2004-11-18 22:01:30
自衛隊撤退こそが世界平和への残された道(****/神奈川県・音楽家)
私たちの日本の大切な大切な5つの命は日本政府の過ちの犠牲になりました。 間違ったアメリカの戦争にこれ以上追従し続ければ、 スペインのような国内の惨劇も容易に想像できます。 そうなれば、もう「自己責任」などという責任転嫁の合言葉は通用しません。 千人以上もの兵士の命を失いながら、 多くの子供を含む罪も無い十万人もの人々の命を奪うことは、 どう考えれば正しいと思えるのでしょうか? その十万人の内の何人がテロリストだったのでしょう? ファルージャで殺された人々の内の何人が“ザルカウィ”だったのでしょう? 犠牲になっていい命なんて無いのです!! テロと闘うと言いながらテロを増殖させている この戦争を支援するのは世界平和への裏切りです。 日本の多くのテレビ番組では、派遣されている自衛隊員の内の 1割以下しか参加していない給水活動等の人道支援ばかりを報道し (それもNGOの3000倍もの費用がかかる信じ難い無駄遣い!)、 米軍の戦闘の後方支援をしている9割以上の自衛隊員の存在を 知らない日本人が殆どで、現地で見ているイラク人の方が知っているといいます。 そんな中で、今まで実績と信頼を積み上げてきた日本のNGOが活動できなくなり、 よって現地の人々の雇用も激減し、秩序が乱れ、混乱の中で外国人の人質事件も多発し…、 結果的に「自衛隊の人道支援」は逆効果になっているとしか思えないのです。 そして、イラクで活動する自衛隊員の危険がより現実的なものになっていると同時に、 (前述のように)日本国内がテロの標的にされる危険性も高まっていると感じます。 日本人の命を守る為にも、今、自衛隊の撤退を決断しなくてはいけないのです。 世界中の国々・人々と、対等に手を繋いで、世界平和を目指していく為にも、 アメリカの間違った戦争を支援してはいけないのです。 今、自衛隊を撤退させなければ、 「争いは暴力で解決する」ということが常識の世の中に逆戻りしてしまうでしょう。 被爆国の日本が世界に対して出来ることは非戦を貫くことです。 失われた多くの命は戻らず、取り返しのつかないことをしてしまったけれど、 人として間違ってしまったなら、過ちを認めて、やり直すしかないのです。 子供たちに「命の尊さ」を、「人の気持ちを思いやることの素晴らしさ」を、 何の躊躇いもなく、自信を持って教えられる大人であり続けられるように。 2001年アメリカのイラク攻撃反対の意見広告に参加し、 2002年アメリカの戦争を制止するよう日本政府に要求し、 2003年日本の自衛隊派遣を反対し、全て叶わず非力を悔やみました。 2004年12月14日の自衛隊撤退こそが今の日本に出来る世界平和への残された道です。
毎日新聞(全国版)掲載 |
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