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2002.3.12 参議院予算委員会 議事録抜粋
ムルアカ氏研究奨励金問題

2002.3.16


○小池晃君 ・・・・

最後に、ムルアカさんという鈴木さんの秘書の、私設秘書の問題についてお聞
きをしたいと思います。

鈴木宗男さんの問題というのは、外務省、防衛庁だけじゃない、もう各省にま
たがっているということを私、この問題で実感をいたしたわけです。

鈴木宗男さんの私設秘書であるムウェテ・ムルアカさん。実はこの方には旧科
学技術庁から奨学金が支給されていたと思うんですが、ムルアカさんはいつか
らいつまでこの奨学金を受け、その受給総額というのは一体幾らになるんでしょ
うか。

○政府参考人(山元孝二君) お答えいたします。

旧科学技術庁におきますSTAフェローシップ、この制度に基づきましてムル
アカさんが、ムルアカ氏がフェローをいただいている期間でございますが、平
成十一年の三月三十一日から平成十三年三月三十日までの二十四か月でござい
ます。そして、支出金額でございますが、二年間でございますその間の生活費、
家族手当及び住居手当、二年分総計一千八十三万円が支払われております。

○小池晃君 これまた驚くべきなんですよ。ムルアカさんというのは、これは
受けていた奨学金、今御説明がありましたSTAフェローシップ制度というん
ですね。これは、対象年齢は三十五歳以下じゃないんですか。

○政府参考人(山元孝二君) 先にSTAフェローシップ制度の趣旨を一言申
し上げさせていただきますと、本件は、若手外国人研究者に我が国で研究活動
を行う機会を提供しようということで、昭和六十三年度から続けられている制
度でございます。

本件につきましては、旧科学技術庁所管の特殊法人でございます科学技術振興
事業団、ここにおいて実施されているものでございます。

 この科学技術振興事業団におきます資格要件の中で、年齢上の制限は、原則
として年齢は三十五歳以下であることということになってございます。

○小池晃君 これ、ムルアカ氏は受給当時、開始当時、三十八歳なんです。そ
もそも資格に疑問があるわけです。これは例外もいるそうですから、このこと
については余り突っ込まないようにしましょう。

でも、更に重大なのは、当時、ムルアカさんは何をやっていたか。これ、九九
年からでしょう。九八年十二月二日の朝日新聞、もうしっかり紹介されていま
すよ。「鈴木宗男官房副長官の秘書、ジョン・ムウェテ・ムルアカさん」、
「二〇九センチの長身を原色のスーツでかため、国会内を走り回っている。」
と、新聞でもう堂々と公開されている。テレビにも出演している。もうだれか
ら見ても、これ、鈴木宗男さんの秘書だとしてもう既に有名な方であります。
その方に二年間で総額一千八十三万円の奨学金、今説明がありました。この項
目を見ると、往復交通費、生活費、家族手当、住居手当。

私、こんなふうに内閣官房副長官の私設秘書としてもうだれでも知っているよ
うな、新聞にも出るような、秘書といったってみんなそんな新聞に出たりしな
いんです、もう有名な秘書だったわけです。そういう人に内閣官房副長官の、
文部科学大臣にお聞きしたいんですが、内閣官房副長官の私設秘書に対して奨
学金が出されていた。私、こんなことが許されるのかと、お伺いしたい。

○国務大臣(遠山敦子君) このフェローシップ制度の目的につきましては先
ほど局長が御説明したとおりでございますけれども、私、また調べてみました
ところ、科学技術振興事業団によりますと、ムルアカ氏は肺内の粉じんの測定
方法に関する研究というのを長年行ってきたそうでございます。これは、コン
ゴにおいて鉱山の労働者の健康に資するためということでございまして、そし
て、このフェローシップを出しますには受入れ機関がしっかりしていないとい
けないということで、それを放射線医学総合研究所が引き受けるということで、
そのことについての確認を行い、その上でJSTに対して平成十一年二月にS
TAフェローシップの申請がなされたと聞いております。

STAの方では、私設秘書としてのムルアカ氏ではなくて、研究者としてのム
ルアカ氏の内容について審査をしたというふうに聞いております。

○小池晃君 あのね、どんなに研究していたか知りませんよ、優秀な研究者か
知りませんよ。それはそれでいいと思う。秘書なんですから、ムルアカさんが
鈴木さんの秘書だということは周知の事実だったんですから。私、こんなこと
で、研究やっていたからですということで、とてもこんなの正当化できるもの
じゃないというふうに思いますよ。

私、この奨学金というのは、言ってみれば鈴木宗男さんの私設秘書の給与を、
これはSTAフェローシップの原資は国の一般財源から、国の税金から出てい
るわけですから、これ、国が税金で鈴木宗男さんの私設秘書の、総理、ちょっ
と聞いていてくださいね。これ、鈴木宗男さんの私設秘書の給与がこれは言っ
てみれば事実上国の税金から出ていたということになるじゃないですか。これ
は私、重大な問題だと思う。

総理、この支出は異常だと、この給与、奨学金を出したということは、私、異
常なことだと思うんですが、総理いかがですか。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) これは、研究者として授与資格がある、だ
からこのフェローシップ受けていたというんだったら問題ない。しかし、私設
秘書だから受けていたというんだったら問題ある。しかし、研究者として優秀
だというんだったらば、これは私は問題ないと思うんですけどね。

○小池晃君 驚くべきです。私は、これは異常だと総理は言うと思っていまし
た。これはどう考えたって、それはもちろん研究者であるかもしれない、でも、
それは申請するときに秘書ですと言って申請するわけないじゃないですか。研
究者として申請しているわけです。でも、どう考えたって、この方に国の税金
から往復交通費、生活費、家族手当、住居手当に当たる一千八十三万円を支出
する理由、私はないと。だって私設秘書なんですから。何かだれも知らない、
ひっそりとやっている私設秘書だったら分かります。もうテレビに出たり新聞
に出たりしている、そういう人に対して出した。私は異常だと思いますが、い
かがですか。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) いや、私は今言っているでしょう、研究者
として優秀だったらばこれは問題ない、しかし、私設秘書だからという理由で
やったならばこれは問題だと。事情をよく調べてみなきゃ分かんないじゃない
ですか。

○小池晃君 すり替えですよ、すり替えています、すり替えていますよ。私は、
これ、私設秘書だから出したなんて、そんなこと言っていない。研究者として
出したのかもしれない、でも、事実上だれが見たって私設秘書とはっきりして
いる人に出したのは問題ではないかというふうに聞いているんですから、はっ
きり答えてください。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) それはどういう資格で出すかというのは、
文部科学省よく調べてください。

○小池晃君 私、こういうことに対してもきっぱり物を言えない。もう小泉さ
んというのは、自民党政治変えるんだと、正しいことは正しいんだと、間違っ
ていることは間違っているんだと言う人かと思ったけれども、こんなことまで
間違っていると言えない。もうあなたの言う改革がでたらめだということ、私
よく分かりましたよ。

私、今度の問題ではっきりしたのは、汚染されていたのは外務省だけではない
と、もう霞が関全体が宗男ウイルスに汚染されていたんだということが私ははっ
きりしたというふうに思います。

この問題について徹底的に国会で究明する、これ国会の責務だということを申
し上げて、私の質問を終わります。

○委員長(真鍋賢二君) 以上で小池晃君の質疑は終了いたしました。(拍手)