==> 北大関係文書目次
受取日時:Mon, 5 Feb 2001 20:22:20 +0900
発信者:渡辺暉夫
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Subject: Re: ポプラ並木を含む学内の大樹伐採への反対のお願い

小野先生
発信:渡辺暉夫

反対のご意見伺いました.
問題は,倒木による事故があったらどうなるのでしょうか,ということだと思います.
何年か前に理学部の南側ローンの古木が半分に折れました.幸い被災者はなかった.
これは偶然です.

事故は危険性がある以上未然に防がねばなりません.

>たとえば、空洞化すればすぐにも倒れる危険性があると結論されていますが、同じ 「時報」に示されてい
>るように、構内でここ数年、多くの倒木があったにもかかわらず、それらの木々は 倒れなかったわけで、
>他の木が倒れたからこの木も倒れる、と結論するのは早急でしょう。

ーーこう結論される以前に「危険木との判断基準を明確にせよ」という要求が良いの ではないでしょうか?

>3:「エコキャンパス」とは、たんに木だけではなく、北大キャンパスに生きるすべての生きものが、生
>き続けられるキャンパスということでなくてはなりません。すでにこれまで、北大の研究者自身による生
>態学的研究が明らかにしたように、アカゲラのようなキツツキは、枯損木を重要なハビタット(すみか)
>としており、キャンパスから枯損木がなくなれば、アカゲラや、またそれがあけた穴に依存するその他の
>野鳥もキャンパスからは姿を消すことは明らかです。これまでの研究によって、北大キャンパスが札幌市
>内におけるアカゲラの数少ない重要な生息地であることがわかっており、ここが失われることは、札幌市
>全体からみても大きな損失となります。キャンパス内の大樹、枯損木の保全が重要な理由はそこにもあり
>ます。「エコキャンパス」を目指すならば、そのような視点にたって、倒れる危険のある老木・大樹をど
>う保全していくかを検討しなければならないはずです。このたびの大学当局の決定にいたる過程で、どの
>ような検討がなされたのか、具体的にお示しいただきたいと存じます。

ーーー貴重なご意見かと思いますが,あの並木が人と車の通りの多いところに
あることを考えれば,「倒れる危険」を重く見るべきではありませんか?

小野先生の言われる「大木を弱らせてきた要因の一つは、人間による踏みつけ
だけでなく、頻繁な車の通行、根元までしきつめられた敷石・アスファルトに
あると考えます。」は理解できます. 
この点に関連して,既に公表されているキャンパス・マスター・プランに対し
て小野先生はどのようなご意見をお持ちか,この点をハッキリさせた方が前向
きな議論が出来るかと思います.

Teruo Watanabe
Division of Earth & Planetary Sciences
Graduate School of Science,
Hokkaido University
Sapporo, Japan
TEL  81-11-706-5302
FAX  81-11-736-3290