自衛隊のイラク派遣を打ちきるよう求めます

イラク意見広告の会

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2004-11-22 17:57:22.....転載・転送可
国際社会における「名誉」とは(****/東京・関東学院大学教授)

 小泉首相は、昨年12月、憲法前文をつまみ食いして紹介し、自衛隊派遣の根拠にした。
 「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」という箇所だけである。
 しかし、その前文には、直前にこう書かれている。
 「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の校正と信義に信頼して、我らの生存を保持しようと決意した。我らは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と辺境を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」
 首相の勝手な憲法引用は、国民を欺き、併せて憲法改悪を進めようとするものであり、許すわけにはいかない。
 憲法前文が言う「国家の名誉」は、首相が言うように、米国に盲目的に従い、無辜の人々を殺戮し、家を奪い、生活と歴史を破壊することに手を貸すことではない。
 そして、自国民の若い命を、米国へのお追従を続ける自らのメンツと引き換えにして恥じず、国際法違反のファルージャ無差別爆撃に「成功してほしい」と公言する小泉首相は、首相として失格であるばかりでなく、まさにわれわれ日本国民の名誉を傷つけ、日本を貶める以外の何者でもない。
 私は、日本国民のひとりとして、私たちの名誉にかけて、イラク占領に反対し、自衛隊撤退を求める。そうしたことに私たちの税金を使うことに抗議する。
 「米国は勝つだろう。だから支援を」などと考えている人たちは間違っている。第一、すべてを捨て、故郷と民族と、良心や生命を守ろうと闘っている人たちに、どんな「武力」も勝てるわけがないではないか。 
2004年12月2日付
毎日新聞(全国版)掲載
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