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香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[245] 自己責任とは何か(神奈川/大学生)2008-07-01 05:18:30

 “自己責任”という言葉は個人主義という意味を必然的に強調するが、これは政治家にとって非常に都合のいい言葉である。なぜなら彼らは、国民の自己責任という名の下に国民の安全保障という第一義務を放棄し、政治的駆け引きの意味しか持たない(結果としてテロリストの反感を煽った)自分の言動を正当化できるからである。
 そもそも香田さんを含めた私たちの自己責任とは何か。私たちは少なくとも民主主義国家に暮らしていて、生きる権利は憲法によって保障されている。危険であっても、無謀であったとしても例えば実際的にイラク入国を拒否されない限り私たちはその地に行く権利を持っている。香田さんは自分の命を危険にさらしたということで、すでに自己責任として負うべき最大の責任を負っているのではないのか。ゆえに過激派組織に拘束されたとなれば、民主国家は一国民の生命を最重要視して行動する義務があるし、もし無事に日本へ帰国できたとして、人間として自分を救ってくれた人々に感謝することはあっても、自分の行動を無責任として国民に謝罪する必要など毛頭ない。ましてやそこに税金の無駄などという議論が生じる余地はない。
 自己責任論は社会格差などの問題にも使われる論法であり、当たり前のようにまかり通っているが、ここには現代日本人の病理、無関心が潜んでいる。香田さんの命が永遠に忘れられることのない教訓となって、社会がこの“無関心”を“共感”へと変革させるきっかけとなることを強く願う。
香田さんのご冥福をお祈り申し上げます

NHK World (2011.2.1) Real Life Lessons
(日本・イラク間の小学校交流)
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Radio Japan 2010.12.23
Saleem visits Kouda family
わが友「香田証生君」の死から1年をむかえて(2005年10月28日四ノ宮 浩
画家Maurice Loirand (1922-2008)(同夫人の詩人霜鳥和絵さんは「眠る詩人の木」の著者)のコレクションより:

La grande ferme