==> 国立大学独立行政法人化に抗して
1999年11月10日 国立大学構成員の皆さまへ 国立大学協会の総会が来週11月17日・18日に開かれます。各地の学長会 議での文部省による説明が終わり、それを踏まえて国大協としての態度を決め ることが予想されますので、この総会は独立行政法人化問題の大きな分岐点に なります。この開催前に、国立大学からの種々の意見表明は重要な意義を持つ と思い、辻下(北海道大学)から個人的に以下の提案をしたいと思います。お 急ぎの方は、*** からお読みください。 文部省は、各地の学長会議で説明したように、通則法の枠内で独立行政法人化 の案を作る予定です。しかし、特例措置で通則法をどのように繕っても、文部 科学省と総務省による強い多重統制、学内における官僚の常駐、日常化する廃 校の脅威、等は変わらず、独立行政法人大学は私立大学の人も呆れるほど粗悪 な法人組織であることには変わりません。しかも、9月に文部省が示した対症 療法的な特例措置ですら、実現できるかどうかは全く保証できないことを文部 省自身が各地の学長会議で念を押しています。 独立行政法人化が良いわけはないが不可避だ、あるいは、世の中の流れに逆ら えない、あるいは独立行政法人化は無茶な話だが、それを逆手に取って大学は 活性化できるのではないか、等、色々な考えがあるとは思いますが、どれも独 立行政法人化を誤解していると思われます。極端に言いますと、「自分は法人 化は大歓迎、教育研究での競争も賛成、大学で効率中心主義も賛成、活発でな い部局を潰すのにも賛成」という人でも、独立行政法人化だけは反対しなけれ ばならないということに気づいて頂きたいと思います。これは、敵も味方も関 係なくすべてを流し去る不気味な洪水でしかないのです。 この危機を回避するには、1月に文部省案の大枠が出るのを待っていては遅す ぎます。1月以降、文部省が政府と折衝する過程でその細部を埋めるために必 要となる無数の問いが国立大学に発せられるようになるでしょう。独立行政法 人化の渦中にある通産省工業技術院地質調査所の浦辺氏、藤本氏からの報告と 国立大学へのメッセージ http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh/99b04-urabe.html http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh/99b04-fujimoto.html に警告されているように、私たちはその問いの濁流の中を必死に泳ぎ、着いた 岸に這い上がってみると、そこは夢のかけらも残っていない独立行政法人大学 であった、という経緯を辿ることは必至です。 冷静に考え選択することができる時間はほとんど残されていません。1月では 遅すぎるのです。 *** 名古屋大学では「独立行政法人化に反対する共同声明の会」が9月28日に結 成され共同声明案を作り、来週の国大協開催前にマスコミ等を通じて広く国民 に大学人の意思を表明するため、一昨日8日(月曜日)に全学の3000名に 共同声明案を配り、共同声明連名賛同者を募っています。 (http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh/99b08-nagoya-u.html) 名古屋大学の共同声明は、長い時間をかけて準備されたもので、内容も格調も 全国立大学の共同声明としてもふさわしく、名古屋大学の国大協開催前のマス コミ発表は全国立大学にとって極めて重要な意義を持つものです。 --提案------------------------------------------------------- そこで、この共同声明への賛同者を各大学で何らかの形で緊急に募り、その数 を名古屋大学の「独立行政法人化に反対する共同声明の会」に通知することに より応援することを提案したいと思います。 ------------------------------------------------------------ これは、各大学で進行中の署名や声明と平行して実施できることと思われます。 北大では全学投票準備会設立の呼びかけと平行して名古屋大学共同声明への賛同者 を緊急に募っております。 ( http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh/99b10-hu.html ) 名古屋大学では学内の集計でお忙しいと思いますので、大学名と賛同者数だけ を15日月曜日の午前中まで以下にご連絡ください。 ------------------------------------------------------------ ■郵便宛先 名古屋大学 工学研究科 原子核工学専攻 玉置 昌義 様 (独立行政法人化に反対する共同声明の会・事務局長) ■mail-address m-tamaki@mail.nucl.nagoya-u.ac.jp ■ FAX 052−789−6697 ------------------------------------------------------------ なお、賛同を個人的に表明したいという方は、私の方で集計しますので、メールで tujisita@math.sci.hokudai.ac.jp 宛に、Subject 欄に, nagoya-xxxxx (xxxx は御所属の大学のdomain name のac.jp を除いた部分)と記入し (e.g. nagoya-osaka-u, nagoya-hokudai) 本文に大学と部局名などを漢字でお願いします。 11月13日土曜日迄にお送りください。 辻下 徹 北海道大学 理学研究科 数学専攻 011-706-3823 tujisita@math.sci.hokudai.ac.jp http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/tjst