自衛隊のイラク派遣を打ちきるよう求めます

イラク意見広告の会

世話人会より12月3日記者会見他のご報告募金終結の案内(12/14)
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2004-11-29 03:40:43
武力による平和の実現はできません。即刻自衛隊の撤退を求めます。(****/千葉県・市民団体)

イラク特措法」に基づく陸上自衛隊のイラクへの派遣から1年がたとうとしています。この間に次のことが明らかになりました。  まずサマワ市民への「人道的復興援助」という名目の実態です。600億という巨額の税金をつぎ込んだにもかかわらず、最大の活動であったはずの「給水活動」はフランスのNGOが4000万円足らずで実施した給水活動の実績よりもはるかに小規模 なものでした。一体何のための派遣であったのか、税金の負担者として当然の疑問を持たざるを得ません。  また、「非戦闘地域」であったはずのサマワが、自衛隊駐留地へのロケット弾攻撃に示されるように「戦闘地域」であることも明らかになりました。これは憲法第9条はもとより「イラク特措法」にも違反する派遣・駐留です。  さらに、ファルージャ市の現在が象徴しているように、自衛隊もなし崩しにその一部となった多国籍軍と米・英軍の長期にわたるイラク駐留にも関わらず、イラク国内の治安、住民の生活環境の向上がまったく見られないことへの、自衛隊の責任です。  そもそも昨年3月に強行された米英軍によるイラク侵略攻撃に、一片の正当性もなかったことがすべての発端です。仮に戦闘行為は行わないにしても、武装した自衛隊が米英に追従して長期駐留していることがイラク民衆に対して持つ責任は重大です。日本人香田さんの殺害事件もその原因が自衛隊であったことは明らかです。サマワ市民からの不満の声、自衛隊駐留に抗議するデモが起きています。 すでにいくつもの国が撤兵を決め、先日ポルトガルも撤退を決定しました。サマワのオランダ軍も撤兵が確実視されています。自衛隊が12月14日の派遣期限を延長する理由は、どこにもありません。 12月14日の派遣期限をイラク民衆の声と国内外の世論を無視して延長することなく、全自衛隊員を速やかにイラクから撤退させてください。  また新防衛大綱の構想では千葉県の自衛隊基地は海外派兵のための拠点となろうとしています。  これは憲法第9条はもとより従来の「専守防衛」理念からの大きな逸脱であり、海外への積極的派兵へ舵きりをしたということです。千葉県が「軍隊」としての自衛隊の海外派兵前線基地となることを見過ごすことができません。武力による平和の維持が幻想に過ぎないことは、イラク戦争であきらかです。政府は武力によらない平和の実現のための努力をするべきです。
2004年12月2日付
毎日新聞(全国版)掲載
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