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香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[191] 何が残ったのか(東京都/千代田区、会社員)2005-12-24 14:25:19

このホームページを知ったのは8月頃でしたが、我々には想像を絶する犠牲の大きさゆえ、適切な言葉が見つからず、今日まで逡巡していました。
161番の方が「ビデオに流れたわずかな時間に証生さんが語ったとき、その沈着さと救われる希望を伝える控え目な表現には、証生さんを直接知らない者にも証生さんという人を知るに十分なものがありました。 … あのような瀬戸際においてただひとり気負いなく沈着であった証生さんの姿の背後にある尋常ならぬ精神によって、心の奥深くに火を点された人たちは …」というご意見に、全く同感です。
色々考えましたが、証生さんの行為を(どんなものであれ)政治的に解釈したり、お名前を使うのは不適当だと思うので、できる限り客観的に感じたことを書いてみます。
(1)人の命がこんなに簡単に奪われてしまうことが分かりました。 〜 だからこそ、命は本当に尊く、大切にしなければならないということ。
(2)暴力では何も解決できないことを証明したこと。 〜 彼の命を奪った人達は、恐怖を与えはしたものの、何も目的を達成できませんでした。 逆に、彼の行動を批判した人も言葉を失い、これで良かったのか考え直すようになりました。
(3)命懸けの行為(ご本人にはそうした明確な意図はなかったでしょうが)には、大きなうねりを起す程の影響力がある。 〜 今回のことは大勢の人に影響を与え、考えるキッカケとなりました。 まさに尊い犠牲です。
(4)自分の生活や立場を守ることで精一杯の人達(私もその一人だと思いますが…)は、「若者の純粋さ」「他人のため」「世界平和」など考える余裕がないのです。 〜 「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」 証生さんを批判した人達も許してあげて下さい。
証生さん、本当に多くのことを考える機会を作って下さいました。 ありがとうございます。

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画家Maurice Loirand (1922-2008)(同夫人の詩人霜鳥和絵さんは「眠る詩人の木」の著者)のコレクションより:

La grande ferme