国立大学独立行政法人化の諸問題国会情報 visits since 2002.4.26
第154回国会 文教科学委員会 第5号

平成十四年四月二日(火曜日)


○大仁田厚君 おはようございます。どうも。

 まず初めに、大学のあれを質問する前にお伺いしたいんですが、あいさつというものがありまして、僕みたいに声が大きいと人間が引いてしまうんですけれども、僕は思うんですけれども、逆にあいさつは人間の根本的な基本じゃないかなと僕は思っております。

 この国会に来まして、ほとんどの人に僕はあいさつをするんですが、見ていないのか、分かっているのか分からないのか分かりませんが、あいさつをしない人がいます。大臣の中でいまだに、五回目の前であいさつをして、しない大臣がいます。別にその大臣が、僕は、偉いのか偉くないのか、人間的なもの、根本的にあいさつをしない人が、あいさつのできない人が、返せない人がトップに立つということは、僕ははっきり言って何となく嫌な思いを感じます。

 人間ってやっぱり根本じゃないでしょうか。僕は思うんですが、何か、何かそういった部分で先輩後輩がなくなってきた、親と子供が何かそういった信頼関係がなくなってきた。最初のあいさつ、礼に始まり礼に終わるという、何か、この国の善きところが何か欠落しているような気がします。

 全然最初の質問と全く違うんですが、本当の質問に入らせていただきます。おはようございますは言いましたね。どうも失礼しました。

 本日は、国立学校設置法の一部を改正する法律案に関連しまして、昨年六月、遠山大臣が発表された大学(国立大学)の構造改革についての三本柱の一つ、国立大学の再編・統合を中心に、幾つかの質問をさせていただこうと思っております。

 まず初めに、大学(国立大学)の構造改革についてが発表された経緯をお伺いいたします。

 聖域なき構造改革を掲げる小泉政権の下で、大学の改革にも力を入れ始めていた経済産業省から、既に産学連携の強化などを盛り込んだいわゆる平沼プランを示されていました。それを受ける形で、これまで国立大学への配慮を見せていた文部科学省がプレゼンスを保つために方向を急変させたという意見があります。国立大学の法人化については以前から議論がなされていたと記憶しておりますが、再編・統合についてはにわかに浮上してきた感を否めません。

 ここで、遠山大臣にお伺いします。文部科学省において再編・統合について具体的な議論が行われたようになった時期と、昨年六月に大学(国立大学)の構造改革についてを大臣が発表されるに至った経緯をお伺いいたします。

○国務大臣(遠山敦子君) まず、あいさつが大事だということは私も大賛成でございまして、このことにつきましては学習指導要領の中にも、「気持ちのよいあいさつ、言葉遣い、動作などに心掛けて、明るく接する。」、もうきちっと書いてございます。どうもそれの実行が余り行き渡っていないようでございますが。

 今のお尋ねの件でございますけれども、昨年、国立大学を中心とする大学の構造改革についての基本方針を出したわけでございますが、これは、私は、二十一世紀に日本が人材大国、科学技術創造立国を目指している中で大学が果たす役割というのは極めて重要なものであるということを大前提にいたしまして、日本の大学が一層活力に富んで国際競争力のあるものになるように、これまでの大学改革の積み重ねも踏まえた上で出した基本方針でございます。その中身の中に国立大学の再編・統合も入っておりますけれども、その三つの施策を明瞭にして大学改革を加速するきっかけにもしていただきたいということで打ち出したものでございますが、今の御質問の点で幾つか説明をしておいた方がいいなと思うことがございます。

 それは、確かにこの方針は、経済財政諮問会議におきまして議論が進んでいて、「今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針」、いわゆる骨太の方針の検討というプロセスの中で明らかにしたということは確かでございますが、それは、国立大学の改革の方向について責任ある所管庁といたしまして考え方を適切に反映したいというために策定したものでございます。

 平沼プランというお話が出ましたけれども、平沼プランの方は、産学官連携についての経済産業省の考え方を明示されたプランでございました。

 産学官連携に関しましては、私どもとしましては、大学を起点とする日本の経済社会の活性化についてというペーパーを出しまして、それが言わば産学官連携に関する文部科学省のプランと言えると思います。平沼プランに対応するのはそのプランでございます。したがいまして、私の方で今御議論いただいております構造改革、大学の構造改革の基本方針につきましては、平沼プランに対応するものとは全く違います。それが第一点でございます。

 大学の構造改革の基本方針のうち、国立大学の再編・統合を打ち出しましたのは、それぞれの大学・学部の枠にとらわれないで、限られた資源の有効活用を図って、将来にわたっての大学における教育研究の発展あるいは教育研究基盤の強化を図る必要があるとの認識に基づくものでございます。そして、この再編・統合につきましては、これまで国立大学の中でも、大学の法人化という趨勢を見据えながら、いろんな地域で検討が行われてまいったところでございます。国立大学関係者の間では既に数年前からそういうことについての重要性の認識がなされておりまして、例えば今回の山梨大学と山梨医科大学の場合には、平成十一年に両大学で検討が開始されて、昨年、統合に合意がなされたものでございます。

 したがいまして、突如、私どもが経済財政諮問会議の骨太の方針との関連で突如打ち出したというものではございませんで、過去の大学改革の経緯、そしてそれぞれの地域で行われております議論もバックにしながら、しかし本来の目的である日本の大学を足腰の強い優れたものにしていくということの一つのきっかけとして、より明示的に方策としてうたったものでございます。そのことを御理解いただければ有り難いと思います。

○大仁田厚君 僕は余り、こうやって読みながら質問するのが余り好きではありません。はっきり言ってこの文章を、人間って不思議なもので、独自性があると思うんですが、今回はあえてこういうのにチャレンジしてみて、挑戦しようと思っています。

 次に、再編・統合について具体的なことをお聞きしたいと思います。

 これまで、文部科学省の細かい規則、規制に縛られて学科一つ機動的に作ることができなかったことや、強い権限を持ち過ぎた教授会、そして年ごとに使い切る硬直した予算、あるいは情報化、グローバル化への対応が遅れたことなど、私大に比べて競争意識が低いと言わざるを得ない国立大学にとっては、この改革が各大学に競争原理をもたらし、現段階での問題点や将来の展望を検証する機会を与えることになったのは事実であります。その点では有意義な改革プランということが言えます。反面、統合を検証する大学同士の理念や利害をめぐる対立も十分に考えられ、新しい大学をめぐる意識統一までには紆余曲折も予想される中、かなりの数の大学で二〇〇四年の独立法人化を視野に入れての再編・統合を前向きに検討しているということを聞きます。

 ここで、二つ目の質問をいたします。国立大学の再編・統合について、現状を詳しく御説明ください。

○政府参考人(工藤智規君) 国立の再編・統合は、再編プラス統合でございまして、必ずしも統合をすべて前提にしているものではございませんで、学部あるいは学科段階での再調整でございますとかも含めたそれぞれの大学のパワーアップのための御検討をお願いしているところでございます。

 これまで、実際の例としまして、今回御検討いただいてございます医療技術短期大学部の廃止、転換のように、同じ大学の中ではございますけれども医学部の中に言わば再編・統合したという例もあるわけでございますが、このたび、昨年の六月以降各大学で一層検討が加速しているわけでございますけれども、その具体的な状況を申し上げますと、十四年度に統合、再編・統合を予定してございますのは、今回、法案で御審議いただいてございます筑波地区の筑波大学と図書館情報大学、それから山梨県内の山梨大学と山梨医科大学の二組でお願いしてございます。それから、来年度、平成十五年度の統合に合意して更に細部の詰めを行っておりますのが、例えば九州大学と九州芸術工科大学、あるいは神戸大学と神戸商船大学など、七組十四大学がございます。そのほか、前向きに協議を進めておりますのが、新聞等でも報じられましたが、例えば群馬大学と埼玉大学など七組十五大学がカウントされるほかに、他の大学でもいろんな検討が行われているところでございます。

 これは、今、委員の方から御指摘がありましたように、国立大学の法人化と同時ということでは必ずしもございませんで、準備が整い、成熟度を見ながら、早いものはどんどんやらせていただき、場合によってはその法人化後に持ち越すこともあるかもしれませんけれども、法人化は法人化として、国立大学の組織編成の活性化のために、できるだけ早い機会に御審議をお願いして立ち上げたいと思ってございますけれども、再編・統合については、各大学等における検討状況を見ながら、適切に対応を図ってまいりたいと思っております。

○大仁田厚君 どうもありがとうございます。

 再編・統合の合意が成立したケースは、単科大学と総合大学の組合せ、特に医科大学と総合大学の組合せが目立ち、既に医学部と工学部がそのノウハウを持ち寄ってリハビリ機器を開発する計画も示されています。また、教育学部においては、少子化による教員採用の減少で定員が百人以下というところも多いわけですが、重複部分のリストラが避けられない教育養成系の統合は、学内も地域も含めた様々な抵抗が予想される分だけ逆に統合の意味が激しく問われることになるはずです。自然科学の学部では、統合による研究者の増員や設備の充実で共同研究が活性化し、新しい成果に期待を持つことができます。一方で、リストラの問題や各大学の独自性が失われたり、学長を中心とする執行部の思惑と研究者、教員の考えにずれが出ていることも予測されます。

 以上のように、再編・統合が単科大学にもたらす影響は大変大きいということが言えるわけですが、ここで、お伺いします。

 単科大学と総合大学の統合の組合せが多い現状をどのようにお考えですか。また、今後も結果的にこの組合せが増えていくことになると思いますが、その点に関しての所感をお聞かせください。

○大臣政務官(池坊保子君) このたびの国立大学の再編・統合は、二十一世紀にふさわしい大学の在り方を検討したときに、あるいはまたそれぞれの大学の今後の発展を考えたときに、大学・学部の枠にとらわれず、より広い視野に立って教育や研究の発展、基盤強化を図る必要があるとの認識に基づいて行われたものでございます。

 今おっしゃいますように、学生や地域にとってサービスが希薄になっては何の意味もございませんから、学生たちにとっては教育研究体制の充実強化が図られているか、あるいは地域においては地域貢献、社会貢献機能の強化、また経営においては経営基盤の強化などにおいてどのようなメリットがあるかということは大変重要だと思っておりますから、そのような検討が行われながら今日を迎えております。

 例えば、今、工藤高等局長からの答弁とちょっと重複いたしますけれども、単科大学についても、分野の特色や各大学の特徴等に応じて実情は様々に異なっていくと思っております。ただいま御審議をお願いいたしておりますこの山梨医科大学を始め、統合についての合意の進展が見られる医科大学のように、学際領域への研究の展開、新分野の開拓、教養教育の充実などメリットが大きいということが判断されましたものは統合されることがございます。ですけれども、すべてのものが統合されるわけではございません。引き続き、単科大学として、それぞれもうこの大学はここがすばらしいのだというものを持っております。より個性を生かした、それを深めていきたいという大学があっても当然いいかと思っておりますし、そういう選択も考えておりますので、私たち文部科学省は、一律に統合がいいというふうにし、それをすべて推し進めていくわけではございません。

 現大学で確かに統合の合意に至っておりますものは、医科大学と地元の国立大学との統合というのが多く見られますけれども、これをすべてモデルケースとしているわけではございません。これからも各大学における様々な検討がされ、それを受けましてここで御審議いただいたらいいのではないかというふうに思っております。あくまでも統合が必要なもの、あるいは単科大学としてそれぞれ研究を深め、これこそがここの大学のキャッチフレーズだというような研究分野のものがあっていいと考えております。

○大仁田厚君 ありがとうございます。

 立ってしゃべらなくてもいいんですが、本当は座った方が読みやすいし、いや、本当です。位置的に読みやすいし、こう立って読むと物すごく字が読みにくくて、目線をずっと下にしながら暗く話している自分がだんだん嫌になってくるんですけれども、ただ、僕は文教科学委員会にいる限り立って質問をしようと思っています。これはなぜかといいますと、何か自分の基本をそこに、基本というか基本理念をちゃんとしていないと、何となく自分の中であっちに行ったりこっちに行ったりしてしまう自分がいるものですから。

 時間もないようですので質問に変えさせていただきますが、この再編・統合は単科大学の数減らしという声もありますけれども、単科大学は、大規模大学と違い教員の人数も少ないために、一人一人への負担が大きくなっているなどの短所はありますが、その一方で、小さな大学という機動力を生かし、個性を発揮しやすい長所もあります。これまで単科大学は長所をフルに活用しながら教育研究の高度化を図ってきたわけですが、再編・統合により単科大学の数が大幅に削減されることが心配されます。

 そこで、お伺いします。

 単科大学のこれまでの位置付けと将来の役割について、文部科学省の見解をお聞かせください。

○副大臣(岸田文雄君) 国立の単科大学につきましては種々のものがございます。そして、これまで、医科大学のない県を解消するとか教員養成機能を充実させるとか、あるいは地域産業界に貢献するとか、様々な重要な役割を果たしてきたと、まずこの単科大学については認識をしております。

 そして、今回の国立大学の再編・統合は、先ほど来、大臣、大臣政務官からもお話ししておりますように、大学・学部の枠にとらわれず基盤強化を図る必要があるという認識に基づいているものであります。

 ですから、再編・統合をする際には、どのようなメリットがあるかということ、教育研究体制の充実強化ですとかあるいは地域貢献、社会貢献の機能強化ですとか経営基盤強化ですとか、こうした様々などのようなメリットがあるかということが重要であります。

 ですから、これは単に数減らし、数合わせであってはならないわけでありまして、単科大学におきましても、今言いましたようなどのようなメリットがあるかという観点の中で、引き続きまして、特定分野を深めていきたいとかその特色を出していきたいという判断をした場合は単科大学として引き続きまして存続するという選択肢はしっかりと確保されなければいけないというふうに思っています。

 個性と特色ある大学づくりという中にあって単科大学がどのような選択をするのか、このメリットという面でしっかりと御判断をいただきたいというふうに考えております。

○大仁田厚君 ありがとうございます、どうも。

 ちょっと時間もないことで、一つだけちょっと飛ばさせていただきたいんですけれども、どうしても言わなきゃいけない事項がありまして。

 遠山大臣にお聞きするところの時間がありますかね。まだありますね。一応飛ばさせていただきます。なぜかと申しますと、どうしてもこれだけは言いたい重要事項がありまして、質問以外のことでちょっとどうしても言いたいことがありまして、これ、一応時間が余りましたらまた言います。

 遠山大臣は、この改革の目的として、国立大学に、活力に富み国際競争力のある大学にすることを挙げておられますが、最も重視する必要がある学生や地域にとってのメリットが余り見えてきません。統合を検討している各大学は、統合後の新大学が何を目指すか、学生や社会にとってどんなプラスがあるのかということを明確に示す必要があることはもちろん、文部科学省自身も各大学に再編・統合への取組を求めるだけでなく、大学進学率五割に迫る時代にふさわしい国立、私立を含めた二十一世紀の高等教育のグランドデザインを示す必要があるのではないでしょうか。

 そこで、大臣にお伺いします。

 再編・統合による学生や地域にとってのメリットをどのようにお考えですか。

○国務大臣(遠山敦子君) 再編・統合の目的は、先ほど来何度も出ておりますように、それぞれの国立大学の個性と特色を生かした教育研究の充実、あるいは社会貢献の拡大といったようなことでございまして、それがもちろん学生に対するメリット、地元に対するメリットでなければ統合・再編の意味はないわけでございます。

 改めての御質問でございますので具体的に申しますと、学生にとってのメリットといたしましては、例えば、従来の学部の枠を超えた履修ができるようになって教養教育のカリキュラムが豊富になっていく、あるいは高度化していくということが考えられます。つまり、二つの大学が再編されて統合されれば教授陣の数も多くなり、そういうカリキュラムの豊富な中で選択が可能になっていくという、これは大きなメリットの一つだと思います。

 それからもう一つは、違った分野の教授たちが構成する研究の条件が整うわけでございまして、学問分野の拡大でありますとか、あるいは新分野の開拓によって学生の選択幅がこれについても拡大するわけでございます。さらには、学生にとって利用可能なキャンパスも拡大するわけでございます。

 その意味で、学生にとってのメリットは幾つか挙げられると思うわけでございますが、加えて、地域にとってのメリットといたしましては、そういうパワーアップした大学になっていくということによって、大学を知的な文化拠点としている地域にとっての発展の契機になると思うわけでございますし、また、地域を支える人材養成機能の強化にもなりますし、また、新たな再編・統合後の大学の活躍によって、特に社会貢献の点が重要だと考えますが、それらによって地域の産業界との連携協力が推進されるというふうに考えているところでございます。

 二つの大学が、複数の大学が統合され、再編されるという合意に達するには、そういったメリットをしっかりと実現するようなものでなくてはならないと思っているわけでして、そういうメリットを実現していくための統合・再編であるということは、その当該大学の関係者のみならず、私ども、十分に注意しながら、ともに共同作業でこの大きな仕事を実現させていこうとしているところでございます。

○大仁田厚君 この間、皆さんもテレビを見られたと思うんですけれども、テレビの中で、八十五、六歳の方ですかね、おばあちゃんが小学校五年生に通っていらっしゃったんですかね。それを見たときに、それで、僕も昨年、二年前まで高校生だったんですけれども、その隣の国立というか公立の、都立の高校に八十何歳のおばあちゃんが通っていたという話を聞いたんですけれども。不思議なことに、最初は物すごく違和感で、子供たちが物すごい違和感を感じたらしいんですけれども、そのおばあちゃんが物すごく勉強に集中して一生懸命やる姿をどんどんどんどん生徒たちが理解していき、どんどんどんどんその教室が活性化していって、どんどんどんどんその子供たちが、今までうるさかった子供たちがだんだんだんだん勉強し出したということを聞いたんですけれども。何かそういったものを見ていると、何か大学の範囲というのも、どんどんどんどんいろんな人たちを受け入れる、いろんな分野の人たちを受け入れるものでなくてはならないなと僕は考えています。私自身、余り勉強が好きな方じゃなかったものですから、今、正に今この年で明治大学に通っているんですけれども、私立大学ですね、明治大学というと私立大学です。

 これまで私立大学の位置付けは大変何か不明確なものだったと思うんです。そして、国立大学の再編・統合は、教育研究の高度化や国際的に通用する大学づくり、そしてまた、国の行政改革の一環の観点から進められてきました。しかし、再編・統合は、国立大学の問題にとどまらず、私大を含め、我が国の高等教育の将来設計をどのような理念で推進していくかについても明確にする必要があることを浮き彫りにしているのではないでしょうか。

 ここで質問します。再編・統合による私大への影響と、今後の私大の果たす役割についての所感をお聞かせください。

○副大臣(岸田文雄君) 今、先生御指摘のように、我が国の高等教育というもの、個性ある多様な展開が求められているということ、御指摘のとおりだというふうに思います。

 その中にありまして、私立大学というもの、その建学の精神に基づく独自の教育研究活動を行う場所として大変重要な役割を担っていくものというふうに考えております。

 私立大学におきましても、こうした時代の要請を受けて、積極的に個性的で魅力的な大学経営を展開していただければというふうに思っております。

 そして、一方、今進められております国立大学の再編・統合でありますが、先ほど来お話をしておりますように、国立大学というものが活性化していくということを目指しているわけでありますが、こうした国立大学の再編・統合等を通じて国立大学が活性化していく、そのことによって私立大学もしっかりと刺激を受けて活性化していくというのが望ましい姿だというふうに思っております。

 国立大学と私立大学、もちろん切磋琢磨する場合もあるでありましょうし、また連携協力するという場面もあるんでありましょう。そうした様々な活動を通じましてお互いに刺激を受け合い、そして我が国の高等教育全体が活性化するというのが大きな流れであってほしいというふうに思っております。

 私立大学と、そして今進められております国立大学の再編・統合を始めとする国立大学の構造改革の動き、こうした形で相まって日本の国の高等教育の活性化につながるということを期待して、努力していきたいというふうに思っています。

○大仁田厚君 ありがとうございます。

 本当に思うんですけれども、ちょっとフリートークに入らせていただきますけれども、ちょうど時間もばっちりありますし、二十三分でちゃんと終わるようにいたしますので。

 何ですか、僕思うんですけれども、確かに景気が悪いし、雇用問題も直面していますので、僕たちはなぜこうやって議論をしているかというと、この教育という問題は人間の根本だと思うんです。この文教科学から一人一人人間がパワーを持たなければ、本当の改革には僕はならないと思うんです。確かに目先の景気回復や雇用を推進したとしても、本当に一人一人の人間がパワーを持ち、力をよみがえらせ、そうしなければ本当に国が、国が本当の力を構築できたかというと、僕は疑問視します。

 だから、僕思うんですけれども、この議論が、この議論が大学の内側から何か出たものではないというようなことが一番の問題点だと思うんです。何か腹の底からよみがえるパワーというのがあるじゃないですか。疑問点とかなんとか、そういったものがわき出てこないと本当の解決にはならないような気がするんです。

 再編・統合は、新分野の開発、教育のレベルアップにつながらない数合わせになっては全く意味がありません。再編・統合が単なるキャンパスのタコ足化を招くような結果にならないように、各大学の連携を深めることを先行させ、その結果を十分に吟味した上で再編・統合を図っていくべきではないでしょうか。

 時間が余りましたから。

 先週の金曜日なんです。先週の金曜日、会館に奨学金を受ける学生が訪ねてきまして、私、残念ながらいなかったんですけれども、彼らは無利子の奨学金が減少し学びたくても学べないということを僕に訴えたんです。

 確かに不景気です。それによって無利子の奨学金が減少しているということも、現状否めません。しかし、だからといって、学びたいという意思を持っている人たちに対して、この国が何か手を差し伸べてやるということは僕必要だと思うんです。何か本当に強い意思を持ってやっている人たちが、この日本の将来を構築していく人たちなんじゃないでしょうか。そんな若者たちの芽を摘むことなく、愛情を持って育てていくことが我々に課せられた義務だと僕は思います。

 いつもは時間が過ぎていくんですが、こうやってちゃんとしたペーパーを作っていると時間が余ります。そして、自分でこのペーパーをついつい見てしまう自分がいます。いつの日か、いつの日か、思うんです。自分の中で、本当に自分の声にして自分から、本当に自分の腹の底から出る質問を本当にしたいと思っています。人が作ってくれたものじゃなく、秘書が作ってくれたものじゃなく。だってそうじゃないですか。

 大臣、聞いてください。僕思うんです。今、正に先生がいます。確かに、この中で難しい言葉を使い、難しい言葉を使い、あっ、あの人は利口だなと思わせるのというのは、ある程度の技術があればできます。いや、本当です。だけれども、何が必要かというと、今、教師の人たちに何が求められているかと言えば、はっきり言って生徒が分かり、そしてまた把握して、それを返してくるまでやるのが教師の務めじゃないでしょうか。僕思うんです。

 今、大臣見たことあります。一番この日本の中で、ニュースの中で一番分かりやすいのはNHKの「週刊こどもニュース」です。その次に分かりやすいのは「ニュースステーション」です。この間、昨日新番組でNHKの「ニュース10」というのが始まりましたけれども、また元に戻っちゃいました。余り面白くありませんでした。──はい、そうですね。済みません。いやいや本当に。

 あと一分ありますから。有意義に時間を使わせていただきます。

 それで、もう最後なんですけれども、はっきり言って、今大学ははっきり言ってどんどんどんどん、僕も大学に通っていますけれども、はっきり言って、行って出るだけ。授業に参加するというよりもうまく、そういったマニュアルがありまして、三千円で買うと、いかに単位を簡単に取れるか。そして入る、入るのは難しくて出るのは易しい、そういうことになっております。

 それで本当にいいんでしょうか。この日本の将来を考えたときに、将来を考えたときに、本当に力強い、そしてまた自分たちで思いのたけを世界にぶつけたり、いろんな人にぶつけるような人材を育成しなければ、この日本は多分このまま行くと滅びてしまいます。その危機感は全先生がお持ちだと僕は思っております。

 モラルといいます。人間といいます。人間には最低限のモラルがあり、守らなきゃいけないものまで欠落している現代、僕たちがやらなきゃいけないことは、ある種強引にと言ったら駄目ですが、本当に考えなきゃいけないものは、愛情のある先生たちを育て、そしてまたその愛情が、先生たちの愛情が分かる生徒たちが今後育っていくことを私は切に願います。

 努力に勝る天才なし。努力した者が、努力した者が本当に、本当に何かを得られる社会を作らなければだれも頑張らないと私は信じております。

 今日はありがとうございました。どうも失礼いたします。