自衛隊のイラク派遣を打ちきるよう求めます

イラク意見広告の会

世話人会より12月3日記者会見他のご報告募金終結の案内(12/14)
メッセージ166通 (番号請求 ,入力 ,修正 ,目次 ,表示)

2004-11-21 13:46:42.....転載・転送可
これ以上人の生命と尊厳を貶めないで下さい(****/東京都・関東学院大学教授)

「絶対に成功させなければならない作戦だ」
今次のファルージャ包囲殲滅戦に対する小泉の論評です.大量破壊兵器も発見されず,大規模戦闘の終結宣言後に当の大規模戦闘によるそれを上回る死者を出すイラク戦線の不条理は,国際法等の法的根拠の欠落は言うまでもなく,理性と想像の省察を待つまでもなくその倫理と論理の両面において正当化の根拠を既に喪失しているはずです.一体人々は日々何のために死ななければならないのか,死と欠乏の恐怖にさらされなければならないのか? そうした人々の実在を知りながら「絶対に成功させなければならない」と言明し,そこに実在する人々の生命と尊厳を意図的にネグレクトしうる論理があるとすれば,それは一体どのような論理なのか?
「絶対にやってはならない作戦だ」
人々が死と欠乏の恐怖に立ち向かい,自らの生命と尊厳を何かのためにかけることが許されるとしても,それは自らの自律的存在のための手段としてのみであって,生命と尊厳,そしてその実現は依然として目的であり続けなければならないでしょう.人々の生命と尊厳を手段として達成しうる正義や理念は,それが人々の自律的存在としての尊厳を貶めるという一点において,もはやその虚偽性を露わにしているのです.昨日までも,今日も,そして明日以降も,私たちと同時代に生きる人々の生命と尊厳が失われるのでしょうか? もうたくさんです.感情と理性はとかく対立するものだといわれますが,その両方の意味においてもうたくさんです.
人道復興支援といい,非軍事貢献といい,自衛隊の派遣がイラクの今日的状況を惹起したブッシュ・ブレアー・コイズミらの恥知らずな政策決定に沿うものであり,その国家の主権的選択である以上,主権者である私たちはそれを否定する義務を負うはずです.
「自衛隊は絶対に派遣するべきではなかった」
「自衛隊は絶対に撤退させなければならない」
2004年12月2日付
毎日新聞(全国版)掲載
ご希望の方には意見広告のPDFファイルをメールで送付します。世話人会まで連絡ください。