2004年10月31日(日) |1733441 visits since 2004.10.31 |AcNet Project

香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[194] 小泉さん。どうか、証生さんに哀悼の意を。(兵庫県/教員)2006-03-03 15:06:23

容疑者は、日本政府が陸上自衛隊のイラク撤退を拒否したため殺害した、と述べているそうです。あの時、小泉さんは一言「テロには屈しない」と答られました。そして証生さんは殺されました。新潟の震災直後のご多忙な時期であったとはいえ、また、一見すると無謀な行動の結果とみえたとしても、若い国民の一人の命が、あなたの言葉に左右される状況におかれていたことは、わかっておられたはずです。

当時、小泉さんも、自衛隊のイラク派遣には大義があると信じておられたかもしれません。しかし、米国によるイラク攻撃の根拠が虚偽であったことが判明した今となっては、彼等の要求は「テロリスト」の要求ではなく、理不尽な異国の攻撃から自国を守ろうとするイラク国民の思いを象徴するものであったことをわたしたちは知っています。そして、理不尽に自国を侵略し多数の同胞の命を日々奪っている国を支援する日本への底しれない憎しみに正気を失いつつあったことを知っています。

その憎しみの根源を確認し何かできることはないかと模索していた証生さんが、その憎しみの対象となってしまったことは本当に悲しいことです。他の国の罪を支えた日本の罪を償なうため、日本国民の身代わりになったといえないでしょうか。

小泉さん。いま 証生さんに、ごめんなさい、と哀悼の言葉を向けてあげられないでしょうか。

小泉さんだけではありません。わたしたち国民全員が、米国の暴走を止められず、むしろ助力しイラクという国が地獄のようになってしまうことを手伝ってしまったことを悔い、日本がこれから償うべき罪を最初に一人で償われた証生さんに対し深い追悼の念を深め、これから日本がどこへ向うべきかを沈思するときではないでしょうか。


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