2004年10月31日(日) |1667656 visits since 2004.10.31 |AcNet Project

香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[26] 残された私たちが証していきます。(神奈川県)2004-11-08 02:58:53

香田さんの事件が起こる前から、真の国際貢献の為に自衛隊は撤退すべきと主張してきました。
千人以上の兵士を犠牲にし、十万人以上もの女性子供を含む罪も無い命を奪い続け、
テロとの闘いというスローガンを掲げながらテロを増殖させている(充分予測できる事でしたが)、
この間違った戦争に、私たちの愛すべき日本が何故「協力」するのか、理解できないのです。
アメリカを大切に思うならば尚、誠意をもって「制止」することこそが真の友情でしょう。
何もかも分かった上で「利益」を優先させざるを得ないのか…、
人間が何故これ程までに浅はかな生き物になり下がれるのか…。
自衛隊は、NGOの600倍の費用で5分の1の量しか出来ない給水活動等の人道支援を隠れ蓑に、
9割以上の隊員を米軍の戦闘の後方支援に回しているという現状。
その為に、今まで長年の実績と信頼を積み上げてきた日本のNGOが活動できなくなり、
よって現地の人の雇用も激減し、秩序乱れるイラクの中で、春に続いて、今回の人質事件。
もう理屈も何もなく、同じ日本人の仲間の無事を心から願い、行動していました。
「48時間」の間に出来ることには限界がありましたが、
仕事は休めないまでも睡眠を削って出来る限りのことをしました。
祈り届かず最悪の結果になってしまい、悲しみと悔しさで涙が止まりませんでした。
それでも世界からは「彼を見殺しにした日本人」と言われます。
私たちがどれほど心を痛め、ご家族・ご親戚や親しいご友人の気持ちを察し、
政治家やマスコミや一般市民の方々にアピールをしても、
今回のような時間のないケースでは日本政府が自分たちの役割を自覚し行動し、
責任ある発言をしてくれなければどうしようもなかったのです。
私たちは未来ある青年が残してくれた大きな課題を乗り越えるべく、
今後益々努力しなければならないと思います。
彼のことを思うと涙が溢れ、ご家族・ご親戚・ご友人の方々の気持ちを思うと
心臓が縮むような息が詰まるような感覚になります。
ご家族が心無いメッセージにどれほど傷付かれたかと思うと、
想像力の欠如した日本人に怒りと悲しみを覚えます。
「迷惑」という言葉は、日本政府を中心に自衛隊派遣を勧めた政治家や、
それに追従するマスコミ、それに洗脳される一般市民に向けられるべきです。
そしてこの日本で育つ子供たちの将来を不安に思います。
世の中に大切なことは沢山ありますが、何よりも大切なのは命ということを、
人を思いやる気持ちこそが尊く素晴らしいということを教えられる大人の代表を
私たち日本人のリーダーにしなくてはいけないと痛感します。
私たちの納める税金を人殺しでなく人助けに使ってくれる人を選ばなくてはいけないと思います。
私たち一人一人が流されず諦めず意思表示し続けていかなくてはならないと、
香田さんの短くも意義ある人生を通して改めて強く決意しました。
香田証生さんのご冥福をお祈りすると共に、
ご家族の皆さまに「応援している人間が沢山いる」ということを心の底から叫びたいです。
暮らす地域は遠く、お会いする機会もないかもしれませんが、
「一緒に頑張って生きましょう」と、お伝えしたい気持ちで一杯です。

NHK World (2011.2.1) Real Life Lessons
(日本・イラク間の小学校交流)
(=> QuickTime形式ファイル )
Radio Japan 2010.12.23
Saleem visits Kouda family
2005年の今頃
10-05-08 香田証生さんへ ( 宮城県 )
10-05-01 俺は忘れない! ( 栃木 / 会社役員「 )
わが友「香田証生君」の死から1年をむかえて(2005年10月28日四ノ宮 浩
画家Maurice Loirand (1922-2008)(同夫人の詩人霜鳥和絵さんは「眠る詩人の木」の著者)のコレクションより:

La grande ferme