国立大学独立行政法人化の諸問題
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バーミンガム大学カルチュラルスタディーズ・社会学部(CCCS)閉鎖に関して
バーミンガム大学大学院カルチュラルスタディーズ・社会学日本人留学生一同

■ UNESCO: World Conference on Higher Education - Follow-up Strategy

At the beginning of this century, we can see the devastating effects of a concept of economic development based on speculation. Thus, the adoption by the international community of a document stating clearly that higher education institutions must preserve their critical functions in the interest of democracy is timely and this must be taken seriously by policy-makers.
「21世紀が始まる今、投機に基づく経済発展という概念が荒廃をもたらすこと をわたしたちは理解できるようになった。従って、国際社会が採択した文書 (ユネスコ高等教育世界宣言:21世紀の高等教育展望と行動)は時宜を得たものであったと言うことができよう、というのは、この文書は、高等教育機関は、民主主義の側に立って、批判力を持つ存在であり続けなければならないことを明確に主張しているからである。政策決定者達はこの主張を真剣に受け取らなければならない。」


12/31 国立大学独立行政法人化問題週報 No 101 2002.12.31

12/28 公務員の能力給見送り、改革大綱見直す方針(読売2002.12.28)

#(他紙の報道がオンラインでは見つからない。)

「政府は27日、昨年12月に閣議決定した公務員制度改革大綱を抜本的に見直す方針を固めた。大綱に盛り込まれた能力給制度の導入を見送る一方、制約されている国家公務員の労働基本権の拡大を検討する。・・・」

12/28 指導力不足の教員 道教委が1人認定(北海道新聞2002/12/27)

#(上の記事については不明だが、以下のような制度悪用は予想されていたことである。教育委員会の逸脱に対し、訴訟以外の歯止めがないとは奇妙な教育行政である。)

12/28 心病む教師増える 休職、最多の2500人−文科省調査(北海道新聞2002/12/26)

12/28 YABUKI's China Watch Room 内:いま横浜市立大学で何が起こっているか---大学内外の声

12/27 伊ケ崎暁生(元富山国際大学教授・教育学) 国立大学法人化と教育基本法第10条(2002.12.27)

12/27 「平和学」サイトより 岡本三夫氏評論抜粋

12/27 2002.4.19 国立大学協会臨時総会における意見表明(鹿児島大学長総会報告のページより)

12/27 細川孝(龍谷大学)「大学は今 —一つの焦点としての研究者の人権問題—」(『世界』2003年1月号17頁(読者談話室)

12/26 「国立大学の独立行政法人化を憂慮し、名古屋大学のあり方を考える有志の会」声明

「本日、2002年12月26日、「国立大学の独立行政法人化を憂慮し、名古屋大学のあり方を考える有志の会」は、「共同声明:「国立大学法人法案」の行方を憂慮し、名古屋大学での法人化準備作業の総点検と方向転換を呼びかけます」を確定し,呼びかけ人2 0数名(20021226現在)を得て,教職員,大学院生,学生による賛同署名,共同声明全学シンポジウムおよび公開討論会(予定)に向けて活動を開始することを確認しました.・・・」

12/26 [he-forum 4901] 独法化阻止全国ネット:独法化反対チラシ

「独法化反対を幅広い人に訴えるチラシを業者印刷で作っています.この問題に関心のある方,阻止運動をされている方にご利用いただければたいへん有り難く思います.下の url で内容をご覧になり,役に立つと思われる方は,予想で必要部数を 知らせ下さい.印刷部数の参考にしたいと思います.実際の仕上がりをイメージしたpdfも置いています.
http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/znet/hahaoya8e.html

A4サイズ両面二色刷りで,コート紙を使います.学生,大学教職員,高教組,教育基本法改悪反対の団体,それに一般市民を読者として想定しています.なお,最後に「賛同著名人リスト」がありますが,これは朝日の「キーパソン」99年版,読売年鑑01年版などへの掲載を参考にしました.

10部でも20部でも,メールをいただくと大変勇気づけられますので,どうかよろ しくお願いします.1月中旬完成の見込みで,初版1万部を予定しています.」

12/25 日本科学者会議鹿児島支部主催、九州シンポジウム12/7-8 報告集

12/25 滋賀県豊郷小学校の違法取り壊し作業開始を巡って

12/25 [旧ワイアード誌1998年9月号]仏「ル・モンド・ディプロマティーク」日本語版創刊より

「・・・なぜ日本には「クォリティ・ペーパー」と呼びうる新聞・雑誌がないのだろう? 米国にはたとえばニューヨーク・タイムズが、英国にはガーディアンやインディペンデントが、フランスにはル・モンドやリベラシオンなどがあって、それぞれ扇情的な夕刊紙と一線を画している。・・・日本にも朝日や日経があるだろうって? ご冗談でしょう。・・・朝日や日経と東スポやナイタイとの距離は、上述の各誌紙と夕刊紙との距離に比べればゼロみたいなものだ。・・・」

12/21 メディアの辺境地帯サイト雑記2002.12.9:「米政治倫理哲学者ロールズ氏の死去と朝日「天声人語」の取り上げ方」

12/21 (北海道新聞2002.12.21) 6単科大の統合断念 「法人化で余力ない」−道内国立大

12/21 石垣武男(名古屋大学医学部教授)「効率化」(『メディカルレビュー』87号 2002年11月)

「・・・独立行政法人化すれば非常に厳しい状況下に教官が置かれることは間違い無い。医療界に対する社会の要求が,責任や義務だけを強調し過度に厳しくなりつつある状況をも考えると,大学病院での仕事量は肉体的にも精神的にも数倍となろう。・・・そうした場合,果たして大学病院そのものに魅力を感じてそこに踏みとどまる者がどのくらいいるのだろうか?明らかに,今現在でも大学離れが進んでいるのに,現在より業務量が数倍に増えるとなればまともな人間はやめてしまうのではなかろうか?臨床研究のための設備や人員が確保できないとなれば,外へ出て普通の医者としての生活をした方が有意義だと考える方がまともである。・・・

 効率化は現代の流行語のようであるが,効率化して各人に時間的な余裕がたっぷりと生じればその人間の能力が限りなく発揮されるであろう。・・・しかし,余裕がたっぷりあると,部外者はこれを「非効率」と呼ぶのも事実である。効率優先の昨今,医療システムにもその考えが導入されつつある。先の見通しのない,目先だけの意見に拍手を送っていると,やがて「天に向かって唾する」ことになるであろう。その時に悔やんでももう遅い。」

12/20 (山形新聞2002.12.18) 山大教育学部存続へ15団体の連絡会議発足

「・・・山形のように教育学部存続問題で揺れる岩手、群馬、高知など全国の関係団体と情報を交換し、地元の教員養成課程存続に向けて協調する。」

12/19 哲学クロニクル No. 346 (2002.12.17) ギュンターグラス「ファシズムの顔」

12/19 総務省 政策評価・独立行政法人評価委員会第20回(2002.11.22)議事要旨より

<特別会計制度の活用状況に関する政策評価>
「・・・独立行政法人化がほぼ決まっている国立学校と国立病院については、今回の評価の対象とすべきか、また、他の特別会計と同じ視点からの評価でよいのか議論することが必要。」
「特別会計によっては長期にわたり受益と負担の関係が出てくるので、政策コスト分析のように将来まで考えた分析を行うことが必要。」

12/19 国立大学法人化特別委員会(第10回 2002.12.10)議事メモでの大学改革推進室長の発言について

#(第8常置委員会委員長代理 河野岡山大学長の質問に対する文部科学省高等教育局大学課 杉野大学改革推進室長の回答中に「中期目標・中期計画に記載した内容については、総務省の評価委員会によるダブルチェックの対象になる。」という一節がある。これは、総務省独立行政法人評価委員会により「国立大学法人」が審査されることが政府内で明確に確認されたことを意味する。政府内での議論の結果、「国立大学法人」は独立行政法人に退化した、ということだろう。これほどまでに明確に平成9年の国立大学協会声明と抵触する事態に立ち到っても国立大学協会「幹部」は知らん顔するのだろうか。そこまで無責任になれるのだろうか。
大学改革推進室長「(中期目標・計画)作成の観点としては、教育・研究の内容ではなく体制整備や方法論、業務運営が重要になると思われる。」・・・まさに、「定型化された業務についての効率性を短期的に評価する独立行政法人制度」の趣旨どおり、大学は他の特殊法人と同じ平面に置かれて業務運営の財政効率化を競わされる方向に急速に動いている。独立行政法人制度を換骨奪胎すると豪語した人達は今なんと言うのだろうか。任期制導入を勧め、独立行政法人化回避のために大学評価機構設置を勧めてきた国立大学協会の常連「軍師」達は今なんと言うのだろうか。独立行政法人化を防ぐと言いながら独立行政法人化を効率良く準備をしてきた彼等は、民営化を防ぐための独立行政法人化なのだと言いながら、効率よく民営化の準備を進めている。)

12/19 渡辺勇一氏サイトより

12/19 国立大学法人化特別委員会(第10回 2002.12.10)議事メモ

(法制化対応専門委員グループ幹事)
「・全学的視点で記載する本体部分のみが認可の対象であるが、参考資料の内容も評価の時点ではその資料となる可能性があるとの認識が必要である。」
6.報告事項
○法人化後の各大学の学生納付金が現在想定されているように制度設計され、その中で各大学が決定すべきことを、国大協のような組織が一定額に決定するようなことがあれば、独占禁止法に触れることとなるので留意されるようにとの公正取引委員会からの説明があったとの報告があった。

12/19 独立行政法人問題千葉大学情報分析センター速報No 22 「特集:右往左往の中期目標・中期計画策定作業」

2002.12.18

【分析1】『3.26記載事項例』が実務的かつ数値目標の掲げやすい項目の例示に重点を置いていたのに対して、『11.5検討素案』においては、◎印のついた多数の「必要的記載事項」(以下、「必要事項」)と、さらにそれを上回る○印の「各大学の状況等に応じて記載する事項」(「選択事項」)によって記載内容が詳細に規定・推奨され、各学問分野・領域の特性、各大学の固有性を無視した画一的な規準が強要されている。そこには、全体主義的な国家総動員体制を髣髴させるものさえあり、懸念がいっそう大きくなる。内容上では、『3.26記載事項例』には明示されていなかった事項が、「必要事項」「選択事項」として新たに提示されており、文科省の意図を垣間見ることができる。それらを中心に『11.5検討素案』の主要な問題点を示す。・・・


中期目標・中期計画、財務相と事前協議:通則法貫徹の文科省『12.10項目案』

【開示2】文科省は、12月10日開催の国大協法人化特別委員会に『国立大学法人(仮称)の中期目標・中期計画の項目等について(案)』(以下、『12.10項目案』)を資料として提出した(http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/nettop.html参照)。余りに教育研究の内容に介入した『11.5検討素案』への批判を考慮してか、問題となった「必要事項」「選択項目」を削除、改変し、『12.10項目案』においては、全学的視点を中心とした大枠に整理されている。その代わりに、「学部等に固有な具体的事項」を「参考資料」として提出するよう指示されているのである。また、さらに、中期目標・中期計画認可前に財務大臣との協議等、重大な事柄が末尾の「備考(本資料の取扱い等について)」(以下、『12.10備考』)に書き込まれている。

【分析2】
1.12月10日の国大協法人化特別委員会では改めて『11.5検討素案』が配布された。このことは、『11.5検討素案』が文科省の意図を引き続き表現しているものであることを示している。『12.10項目案』からははずされた「学部等に固有な具体的事項」も「参考資料」として要求され、しかも、それは「評価の時点ではその資料となる可能性がある」(同委員会議事メモ)。
2.『12.10備考』には、今後のスケジュールとして、「平成16年3~4月 各大学の中期目標(案)・中期計画(案)について文部科学大臣から財務大臣に協議」との記載がある。通則法67条と同内容を文科省が提示したことは、通則法には規定されないはずの国立大学法人法に通則法の内容が貫徹されることを意味する。実に、中期目標・中期計画が文科省を越えて財務省にも従属するのである。
3.『12.10備考』では、「運営費交付金等の算定に評価結果を反映させる際の規準等は、今後、同委員会(国立大学評価委員会(仮称):引用者注)における審議を経て文科省で検討」、「各大学の平成16年度の年度計画については、別途、作成の方法やスケジュール等を連絡」とあり、本質的準備が全く進んでいないにもかかわらず、法制化のみ強行する方針を示している。

12/17 財政制度等審議会 財政制度分科会 歳出合理化部会及び財政構造改革部会 合同部会(第7回02.10.24)議事録

抜粋

田中主計官
いろいろな問題の中で、1つ大きな問題になりそうなものとして、・・・ 司法修習手当、給費制の見直しの必要性ということでございます。」「・・・従来の、給与として支給するという方式は、公的給与・給付の見直し等の中で、受益と負担の観点から廃止して、貸与制への切りかえを行うということを、議論していってはどうかということでございます。

12/17 岡山でイラク攻撃の賛否を問う街頭投票 朝日新聞岡山版2002.12.16

内閣総理大臣 小泉純一郎殿      2002 年12月16日

 日頃のご活躍に敬意を表します。

早速ですが、アメリカのイラク攻撃が迫るなか、本日、岡山市の商店街において、
アメリカのイラク攻撃の賛否を問う街頭投票を行いましたところ、以下の結果を
得ましたのでお知らせいたします。

  アメリカのイラク攻撃を支持する          32名
                支持しない  406名
                保留       5名

  3時間ほどの短い投票時間にもかかわらず、443名もの人が投票したことは、
国民のこの問題に対する高い関心を示すとともに、9割以上の人が支持しないに
投票したことはきわめて重大です。

 小泉首相や外務大臣、防衛庁長官が、17日にはイージス艦を派遣するなどア
メリカのイラク攻撃に積極的に協力しようとしていることは、このようなイラク
攻撃に対する圧倒的反対の国民世論に背を向けるものであり、きわめて遺憾なこ
とと言わねばなりません。

 私たちは、ただちにイージス艦派遣を中止するとともに、政府がイラク攻撃に
加担しないよう強く要請いたします。

                     岡山市中山下1-10-18 日本基督教団岡山教会気付
                     とめよう戦争への道 百万人署名運動岡山県連絡会
                代表 野田隆三郎
 

12/17 日本労働弁護団声明 2002.12.9

「労働政策審議会労働条件分科会における「報告」(案)に対する見解(労働時間関係)」2002年12月9日

「・・・かかる現状において、「適切な雇用管理」を行うために、今、何よりも求められるのは、労働時間法の周知・徹底であり、断じて緩和ではない。労働時間規制の緩和は、ますます長時間労働を助長することは火を見るより明らかであり、厚労省自身が進める過労死防止行政(「過重労働による健康障害防止のための総合対策」平14.2.21基発第0212001号)にも背くものである。・・・」
「・・・この事実は裁量労働制が実労働時間の値切りを公認するものとなっており、また、労働時間について自己裁量権を行使しうる労働者はほとんどいないことを示している。この結果、精神面の健康上障害を来す者も非裁量労働制労働者の1.5倍にのぼる(東邦大学医学部調査)など、健康上の被害、不安も大きく広がっていることが指摘されている。・・・対象事業場の規制廃止は、法が、本来対象と予定した企画職には該当しない職務を担当する労働者にまで裁量労働制を拡大する運用となる危険が極めて高いといわざるをえない。・・・」

12/15 Our World: ビル・トッテンからのレター 2002.12.10

12/15 教育基本法に対する意見など

12/15 Reporter without borders

12/13 総合規制改革会議第二次答申平成14年12月12日

#(誰がこのような「規制改革」を望んでいるか?規制改革会議の構成員15名の内10名が営利法人幹部であることから答えは明かであろう。国民が必要としているものは巨大営利法人と中央省庁への規制強化である。)

規制改革の推進に関する第2次答申−経済活性化のために重点的に推進すべき規制改革−

12/12 横浜市立大学から

12/10 日本学術会議天文学研究連絡委員会声明 2002年12月9日

「日本の科学を病弊させるトップダウン政策の見直しを」

12/09 永井道雄「未完の大学改革」(中央公論社2002.4.1 ISBN 4-12-0032418)より

310「・・・戦争直後、アメリカの教育使節団が書いた報告書につぎの一節がある。

「両親、生徒、教師の心をまず第一に占めていた従来の試験及第第一主義を改めなければならぬということになる。受験準備に支配されている教育制度は、形式的になり、きまりきった型のものになる。それは服従しておればよいという気持ちを教師や生徒におこさせる。それは研究の自由と批判的判断の自由を奪って、そして、社会全体というよりは、むしろ狭い範囲の官僚主義のために、当局者の意のままに操縦されることになる」

こうした試験第一主義が、いまや、受験戦争という言葉によって表現されるほど、きびしい状況にあることは、詳しく説明するまでもない。・・・この状況がつづくと、・・・国民は、しらずしらずのうちに、単純で単一な目的の実現に動員されてしまうことになる。それは、ハンドルもギアも、ブレーキもないアクセルだけの自動車のようなものである。よく走るが、どこにむけて走るのかわからない。戦前の日本は、そういう社会であり破滅への道をまっしぐらに進んだ。今日の日本が、経済大国の名のもとに、類似の過ちを犯さないという保障はどこにもない。
 そもそも、戦前の日本は富国強兵を目的としていた。戦後は強兵を消しさり、経済成長という名の新しい富国をめざしてきたことを考えると、明治以降100年余の歴史というのは、意外に単純であったということもできるのである。・・・」(1983年)[・・・は省略した部分]

12/09 (ZNet/Japan 2002.12.2) チョムスキーのメディア批判

「プロパガンダは、陰謀のようなものが働かなくとも簡単に流布する。ここまでにみてきた日本における流言飛語のひろがり方をみても佳く判るだろう。・・・プロパガンダにのみこまれないためには、徹底的に自分で事実を確認すること、そしてせめて自分が信頼できる情報源を確保しておくことだ。これを忘れてはいけない。プロパガンダにのみこまれたら最後、ひとはどんなに非人間的なことでもやってのけるし荷担してしまう。・・・」

12/09

12/08 参議院文教科学委員会(2002.12.03)の質疑

12/06 Hikki's WEB SITE

12/05 アルカディア学報 No.98、 2002.11.21

12/05 参議院文教科学委員会(2002.11.21)学校教育法改正案可決の際の質疑より

12/04 元日経記者懲戒処分無効確認等請求上告理由書(2002.11.29)


■ 12/05 喜多村 和之(私学高等教育研究所主幹)「制度の根幹にかかわる法改正—気付いてみれば法律違反」 (アルカディア学報No.98、 2002.11.21)

「・・・だが、私見によれば、この問題は、二十一世紀COEプログラムに採択されたとかされないとか、私学助成費が何パーセント上乗せされたか、というよりもはるかに基本的で重要な問題である。しかも大多数の国民は知らされず、新聞もほとんど報道しない。そして我々は、しばらくして、すでに自分たちが法の名の下に縛られていて、それ以外の合法的な選択が許されていないことを、ある日気がついて愕然とすることになるであろう。 」

■ 12/05 参議院文教科学委員会(2002.11.21)学校教育法改正案可決の際の質疑より

■ 12/04 元日経記者懲戒処分無効確認等請求上告理由書(2002.11.29)

「おわりに −  裁判所に期待されるもの

本件のような処分及び見せしめ人事が、原判決により「正当」であると認められたことの影響は重大である。懲戒処分と配転は大きな威嚇効果を持っているのである。本件は氷山の一角であり、社内言論の不自由を感じながらも不当人事を怖れてモノを言えない記者は、新聞社内に沢山いることを理解していただきたい。本件訴訟は、言論の自由をその存立基盤とする新聞社が、社員の言論の自由を正当な理由なく奪ったことを争っているものである。

個人の言論の自由が保障されない国は、健全な民主国家から程遠い。最高裁判所が、原判決の誤りを正し、憲法に保障された「言論・表現の自由」の理念に則し、公正かつ賢明な審判をくだすことを心から願うものである」

■ 12/04 「日本学術会議の在り方について 中間まとめ」への意見

「・・・戦前、科学者集団が軍事研究に動員され協力したことへの反省から、科学者が将来再び利用されることを防止することも使命の一つとして日本学術会議は設立された。専門調査会の議事録に、学術会議が設立されたのは、戦時中の軍事研究体制が統一性を欠いていたことが理由であった、という 意見 はあったが、科学者の戦争責任については全く、言及されていない。中間まとめがこの重要な点に触れていないのは、検討が狭い視野でしか行なわれなかったことを示している。それどころか、科学研究の人的資源を利用しやすいような法的環境を整備しようとしている勢力が、日本学術会議の在り方に関する専門調査会にも影響を与えている懸念さえ感じられる。」

第一回(2001.5.22)議事録
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/gakujutsu/haihu02/siryo6.pdf
【市川惇信委員】
「松尾先生の意見と関連して、これから白紙の上に図面を書き、その上で、日本学術会議のあり方を考えていくという立場において、日本学術会議ができてから今日までの歴史的経緯も十分調査分析して役立てる必要がある。私が日本学術会議会員になったとき、成立の過程を調べたことがあった。GHQの日本の科学技術政策担当であったケリー氏が、日本の戦時中の科学技術政策を調べて、例えば核分裂の研究を海軍と理研とで独自にやっていたことなどを見て、科学技術には統合的な政策がなければならない、それを実現しようということで、紆余曲折を経て、日本学術会議ができた。まさに、政府に戦略を具申する組織として日本学術会議はできた。これが、なぜ今日の日本学術会議になったか。そのことを歴史の教訓として踏まえておかないと、白紙の上に書いた組織もまた同じ轍をふみかねない。」

■ 12/01 小山雄二氏サイト「論考」「競争型社会から協力型社会へ(1)」

■ 11/30 (朝日新聞2002.11.27)「国立大学・国立病院の民営化提言 「官製市場見直し」案」

平成14年11月21日 第11回総合規制改革会議 議事次第#(わずか2行の情報。配布資料は非公開。このような密室会議はWTOと同様、巨大「既得権益」の巣窟と言えるだろう。)総合規制改革会議委員名簿

■ 11/30 永井道雄「未完の大学改革」(中央公論社2002.4.1 ISBN 4-12-0032418)p15-150
「大学の可能性」(1969年):#(独立行政法人化は「大学公社」案と向きが逆の改変)

p120「・・・しかし、教育制度にかぎらず、政治の場合にも、近代日本の一つの弱点は、新しい制度ができると、なだれをうってそれになびく習性にあります。第二次大戦直前に大政翼賛会がきたときも、「バスに乗りおくれるな」というスローガンのものに、既成政党は争って解党参加しました。戦後、新制大学が生まれたときも、既成の大学は、すべて新しい制度にくみいれられました。これでは、既成の組織のなかにあったはずのすぐれた要素が保存されません。それ以上にだいじなのは、大学の生命というべき下からの自由が育つ余地がない。変革のときだからこそ古いものを守るというかたくなさが、かえって強い自由の精神を築くのです。・・・」

座談会1「大学公社案の現代的価値」p204
山岸「永井先生の「新幹線」というのは、大学の管理・行政を変えるため、すべての大学ではないにせよ、希望する一部の大学を文部省から切り離して公社に移すということでしょう。・・・、ただ、これは文部省は絶対に認めたがらなかった。・・・いまでも、国立大学の独立行政法人化で、国立大学法人といまある国立大学と、二つの制度を認めてもいいではないかという意見が、文相OBの中にあるのですが、やはり文部科学省が肯んじない。一国一制度なのです。」

■ 11/30 (2002.12.3発表予定)群馬大学教育学部教官有志声明:「私たちは、群馬に教育学部と大学院教育学研究科のキャンパスを残すことを求めます」

■ 11/30 (朝日新聞2002.11.30)「法科大学院、04年度スタート 関連法案成立」

青年法律家協会 弁護士学者合同部会(議長 立松 彰)(2002.11.25)法曹養成制度改革関連3法(案)の問題点

■ 11/30 豊島耕一:「「世界」02年12月号の大学問題特集批判」(2002.11.28)

「・・・「新自由主義」批判だけでは,独法化問題がこの種の分野の,いわばイデオロギーでの闘いに局限されてしまうのです.ニュージーランドや英国のケースとの違いをはっきり認識することが重要です.ニュージーランドの調査報告(同誌241ページ)はそのことを明らかにしていると思います.たとえば,「国家教育行政というものはなくなり,学校運営は学校自身に委ねられ,その監視役として,独立した教育評価局が置かれることとなった.」(242ページ最下段)とあるように,国家統制の要素は含まれていません.いわば純粋な「市場原理主義」と言えるのでしょうか.しかし独法化の場合は,「幸いな」ことに,上のように国家の基本法に触れるという問題を含むため,「新自由主義」に反対の人だけでなく,教育基本法改悪に反対している広範な人々の共感を得ることが可能なのです.その意味で反独法化運動は,この法律を,特にその10条を再発見しその実施状況を「見直し」ていく運動でもあるのです.・・・」

■ 11/26 深谷信夫茨城大学教授から全大教労働問題検討会・中央執行委員会への書簡1(2002.11.22)

■ 11/26 (しんぶん赤旗2002.11.26)「国立大法人化 渦巻く不安 ノーベル賞も夢のまた夢?!学費値上げで学生来ない?!」

■ 11/26 (北海道新聞2002.11.26)「記者クラブ 廃止求むー規制改革協議でEUが弊害指摘」

「日本と欧州連合(EU)は25日、規制改革に関する事務レベル協議を都内で開き、EU側は日本の記者クラブ制度を廃止し、公的機関対象の取材については外国特派員にも原則自由とするよう強く日本に求めた。日本とEUの政府間協議で、記者クラブ問題が取り上げられたのは初めてという。
 EU側は、記者クラブ制度が「外国報道機関の記者のアクセスを制限」しているとして上で、新聞読者やテレビ視聴者への情報が不当に遅れるといった弊害が出ていると指摘した。
 これに対し、日本側は「記者クラブは自主的に運営されており、政府はそれを尊重する立場にある。国によって固有の報道文化がある」と主張。同時に、「学ぶところは学びたい」として、次回以降の会合でEU各国の外国報道機関の受け入れ方法について説明するよう求めた。」
関連文書:

■ 11/25 国立大学独立行政法人化問題週報 No 100 2002.11.25

[100-0-1] 世界科学者連盟会長からの全国ネット支持のメッセージ ■[100-0-2] 学校教育法改正案可決 ■[100-0-3] 国立大学協会第155回定期総会 ■[100-0-4] パブリックコメント募集〆切:教育基本法(12/15)・日本学術会議(12/3) ■[100-0-5] 「利益相反委員会」の真の趣旨 ■[100-0-6] プログラムオフィサー導入は「官僚主導型の徹底」 ■[100-0-7] 大学は誰に由来するか. ■[100-0-8] 実際主義と無関心

■ 11/25 世界科学者連盟会長のメール(2002.11.20)(仏文)

「・・・1999年9月に開催された世界科学者連盟の第66回会議はすでに,10年以内に全て民営化する見通しを持って,日本の99の国立大学の運営のための独立行政法人を創設するという問題に関して討議をしました.会議は,大学の管理に関する諸問題は各国によってそれぞれ異なるものであると結論付けていました.世界科学者連盟がよりグローバルな見解を持つことは時期尚早であろうと思われました.

然し今日,日本政府の計画と,世界の知的財産をめぐって私的な既得権益によってなされる激しい戦いとの間 pにある結びつきを,もはや過小評価することは出来ません.戦いの究極的な目標は科学的,技術的知識の使用 についての支配権を握ることです.この影響はすでに2001年11月のユネスコ第31回総会にも伝わってきていま したし,総会が情報分野においてある積極的な決定をすることを妨げました.

これらの諸計画に対する日本の科学者の共同体による反対運動は支持されるべきですし,また,広く世界の科学者に知らされるべきであります.・・・」(国立大学独立行政法人化阻止全国ネットワーク世話人会訳)


「・・・The 66th session of the WFSW, held in September 1999, already discussed this issue of the creation of independent agencies for the management of the 99 state-run universities, with a view to their total privatisation within 10 years. The meeting had clearly shown that problems related to university management were different from one country to the next. It had seemed premature then for the WFSW to take a more global stand.

However, today, we can no longer underestimate the existing link between Japanese government plans and the fierce battle raged by some private vested interests on issues of concern for intellectual property world-wide. The ultimate objective is to gain control over the use of scientific and technological knowledge. This was also heard at the 31st session of UNESCO's General Conference in November 2001, and it prevented the latter from adopting some positive decisions in the field of information.

Opposition by the Japanese scientific community to these plans should be supported and made known to the scientific community as a whole.・・・」


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