2004年10月31日(日) |1656126 visits since 2004.10.31 |AcNet Project

香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[47] 香田さんの死と私(兵庫)2004-11-21 12:26:28

 第二次世界大戦が終わってから60年。戦争で日本人が死ぬということはほとんどなかったと思います。この度の香田さんの「死」は本当に辛いものでした。今思ってもくやしい気持ちでいっぱいです。死体が香田さんでなかったという記事を目にしたときは、(その方には申し訳ないですが)ほっとしました。でも、次の死体発見のニュースを見たとき、その衝撃は前より弱いものでした。「ああ、私はこうやって飼い馴らされていくんだなあ。」と思いました。そして、こんなことではいけない、なにか行動しなければいけないと強く思うようになりました。ちょうどその頃、私の娘もニュージーランドを一人で旅行しており、連絡がとれないことがよくありました。こんな世界情勢のなか、例えニュージーランドであっても、日本人ということで誘拐されてもおかしくない、もしそういうことがあったときには、私はどうするだろう、イラクにすぐとんでいきたい、でも、やはり日本政府に自衛隊の撤退を頼みたいと思いました。それしか方法がないのではないかと思います。イラクへどう思って行かれたのかはわかりません。それはどうでもいいことだと思います。どういう事情であれ自国民の命を守るために力をつくすことが、政府の一番の仕事じゃないですか。香田さんの家族の方も、政府から受ける恩恵全てとひきかえても今、息子さんの命を救ってほしいと思ったと思います。日本人誘拐が2回あって、それからも起きる可能性が十分考えられたにもかかわらず、そういった事態への対策はとっていたのでしょうか。香田さんを必死に助けようとする姿勢もあまり感じられませんでした。また、社会の反応もとても冷たかったですね。前回はジャーナリスト・ボランティアの方だったからか「自己責任論」に対する擁護の声がありましたが、今度はそれもあまりないようにおもいました。目的がどうだったかで人の命の重さがかわるのでしょうか、そういうことは絶対ないとおもいます。香田さんの目的はあまりわかりませんが、あのような状態の国に入るのですから、自分の目でイラクを確かめて、将来を考えようと思ったのではないかと思います。尊いことです。確かに、もっと慎重にすればいいのに・・と思いますが、そういう自分の過失は必ず自分にかえっていくものです。それを同じ日本人がどうして冷たくみるのか信じられません。きっとそのような人は、職場や地域などで、いろいろ攻められて、辛い思いをしているからかもしれませんね。でも、自分のこどもだったら・・と想像してみてほしいです。2年前にベトナムに旅行したとき、戦争証跡博物館にいきました。そのとき、各国のベトナムへの派兵人数がかいてある図の前で、通訳のベトナム人のかたが、「日本はベトナムに軍隊をおくらなかった。」といいました。(でも、沖縄から枯葉剤を積んだB29がとんでいったんだ。)と思いながらも、ちょっと誇らしい気持ちでした。今、イラクに日本の軍隊が行っています。イラクの人々は「よかった。」といってくれるでしょうか。私たちは日本人として、誇りをもってまっすぐにイラクの人々を見れるのでしょうか。後ろめたい気持ちをずっと持ち続けなければならないようになるのではないでしょうか。(前のアジアへの侵略のときのように)暴力は暴力の、恨みは恨みの種です。イラクから軍隊を撤退させないといけません。香田さんの家族の方はどんなに辛いか,どういう言葉をおかけしたらいいか見当もつきませんが、証生さんはあなたたちの家族であったことをきっと幸せに思っていらしたとおもいます。心からご冥福をお祈りします。

NHK World (2011.2.1) Real Life Lessons
(日本・イラク間の小学校交流)
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Radio Japan 2010.12.23
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わが友「香田証生君」の死から1年をむかえて(2005年10月28日四ノ宮 浩
画家Maurice Loirand (1922-2008)(同夫人の詩人霜鳥和絵さんは「眠る詩人の木」の著者)のコレクションより:

La grande ferme