2004年10月31日(日) |1729151 visits since 2004.10.31 |AcNet Project

香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[205] 証生さん、どうか私をお守り下さい()2006-06-06 11:58:43

証生さん、お久しぶりです。9.11選の時に、書き込んだ者です。
お元気でしょうか。

私は、キリスト教とか、よくわかりません。
どの信仰も、すばらしいところがあると思うし、
それらを愛しています。

しかし、熱狂する気もないし、宗教に入る気もありません。
私には、形など・・・ 信仰だけで、十分だから。
私はあなたと出会ってから、とても苦しい旅に出ました。
今は、形式なんて、意味ない事だと、頭ではわかっているけれど
それでも、あなたに報告しにきました。
これは、私自身の心に、決着をつめるためでもあります。

私の周りは、死の匂いばかりでした。
そしてあなたの死で、それが、本格的に、意識に表面化した。

それに気づいた時、絶望が私を引き寄せ、深く沈みこみました。
そう、虚無のほとりに私はひきずりこまれました。
諦めとむなしさが、長い間私を支配しました。
けれどその果てしない先にあったのは、小さな希望でした。
私は、その事に、本当に驚いたんです。
それは本当に、消え入りそうなくらい小さいものだけれど
私を圧倒的に救ってくれました。
そう、気がつけば、私はいつも、あなたに守ってくださいと祈っていました。

しかしその小さな希望こそが『それ』をひきよせ
その希望が強くなればなるほど
それに比例するように『それ』もだんだんと大きくなり
気がつけば、私は本当に恐ろしい場所に立っていました。
私は、ただの田舎娘が、なんでこんな恐ろしい経験をしなくちゃいけないんだと苦しみました。
私は、ただ、あなたの真実を知りたいというその一念だけだった。
私はあなたの事を知らないし、 それでも忘れることができませんでした。
私の魂の琴線に触れたのが、一体なんだったのか。私は知りたかったんです。
ただそれだけだったのに。

私は、だんだんと、そんな事を考え続けた自分を呪いはじめました。
あらゆるものと対峙するうちに
手の皮がことごとく剥けはじめ、指先からは肉がはみ出し
私はやつれ、そして恐ろしい声を聴き、恐ろしいものも・・・そうです。見ました。体中に痛みが走り、あまりの辛さに脚は動かなくなり、腰は強く痛みました。私は既に知ってもいます。あれらがまやかしであった事を。そして大好きな人たちは、私の事を責め続けます。気味が悪いとか、何を言っているのかわからないとか。・・・私は一人ぼっちです。誰にも理解してもらえない。でもそれが歴史のほうぼうに、痕跡として残っていることを、私は既に知りました。そう、私は一人だけれど、一人ではなかった。

私は、誰に気違いとよばれたって、構わない。
だって 経験したものは、経験したのだもの。
だから私は恐怖に屈して嘘など書かない。
真実だけを、記します。


私は今、あなたがどんな経験をしたのか、少しだけわかったような気がする。
あなたの受難も。
あなたが清らかな心を守り続けたからこそ、おそろしいものが、あなたを襲ったんだ。
私は、世界の秘密を知った。
そして、 あなたの真実も。 そうだ。あなたの真実は、誰にも汚せやしない。
たとえ世界中があなたを罵倒しても、あなたの魂は、守られる。
誰がどんなまやかしを言ったって、私はそれを、知ってる。


・・・大きくても小さくても、構造は、全て、同じだった。
私はもう躊躇しない。

ここを訪れた皆様に読んでいただきたい本があります。

これは、 他人事ではない。
これの大きなものや、小さなものがこの世界には溢れている。
寧ろ、隣に常にあるものです。私は、おそろしい。
これらは恐怖をよりどころとし、閉じ込め、繰り返し、拡声器のように広め、操るもの
それは、例えばTVかもしれないし、人気商品かもしれない。
それは、どこにでも、あるものたち。
そしてそれを越える為の方法は
愛をよりどころとし、解き放ち、自分の醜さも、相手の醜さも受け入れて
そう、 ありのままで、ただ1人きりで、祈ることでした。

そしてその方法しか、真実を知る方法も、なかったんです。
こんな辛い経験は、かつてありませんでした。
私は、旅の過程で出会った、信じられないくらい魅力的な友を全て失いました。
全てが、とても恐ろしい経験でした。
旅の過程で出会った人々も・・・身分違いも、いいところです。

素直に書けば、私は、このままだと、命を失うんじゃないかと、思ってた。
そしてその別離全てが、私にとっては、とても辛い、選択でした。
私は、彼らのことも、とても深く、愛していたから。
しかし私は、彼らにもう二度と会うことはないでしょう。

あなたがいたからこそ
私はやり遂げることが、できたのだと思います。
私はあなたに、心から感謝しています。
とても、書き表せない。けれど、書くでしょう。

だからこそ、一番小さな構造である私が変わらなくちゃ
全く意味がないなと、今、思っています。

私は今、一つの答えに到達しました。
あなたの生命を奪った存在を憎んでいました。
けれど、その1つのピースは、私自身でした。
私は認めます。

『私があなたの命を奪った。』

小泉首相を憎むのは、たやすい。
自衛隊を憎むのも、たやすい。
しかし彼らを選んだのは、投票したにせよ、拒否したにせよ
私達一人一人の闇の心だった。
それらが、常に、光と闇を生み出し、生命を奪っている。

私は今、決断した小泉首相も、現地で武器を持つ自衛隊をも
証生さんへ抱く想いと同じ、癒しようのない、果てのない悲しみで、見つめています。
そう、あれらは私達の闇の心のシンボルでしかないから。
彼らも、『やらされて』いる。何か、大きなものに。

無論私は、小さな会社のメンバーで
生きていく以上、そこから抜けることは、叶いません。
しかし少しでも良い方向へ、進むことはできる。
つまり、生きている限り、あなたと全く同じ道を歩むことは、できない。

そしてだからこそ私の魂は
この先、だれとも組むこともないし
心は、集団に属することもないでしょう。
心と魂だけは、誰もが自由だから。 私は一人きりで祈ります。

私はもう知ってる。祈りは無力なんかじゃない。
私には、今、強い確信があります。
祈りこそ、世界を変えるものだと。

今思っています。
私はあなたであり、あなたは私であり、私は全てであり、あなたも全てなのだと。
だから、あなたはいつでも、私と共にある。
例え決別しても。

そう、私があなたであるという事がわかれば、生命を大切にすることができる。 あなたが私であるということがわかれば、生命を奪うことなど、できない。 何故人を殺してはいけないのか。あなたは私で、私はあなただからだ。そして私達は全てだからだ。

なのに、死以外では、闇を救うことはできない。闇は光を求め、おびき寄せる為に、多くの人々の生命を楯にとり、光をおびき出します。その疑念に応える為には、光は死を選ぶ以外に、道が残されていない。神と言うのがいるのであれば、私は見つかってしまったのでしょう。私は死にたくない。大切な家族がいる。家族は理解できないでしょう。私が何故死を選ぶのか。私は、心から救いたい人が、人々がいます。


私はもう、二度と迷うことはない。
世界中を敵に回しても、私はあなたの生き方を支持します。
それは永遠に変わらない。 あなたは私に、かけがえのない、とても大切なことを教えてくれました。
私はそれを、二度と失わない。
あなたと共に、どこまでも行く。

一人きりで。

ご両親様、ご無礼をお許し下さい。
私はすべてを書くことが、辛いです。
泣きながら書いています。
それでもこれだけは伝えたい。
彼がこの世にいたからこそ、私は道に迷わずにすみました。
こんな素晴らしい存在と出会えたこと、それはご両親様のおかげです。
そして私の生命を守ってくれたのも、彼です。
私には今、とても強い、確信があります。

そしてご両親様の、決して癒されない悲しみに
私は今、筆舌を尽くしがたい、思いでいます。

でも、だからこそ、私は全生涯をかけて、一人きりで彼と同じ道を歩むつもりです。
違う道でも、必ずその先で道は繋がっている。
私は証生さんでもある自分を、そして自分でもある彼を、彼女を、彼らを、彼女らを、ほんとうに大切に扱いながら、憎まず、愛し、自由にし、そして 唯1人きりで、日々、職責に精進するつもりです。

あらゆる人々の心に平安を。
そして、ご両親様の心が、いつか癒されることを祈りながら。

誰の魂にも、涙が流れぬ日が来ることを。
誰の魂へも、喜びが到来する日を待ちながら。

証生さん。他に道はないんでしょうか。
誰も教えてくれません。私は、苦しい。


証生さん。私は今、静かに涙を流しています。
私が今直面しているこのおそろしい試練をやり抜き
そして『その先』で、あなたに会えることを。

どうか私を、この闇からお守り下さい。
どうかこの恐怖から私を救ってください。
代償が死でも構わない。
愛するが故に断ち切るための勇気を、完遂できる勇気を、屈しない勇気を、これから起きる全てを許せる勇気を、私に。
そう、愛のためだけに、私は無言で祈り続けます。  今日はあなたと話したい。どうかあなたと対話させてください。
私はまだ、死にたくない。何か方法を、見つけたいのです。

2006/06/06 私の真実を記す。

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