[169] 香田さんへ(日本)2005-09-11 12:41:01
あれからもうすぐ1年ですね。
わたし、あなたのことを忘れたことがありません。
あの時、ずっと、あなたが助かることを祈っていました。ほんとうに、毎日眠れなかったの。
こんなことってあるかと思ってた。
あなたにはうまくかけない、不思議な魅力がありました。
あの場にまったく似つかわしくない、とても普通の男の子だった。
いまも、報道をはじめてみたときの不思議な衝撃が胸に残ってます。
あの時の苦しさや悲しさややるせなさも。
帰ってきたら、会いに行って、おかえりなさいって言って、イラクのことを聞こうと思っていました。
こんなこと、はじめて思ったんだよ。
わたしね、ニュースをきいて、はじめはなんて無謀なんだって思った。
でも、ニュースをみたり、情報をきいたりしているうちに、だんだん現地にいなきゃ、真実なんてなにもわかんないじゃないかって思うようになったの。
ほんとうに、何が本当で、何が嘘なのか、あたしたちには、わからないものね・・・。
ところで香田さん、今日は投票日でした。
世間はとっても盛り上がっているの。
わたしね、あの日から、あなたが心に抱いてた気持ちが、少しでも反映されるにはどうしたらいいのか、ずっと考えていました。
今も考えてる。
あのね、日本にあなたみたいな人がいるってこと、誇りに思う。
あたしはきっと、これからもあなたのことを忘れることはないでしょう。
あなたはずっと、私の中に生きつづけます。
あなたのまいた種、絶対に枯らしません。絶対に約束する。
わたしたちはこれからもきっと、愚かでしょう。
でも、ずっと見守っていて。
がんばるから。
それではまた。