 : 7月18日(火) 11:45~12:45 場 所 : コラーニングハウスI・403 衣笠キャンパス 日 時 : 7月18日(火) 18:30~20:30 場 所 : 存心館702号教室 『この間、組合は拡大事務折衝(APUの到達点と課題、新財政政 策・財政見通し)、2回の副総長・教学担当常務理事交渉、AP U学長交渉、初等中等常務理事交渉と交渉を重ねてきました。理 事会は不誠実にも交渉の人数を制限してきたため組合員のみなさ んにリアルに状況をお伝えすることができませんでした。そこで、 7月19日(水)に業務協議会を迎えるにあたってこれまでの到 達点と業務協議会での「中期計画・総長選挙・一時金カット撤回」 三位一体の論点について共有化をはかり、全組合員のチカラを結 集し、交渉に臨みたいと考えています。開催形態については、理 事会側と折衝中ですが、当日もぜひ結集してください。』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【2】APU常勤講師を支援する立命館教員ネットワーク参加者21名統計 http://ac-net.org/rtm-net/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2006.7.17現在 年齢統計 20代後半(1名)、30代前半(1名)、30代後半(3名)、40代前半(4名) 40代後半(3名)、50代前半(3名)、50代後半(3名)、60代前半(3名) 所属統計: 経済学部(4名)、文学部(3名)、理工学部(3名)、APU(3 名)、 政策科学部(2名)、経営学部(2名)、法学部(1名)、 言語教育センター(1名)、国際関係学部(1名)、産業社会学部(1名) 職種統計: 専任教員(15名)、常勤講師(1名)、嘱託講師(1名)、 非常勤講師(3名)、後期課程院生(1名) (後期課程院生は立命の研究者として参加) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【3】ネット署名からの転載:2006-07-14 14:01:13 立命での経験から(京都市・他大学特任教員) http://university.sub.jp/apu/saiban/?job=kobetsuhyouji&aux=148 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「以前、立命で非常勤として働いていました(5年以上)。経 営・教学方針に由来するのでしょう、同様条件で勤務の他大 学5校に比べ、威圧的な印象が残っています。 学生のなかにも、授業とは関連ないのに、過度の競争心や愛 校心を表明したり、出席してもいないのに、期末レポートで 授業内容を賛美したりなど・・。唯我独尊的な傾向や目先の つじつまあわせに汲々とする例が、しばしば目に付きました。 大学で学ぶべき知性が、視野のせまい大学版「ナショナリズ ム」や目先の競争主義によって、おとしめらているのでは、 と感じざるをえません。 大学が改革という以上、何を目指すかについては、「こだわ り」や哲学が必要です。また、社会人は実社会のなかで生き てきた先行者として、若者に道義的な責任もおっています。 今回のような事態が一般化すると、教員全般の労働条件のみ ならず、他大学の教学全般にも影響を与え、若者の知性にも 質的「変化」さえ、予想されます。最近のフランスの抗いを 振り返る時、雇用問題としては勿論ですが、上記の点からも、 考えさせられました。公正さを求める声は、必ず届くと確信 します。 なお、立命の正規雇用在職者も、大学への意見をお持ちでしょ う。もっと声を聞かせてください。」 ---------------------------- 【4】(転載)ゆにおんNo 64(7/11) 学園財政 Q & A より(2) http://ac-net.org/rtm/f/unionNo64.pdf ---------------------------- Q2-3 そうはいっても「利益」が確保され、「利益留保」である 基本金組み入れが無ければ、やはり設備投資はできないのでは ないでしょうか。 A2-3 既存施設の改修・更新は現在の状況ならじゅうぶんまかな えます。また、収益で費用がまかなえる水準であれば、減価償 却のからくりで新規投資資金も確保できます。 そもそも、既存施設の改修・更新などに備える設備投資資金と しては、2005年度でも66億円の減価償却が消費支出の中に計上 されています。減価償却費自体は既存の施設設備にともなって 必然的に発生するものですが、何かに使われるわけではないの で、実際には現金が66億円新たに蓄積されたのと同じ効果をも ちます。もちろん、このお金を将来の施設設備の改修・更新の ためにとっておくこともできますが、当座は新規の施設設備の 購入に使うことも、投資資金として運用することも可能なので す。 2005年度の施設関係支出111億円のうち、実際には朱雀キャンパ ス建設47億円,小学校建設29億円は新規設備なので、これを控 除すると残りは34億円となり、66億円でもかなりな金額だと言 うことがわかります。現状ベースで考えるならば、減価償却費 を計上するだけで施設維持はできるはずであり、そうではない というのならその根拠が示されなければなりません。 ちなみに166億円も基本金組入が行われているのは,ほとんどが 上記建設支出111億円と守山関係での現物寄付40億円に対応した もので、いわば成り行きで組み入れられたといえます。残りは 建設以外の基本金組入ですが、全体のなかでは相対的に少ない 金額でしかありません。つまり、もともと計画的な利益留保と しての基本金組み入れが行われているかどうかも実は疑わしい のです。 しかも、実は減価償却という会計処理にはからくりがあり、設 備投資額の大きい経営体の場合、収益で費用がまかなえる程度 の収支バランスでさえあれば、新規投資資金が自動的に確保さ れてしまうのです。 前項を前提に説明しましょう。株式会社の場合でも、最終利益 が確保され、株主配当をした後で企業内に資本として留保され る利益剰余金は、資産としてその分の現預金が確保されること が多いのです。 しかし仮に利益が大きく確保できなくとも、収益で費用がまか なえる水準(かつかつ黒字)であれば、新たな投資資金を獲得 できます。それは、これまで投資した建物、機械装置、器具備 品などの減価償却によって獲得できる資金です。 仮に1台5億円の教育用の機械装置5台を新規に購入したとします。 これを5億円の価値の機械装置が5台なので【5+5+5+5+ 5】と表します。この機械装置の耐用年数が5年であり、年間均 等に減価償却が行われると1年目に1台1億円の減価償却で合計5 億円の減価償却費が発生します。この減価償却費は、企業会計 の計算上の費用ではあるけれども、現金支出は伴いません。 確かに購入した時点で25億円を支出していますが、そのぶん25 億円の機械装置を入手していますので、帳簿上は現金が機械装 置に置き換わっただけで差し引きゼロです。紙やインクならた ちまち使ってしまうので、一年単位の計算では現金が消耗品に 置き換わり、さらに使われてなくなってしまうのがそのまま大 学の持っているお金の減少として帳簿上も記録されます。しか し、機械装置は何年も使えるので、毎年少しずつ価値が下がっ ていくと考えて、毎年少しずつ帳簿上お金を減らしていきます。 これが減価償却なのです。帳簿上減らしているだけですから、 その減らした分を手持ち現金から減らしたことにすれば、フリー ハンドに使える現金ができてしまうのです。 したがってこの事例では1年間に5億円の減価償却費相当分の現 金が事業体の内部に留保されます。その5億円で、あらたに5億 円の機械装置を購入すると、2年目は価値4億円の5台と新規に購 入した5億円の合計6台の機械装置を運用できます(【4+4+ 4+4+4+5】と表します)。2年目の6台の機械装置の減価 償却費6億円で、3年目にはさらに1台追加できます。年次ごと にまとめると次のようになります。 1年目 5+5+5+5+5 5台 2年目 4+4+4+4+4+5 6台 3年目 3+3+3+3+3+4+5 7台 あまり1億円 4年目 2+2+2+2+2+3+4+5 8台 あまり3億円 5年目 1+1+1+1+1+2+3+4+5+5 10台 あまり1億円 6年目 1+2+3+4+5+5+5 7台 というように、単純計算ですが、減価償却から得られる資金で 最大2 倍の機械装置を運用することができることがわかります。 もちろん、実際には人員を増やしたり、水光熱費が余分にかか るなどしますが、計算上は、減価償却を利用することによって、 5 台の購入資金でもっと多くの設備に投資することが可能とな ります。 低成長期の企業ではこうした減価償却の内部金融効果が設備の 更新・追加の有力な政策として採用されてきました。したがっ て、学校法人においても、こうした減価償却によって教育設備 の更新・追加が可能となります。とくに学校法人は、人件費と ならんで資金の使途として、建物・設備・機械装置などが大き な比率を占めています。 立命館の2005 年度の減価償却費は、総計65 億58 百万円で、帰 属収入に対して9.5%に相当します。また2005 年度の土地を除く 有形固定資産の増加額は64 億円ですから、2005 年度で見る限 り減価償却費で設備投資増加額をカバーできる金額です。 (1) ==> (06-07-11 Tue) http://ac-net.org/rtm/No/85 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【5】(紹介)"between apu & me" My Absentee Ballot 2006.7.13 http://www.beautiful-people.org/betweenAPUnMe/?p=58 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー APU同窓会に提出した議決書に対する不在投票内容が転載さ れている。 A. 新役員選出の件:反対 B. 2005年度事業報告・決算報告の件:反対 C. 2006年度事業計画・予算案の件 :反対 D. 会則変更の件 :反対 とあり、それぞれに具体的理由を記載していて、APU留学 生のレベルの高さを実感する。Aの反対の理由として、自由 な選挙の原則である、能動的参加の自由と、受動的参加の自 由がともに満されていないことを挙げている。 「能動的参加の自由とは、どの市民(この場合は同窓生)も 自己推薦して候補者になれる、という考えである。APU 同窓会の場合は、役員の指名は秘密裏に行われて、リスト にある候補者がなぜリストにあるのか、その理由を誰も知 らない。 受動的参加の自由とは、全同窓生が役員を選べる、という ことである。しかし、この「選出」では、選挙することは 何もない。出来合いの委員会がすでに結論を出していて、 あなたにできるのは、その結論に賛成するか反対する以外 に何もない。」(編集人の素訳) 立命館の総長選任システムでは能動的参加の自由はないし、 選考委員が誰に投票するか明確にされないまま、選考委員を 選ぶ間接選挙では、受動的参加の自由もあるとは言えない。 立命館の総長選任システムは「自由な選挙」の予測不能性, 制御不能性を恐れてのものと言えるので、当然のことではあ るが。 (編集人) ============================ 編集発行人:辻下徹 Toru Tsujishita ( BKC 教員 ) ** このメールは発行人個人の判断で発信しています。** 連絡先:tjst@rtm.ac-net.org 配信数 3887 [ http://ac-net.org/rtm/No/90 ]