2004年10月31日(日) |1729256 visits since 2004.10.31 |AcNet Project

香田証生さんを偲ぶメッセージ集

[22] 小泉内閣は「棄民内閣」(東京都)2004-11-06 10:05:22

私は今でも香田証生さんの「小泉さん」と呼びかけた声が耳の底に残っています。ご葬儀のときにお兄さんの真生さんが、「すいませんでした。また日本に戻りたいです」という言葉に証生さんの思いが凝縮されていると思うと語ったそうですが、証生さんがどれほどの恐怖と絶望の中でこの言葉を語ったかと思うと、救えなかったことが無念でたまりません。

証生さんが身をもって証明したのは、日本政府が、イラク派兵に関しては初めから国民を見捨てているということだと私は思います。香田さんの遺体が確認されたあとで、町村外務大臣は、日本は情報収集態勢が不十分だと痛感したと言っています。しかし、香田さんのような形で旅をする日本人は世界中にいるというのが日本の現状だと思います。そういう人がテロリストの手に落ちることは十分にありうることで、そのときにその人を奪還できる備えに自信があるから派兵する、というのが本当の政治です――派兵するならば、の話ですが。政府にはそのような備えはないと初めから思っていましたが、町村外務大臣は問わず語りに、一国民の直感が正しかったことを証明しました。小泉内閣が「改革推進内閣」なんて、とんでもない。実態は「棄民内閣」です。退陣を要求しますが、ただ退陣だけでなく、国民に対する何らかの罪が問われてしかるべきではないかとさえ私は思います。

香田証生さん、安らかにお眠りください。あなたの死は無駄にしません。合掌。

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